/*/
雷蔵がふと横をみると、こんこが居眠りをしていた。
はじめはおとなしくしていたが、いたづら心がおさえきれす、こんこの首筋をさわっていた。
次は鼻、目、口、耳、そして手をさわろうとしたとき、こんこにひきよせられてびっくりする。
「・・・こんこ?」
そのまま無言のこんこ。
どうやら無意識だったらしい。
まるでだきまくらのように雷蔵をやさしくハグするこんこ。
なんかかわいくて、なでなでしたあと、雷蔵は仕方ないというように身をまかせた。
(貸しはおおきいよ?起きたらおいしいものいっぱいつくってもらうんだ!)
こんこの髪をそっとさわった後、気づいたら雷蔵も眠っていた。
冬のある日のことである。
/*/
最終更新:2010年01月17日 03:11