1. ERP とは
1. ERP の定義
1. ERP の背景・歴史
- 長所
- 個人、部門のニーズを満足するシステム。
- システムごとの規模は小さく開発費は安い。
- 短所
- 企業全体の最適システムにはならない。
- システム間のインターフェイス作りが大変。
- 開発者しかメンテナンスが出来ない。
- 新しい IT に順応出来ない。
- グローバルビジネスのインフラになれない。
2. オープン化によるパッケージ開発パワーの増大
OS の誕生により、異なるメーカーの端末で一つのソフトを同じ振る舞いで動かすことが可能になった。
3. ハード・通信の高速、低コスト化によりシステム統合化が容易になった。
以前はメインメモリ 12 KB、HDD 2 MB など、物理的な制約が大きかった。
2. ERP の特徴と長所
1. 企業の「人・物・金」情報のリアルタイム一元管理
- One Fact One Place (どんな一つのことも一つの場所に。)
- 「物」の移動時に「金」の計算 => 自動決算
2. 「人・物・金」情報の共有化による経営効率の向上
分かっていることを事前に準備する。
全体的な状況や前工程の進捗を常に把握する。
情報の共有・伝達が非常に重要。
3. パッケージソフト故のシステム開発期間の短縮
成功している企業の業務形態を汎用化してパッケージ化。
オーソドックスで最適化されている仕組みを利用する。
- パラメータ変更によるメンテナンスの容易性
- ERP ベンダーによる新しい IT の取り込み
運用費や保守費がかかる代わりに、新しい IT への対応などが保証される場合がある。
3. 主たる ERP 製品
- SAP
- 機能が多く、経営管理に強い。
- Oracle
- 機能がシンプル、作り込みやすい。
- Baan
- BPCS
4. 業務プロセス
- 3階層
- 仕入先→購買管理→生産管理→販売管理→得意先
2. ERP コンサルタント育成プログラムの全体像
- 企業情報システム概論 (生産管理・販売管理)
- 経営学特論 (会計)
- 現役コンサルタントの講義 (SAP, Abeam, トーマツ)
- SAP TERP10 ビジネスプロセス統合 [KCG]
- SAP FI コンサルタント講義
- SAP コンサルタント認定試験
- インターンシップ
- ERP プロジェクト推進方法
- 企業に出向き開発プロジェクトに参画
- 課程修了プロジェクト (SAP システム開発・論文)
3. SAP 認定コンサルタント
4. 課程修了プロジェクト事例
- 介護ビジネス向けテンプレートの開発
- 音楽レコード会社の意思決定支援のための ERP システム開発
- 国際観光企業に於ける SAP システム開発
- ERP による中国食品製造業の品質管理
- サードパーティ物流会社の ERP システム開発
最終更新:2009年10月13日 20:00