機動六課隊舎ロビーでテッサはあたりをキョトンと見渡した。
「・・・凄い、いっぱい居るんですね、デ・ダナンほどじゃないですけど普通の部隊にコレだけの人数・・・。」
ぽかーん。
100人は居るであろうそのロビーで200人以上の傭兵達を束ねるテッサもあんぐりと口をあけていた。
「これじゃ、普通に軍団レベルになれるんじゃ・・・?」
そう思っていたら、テッサに声がかかった。
「えっと、テッサちゃん。」
「はい?何ですか?高町一等空尉。」
「だから、なのはでいいよ。」
「すみません、癖が抜けなくて。」
「まぁ、呼びやすいなら別にいいけど。小隊、宜しくね。」
「はい、ウルズ戦隊ならお任せを。」
「うん。じゃあ、整列してもらおうかな。もう時間が無いし。」
「そうですね、了解しました。」
テッサが受け持つ事になった戦隊のメンバーは、メリッサ・マオ、クルツ・ウェーバー、ベルファンガン・クルーゾーの計4人。
相良宗介が入っていない事に、テッサはショックだったが。
―――
「―――というわけで、八神はやてでした。」
はやてはそう言うと拍手が沸き起こる。
「じゃあ、次は各小隊の隊長を紹介するね。」
司会役がそう言うと隊長たちは隊員の前へ出る。
「スターズ分隊隊長、高町なのはです。宜しくね。」
「ライトニング分隊隊長フェイト・T・ハラオウンです。頑張りましょう。」
「ウルズ分隊隊長、テレサ・テスタロッサです。私は補助系なので、前衛、宜しくお願いしますね。」
「ウィング分隊隊長キラ・ヤマトです。宜しくお願いします。」
拍手。
「じゃあ、次は―――」
―――
「名前は覚えた?ティア。」
なのはが廊下を通りかかると新人のティアナとスバルを見かけたので声をかけた。
「はい、名前とコールサインの確認は出来てます。」
「そう、ならいいんだけど。」
「えっとその・・・、私、まだ覚えてないんです。」
スバルは気恥ずかしそうに言った。
「全然、大丈夫だよ、スバル。そうだ、明日から訓練あるから、頑張ってね。」
「「はい!」」
―――
「じゃあ、各人デバイス起動、したね。あ、シン君たちも早くね。」
「りょーかい。」
半場やる気のなさそうなシンは自身のデバイス”デスティニー”を取り出す。
他のテッサやキラも同様。
「デスティニー、セットアップ。」
<Setup- RDY. >
「ダーナ!」
<YES-sr>
「アル、起きろ。」
<サージェントサガラと確認・・・どうしましたか?軍曹殿。>
「アル、さっさと起動しろ。」
<ちょっと待ってください、今月九の録画しておいたものを見ているんです、あと32分58秒待ってください。>
「お前な、訓練だぞ!」
漫才を繰り広げる1機と1人。
「まったく、さっさと起動しろ!」
<あと30分46秒待ってください!>
最終更新:2009年05月22日 21:17