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ミニゲーム:1 シーン1:ねがいます あなたのことば わかるよう シーン2:うつむいて かなしむこころ いやしたい シーン3:いまここに たびだつあなた おくります シーン4:すまないね せかいはここに ゆるがせぬ シーン5:ぬこつれて つえをもったら さあすすめ シーン6:めがさめた みながみつけた にじのはし  シーン1: 星空を眺めていると、にゃあと鳴く声が聞こえた。 振り返ると白い猫妖精がそこにいた。 可愛らしさに目を細めていると、にゃあにゃあうにゃあと何度も話しかけてくる。そしてたっと駆けるとこちらを振り返ってまた、にゃあと鳴いた。 もしかしたら何かあったのかもしれない。 手を祈りの形に組み魔法を使う。 ねがいます あなたのことば わかるよう 「たすけてあげておねがい」 「うん。どうしたの?」 「ぼくのことばが、わかるの?」 「そういう魔法もあるんだよ」 「そう。こっち!」 猫妖精の後に続いて走り出した。 シーン2: 昼間はあんなに子どもたちの声にあふれている公園もこの時間はとても静かだった。 「こっち。ほらあの子」 見るとまだあどけない顔をした女の子が一人でブランコに座っていた。 顔をあげてこちらをみた、やわらかな頬には涙の痕がある。 「かなしんでいるのはよくないの。なんとかして」 猫妖精をひとなでして肩にのせると、目線をあわせるようにかがみ、心に寄り添うように願いながら魔術を使う。 うつむいて かなしむこころ いやしたい 「私のことがみえるの?」 女の子は立ち上がり魔術師にすがるように泣き始めた。 猫妖精がそっと頬をなでる。 シーン3: ひとしきり泣いた後、二人でぶらんこに座って話をした。 自分がどこかにいかないといかないといけないことはわかっているけど、どうやって往ったらいいのかわからない。誰かに相談したかったけどできなかったこと。そして一人でここにいるのは寂しかった。そんなことを話した。 すべてを聞くと女の子は少し落ち着いたようだった。 魔術師は女の子を輪の中へ戻すことにした。 そう。それは新しい旅立ち。 悲しみでなく希望を胸に次の世界にいけますように。 女の子の手をそっと引き、方向を示すようにあいた手を広げる。 いまここに たびだつあなた おくります  女の子の身体が光に包まれる。 そうしてゆっくりと青い光に分解されていく。 ありがとう! そう聞こえた気がした。 シーン4: 女の子に振った手を下しながら、魔術師はため息をつく。 どうやら魔術を使いすぎたらしい。 眠っていたものがぐるぐると音を立てている。 あちこちからする気配に対して魔術を行使する。 すまないね せかいはここに ゆるがせぬ そのまま再び眠りにつかせるよう願いながら子守歌でも唄うように詠唱すると、抵抗をみせながらも次第におとなしくなり、眠り気配がした。 シーン5: このまま自分がここにいたら、また目覚めさせてしまうかもしれない。 魔術師は旅立ちを決意した。 必要なものは何だろう。 己の心。そして旅の相棒。 軽やかに唱え始める。 ぬこつれて つえをもったら さあすすめ そして置き土産の呪文をつぶやく。 こうして魔術師はここを去った。 シーン6: めがさめた みながみつけた にじのはし  夜が明け、いつものように皆は目覚めた。 何もかわらないいつもの朝。 魔術師が旅立ったことも知らない。 ひとりの子供が空をみて「きれい」とつぶやく。 夜明けの光とともに大きな虹が空を彩っていた。
【アイドレス】リハビリ・ミニゲーム20161001 ミニゲーム:1 シーン1:ねがいます あなたのことば わかるよう シーン2:うつむいて かなしむこころ いやしたい シーン3:いまここに たびだつあなた おくります シーン4:すまないね せかいはここに ゆるがせぬ シーン5:ぬこつれて つえをもったら さあすすめ シーン6:めがさめた みながみつけた にじのはし  シーン1: 星空を眺めていると、にゃあと鳴く声が聞こえた。 振り返ると白い猫妖精がそこにいた。 可愛らしさに目を細めていると、にゃあにゃあうにゃあと何度も話しかけてくる。そしてたっと駆けるとこちらを振り返ってまた、にゃあと鳴いた。 もしかしたら何かあったのかもしれない。 手を祈りの形に組み魔法を使う。 ねがいます あなたのことば わかるよう 「たすけてあげておねがい」 「うん。どうしたの?」 「ぼくのことばが、わかるの?」 「そういう魔法もあるんだよ」 「そう。こっち!」 猫妖精の後に続いて走り出した。 シーン2: 昼間はあんなに子どもたちの声にあふれている公園もこの時間はとても静かだった。 「こっち。ほらあの子」 見るとまだあどけない顔をした女の子が一人でブランコに座っていた。 顔をあげてこちらをみた、やわらかな頬には涙の痕がある。 「かなしんでいるのはよくないの。なんとかして」 猫妖精をひとなでして肩にのせると、目線をあわせるようにかがみ、心に寄り添うように願いながら魔術を使う。 うつむいて かなしむこころ いやしたい 「私のことがみえるの?」 女の子は立ち上がり魔術師にすがるように泣き始めた。 猫妖精がそっと頬をなでる。 シーン3: ひとしきり泣いた後、二人でぶらんこに座って話をした。 自分がどこかにいかないといかないといけないことはわかっているけど、どうやって往ったらいいのかわからない。誰かに相談したかったけどできなかったこと。そして一人でここにいるのは寂しかった。そんなことを話した。 すべてを聞くと女の子は少し落ち着いたようだった。 魔術師は女の子を輪の中へ戻すことにした。 そう。それは新しい旅立ち。 悲しみでなく希望を胸に次の世界にいけますように。 女の子の手をそっと引き、方向を示すようにあいた手を広げる。 いまここに たびだつあなた おくります  女の子の身体が光に包まれる。 そうしてゆっくりと青い光に分解されていく。 ありがとう! そう聞こえた気がした。 シーン4: 女の子に振った手を下しながら、魔術師はため息をつく。 どうやら魔術を使いすぎたらしい。 眠っていたものがぐるぐると音を立てている。 あちこちからする気配に対して魔術を行使する。 すまないね せかいはここに ゆるがせぬ そのまま再び眠りにつかせるよう願いながら子守歌でも唄うように詠唱すると、抵抗をみせながらも次第におとなしくなり、眠り気配がした。 シーン5: このまま自分がここにいたら、また目覚めさせてしまうかもしれない。 魔術師は旅立ちを決意した。 必要なものは何だろう。 己の心。そして旅の相棒。 軽やかに唱え始める。 ぬこつれて つえをもったら さあすすめ そして置き土産の呪文をつぶやく。 こうして魔術師はここを去った。 シーン6: めがさめた みながみつけた にじのはし  夜が明け、いつものように皆は目覚めた。 何もかわらないいつもの朝。 魔術師が旅立ったことも知らない。 ひとりの子供が空をみて「きれい」とつぶやく。 夜明けの光とともに大きな虹が空を彩っていた。

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