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雷蔵はそっとこんこにもたれかかった。
肩から伝わる、熱。
軽いような重いようなその体を、こんこはなにげなさをよそおって支える。
あまりの華奢なそれ。
こうして無防備な姿をみせてくれるのは嬉しい。
自分の思いを伝えたら・・・。一瞬こんこの顔が曇る。
もしかしたら関係がかわってしまうかもしれないという恐怖。
黙ったままのこんこに気づき、雷蔵はこんこの髪をぐしゃぐしゃとやった。
「なんかしらないけど、元気だしてよ?」
ね?と微笑みかけられ、こんこは今度こそ顔を赤くした。
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最終更新:2010年04月06日 22:23