京都府宇治市の黄檗山万福寺で9日、1本の茎から二つの花をつける珍しいハス「双頭蓮(そうとうれん)」が開花した。吉祥の花として知られ、日本書紀にも記述がある。
同寺にある約100種類約150鉢の一つで、花びらは長さ約10センチ、左右に淡いピンクの花を咲かせている。京都府立植物園によると、気温上昇時、肥料の栄養がよく行き渡ると、ハスの中には二つの花をつけるものがあるという。
4日間程度が見ごろで、同寺の大鹿義弘財務部長は「珍しい花なので、多くの方に見てもらい、幸福をもって帰ってほしい」と話している。【藤田健志】