Lead: 世界観


西暦2052年、地球は荒廃し、それまでの穏やかな日常と、緑の大地が消え去った。
荒廃した地球の片隅で、※ある組織が、50年前の地球の情報を元に、
2002年の世界をモチーフとした仮想空間を、サーバー上に作り上げた。


実際は存在しない世界。

しかし、実際に存在していた世界。

荒廃した現在よりも、現実的な、非現実。


2002年に存在していた団体、政治、経済…あらゆるものが再現された。
それが実際に2002年のその日のものか、誰も確認する事は出来ない。
そこに穏やかな日常と、失われつつも緑の大地が存在していた事だけが確かだった。

サーバーの記憶容量、250ExaByteという限界は、その世界の時間に制約を与えた。
2002年6月1日から、2002年12月31日。
この半年と1日、世界は辻褄の無いように"1日"の差として認識される。

半年という時間を期に、再び"始り"を繰り返す世界。

2052年の人類は、それでも存在しない2002年の世界を選んだ。
記憶を消し、自ら目覚める事の出来ない、永遠の夢を見ることにした。


始まりが在り、終わりが有り、終わりが来れば、再び始まる、永遠の仮想世界。

何も起きず、何も始まらず、ただ何かを失い続けている、それでも時を進める現実。


どちらの世界にも、確かに"人"は居た。




※ある組織
Link及びLine レイアーク・クワイエット


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最終更新:2008年12月31日 12:26
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