MRP (Material Requirements Planning:資源所要量計画)
生産予定のある製品に関して、部品展開を行って
生産に必要となる部品の総量を算出し、
そこから有効在庫量と発注残を差し引くことで、
発注が必要な部品数量を算出する仕組み。
MRPの計算過程
- MPS (Master Production Schedule)
- 総所要量計画 (P/N、P/Sから作成)
- タイムバケット別総所要量
- 正味所要量計算 (在庫オーダー残から作成)
- タイムバケット別正味所要量
- ロットまとめ (発注方針から決定)
- 完了日順計画オーダー
- リードタイム計算 (リードタイム)
- 着手日順計画オーダー
- タイムパケット
- 生産全工程における時間区間 (日別、週別など)
- リードタイム
- 作業着手から完了するまでの時間
リードタイム
製造リードタイム
変動リードタイム = Σ(ロットサイズ x 工程別標準時間) + Σ(段取り時間 + 移動時間 + 待ち時間)
MRP導入条件
- 生産計画がしっかり立てられること。
- 部品表が常に最新の状態にメンテナンスされていること。
- 在庫状況、仕掛状況、注文残状況が正しく把握されていること。
- ロットまとめ、調達リードタイムが正しく設定されており、
状況の変化に応じてメンテナンスされること。
MRPの限界説に対して
最低発注量、最低発注単位、在庫ABC区分あり
製番管理
マシン能力向上、Net Change、製番管理
必要なデータは時間で管理も可能
(JIT納品、生産計画、生産実績)
MRPの計算例
製品 A の部品表
部品 |
親部品:構成数 |
LT |
在庫 |
ロット |
A |
|
1 |
10 |
15 |
B |
A : 2 |
1 |
10 |
30 |
C |
A : 1 B : 1 E : 1 |
1 |
0 |
40 |
D |
B : 1 |
2 |
0 |
20 |
E |
A : 1 |
2 |
20 |
15 |
F |
E : 1 |
1 |
30 |
20 |
製品 A の必要数 (MPS)
バケット |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
数量 |
|
|
10 |
10 |
10 |
10 |
5 |
最終更新:2009年05月05日 13:22