速読法に挫けたってできる多読法
勤めながらの学習時間には限度があるため、学習効率を上げるために、速読法に挑戦したことがありました。残念ながら眼球を早く動かす筋トレによる疲労感、自分の理解を超えた情報入力の違和感によって、優れた教材を入手できたのですが、挫折してしまいました。その当時、大変がっかりした記憶があります。
以前の記事で紹介した、積読解消法を実行していく中で、結果として多読スタイルが編み出せたことに気がつきました。そこで、速読法によらない効率的な読書方法を紹介します。
基本的には、考えることを可能な限り事前に準備するという内容です。
基本的には、考えることを可能な限り事前に準備するという内容です。
積読で本を熟成する方法と重なる部分もありますのであわせて読んでみてください。
全体像を把握して内容を予想する
通読の前に、本の表面に書いてある情報から、コンテンツの全体像を理解します。積読で本を熟成する方法の前処理の方法に相当します。具体的には、まえがき、あとがき、目次、カバー、帯、索引になります。自分がその本から何を得たいのか考えておきます。
コンテンツの構造から、論旨の展開を頭に入れてしまいます。
通読する際には、詳細を照合する姿勢で臨みます。自分なりの予想を立てておけば、その成否についての関心や、著者の意外なアイデアに興味がかき立てられます。事前準備がないと逐次的に著者が提供するアイデアについて深く考える機会が多くなり通読速度が上がりません。読み始めたら止まらない準備をします。
通読する際には、詳細を照合する姿勢で臨みます。自分なりの予想を立てておけば、その成否についての関心や、著者の意外なアイデアに興味がかき立てられます。事前準備がないと逐次的に著者が提供するアイデアについて深く考える機会が多くなり通読速度が上がりません。読み始めたら止まらない準備をします。
読みたい内容に楔を打ち込む
自分にとって重要な部分だけ先に読んでおきます。本をざっとめくって自分が興味を持っている箇所を見つけたら、その節や章ごと最初に読んでしまいます。その本の中での重要箇所の関係性や、過去に得た情報との関係性を考えておきます。
ここまで得た情報で、自分が得たい情報が満足できたのなら、ここで終了してかまいません。同じ著者の場合繰り返し箇所を含みますので、時間節約の機会が多くなります。
通読の前に重要箇所にしおりを挟んでおいて、文字通りコンテンツに楔を打ち込む形にしてしまいます。全体像と、その中での重要箇所の位置づけを理解しておけば、話の筋が錯綜していても、本筋から外れた内容を読み飛ばすという判断も下せるようになります。
同時並行で読む
同時並行の読書には、同じテーマ、同じ著者の本を読む集中型の読み方と、全く別のテーマの本を読む分散型の読み方があり、どちらも有効です。
テーマ集中型の場合は、ある書籍の参考文献を読む場合に非常に有効です。全体像と重要箇所の理解を事前に行っておけば、重複部分を読み飛ばすことができます。
また、重要箇所の関係性を複数の書籍の間で事前に考えることができ、単独で読む場合よりも個別の書籍の課題を掘り下げることができます。
この方法は、特定の著者の書籍群を読む場合にも同様の効果があります。
この方法は、特定の著者の書籍群を読む場合にも同様の効果があります。
テーマ分散型の場合は、読みにくい本を抱えた時に打開方法として使えます。別のテーマの本を読んで、気分転換して、速度ペースを上げて、再開するのです。
また、テーマ分散型の場合、全く異なる分野の興味のある本を読んで、元のアイデアを発展させる関連づける内容を発見するのにも使えます。
同時に扱える書籍の数は、習熟度により増加します。私は、3冊から始めて、7冊位まで同時並行で扱えるようになりました。メディアマーカーのような読書ログサイトの力を借りれば、更に点数を伸ばすことができ、最大10冊同時並行で読んでいました。
私の経験では常に同じ数の本を読むというよりも、一旦読んでいる本がゼロになるタイミングを意図的に作っています。同時並行で読んでいると、知らず知らずのうちに重圧を感じたからです。読中書籍ゼロになった時の爽快感は格別です。
これならできる他人に読んでもらう方法
学習時間を作り出すという記事で、「自分の代わりに勉強してくれるブレーンを雇いたいが一部の恵まれている人だけの特権」とお話しました。その後、簡単できる方法を発見しました。
これは、度々紹介していますがメディアマーカーの読了コメント一覧という機能を利用します。ここには、登録読者の新着の読了コメントの先頭40字程度が表示されます。この記事の執筆している週時点で、一日大体50件登録されているようです。
まず、この一覧を通読します。40字なので、興味のある書籍、コメントが瞬時に見つかります。そして、読了コメントの全文を読みます。読了コメントというのは、書いた方が一番重要だと考えた引用文、本の内容から読者が考えたこと、既読図書から関連情報が含まれています。
このコメント一覧を「読んでいない本について堂々と語る方法」で言うところの共有図書館と見立てました。
ある本の重要箇所、関連書籍とその関係性、さらに自分とは異なる独自の視点を広く知ることができます。これは、自分の代わりの読書をしてもらって、ブリーフィングしてくれていることに他なりません。
書評ブログのRSS購読でも同じことができますが、特定の読者に限らずに、一度に一カ所で先頭の40字の書評が読めるのは大変効率で、継続しやすいです。
なお、ウォッチ機能という、気に入った読者の更新内容を追跡する機能も提供しています。
なお、ウォッチ機能という、気に入った読者の更新内容を追跡する機能も提供しています。
自分のために本を読んでくれていると考えれば、こんなにありがたいことはありません。そこで私は、メダル機能という、優れたコメントに賞賛とコメントを贈る機能を積極的に利用しています。
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