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①Title:HL7

②用語記述:HL7、RIM、OSI、ISO、TCP/IP

③解説:
HL7(Health Level Seven)とは、アメリカを起源とする保健医療情報交換のための標準規格の名称であり、また、その策定団体の名称でもある。
HL7標準は現在Version2シリーズとVersion3シリーズが併存している。後者はVersion2の資産をモデリング技術などで体系化したものでRIM(Reference Information Model)を核として展開している。

HL7が設定された目的
医療施設内(最近では、医療施設間でのデータ交換の方法として取り組まれている。)での電子的データ交換である。
開発当時のアメリカは、病院の中で次々とシステム化が始まっていたが、システム毎に、使う言葉(コンピュータ言語)・使うOS(コンピュータをコントロールし、管理するための仕組み)・機器が、企業によって全て異なっていた。結果として何らかの形でお互いの意思疎通を図る=情報伝達を図ることは、不可能に近いことであった。
医療業界の中で使用されるルールのため、Healthという文字が使われ、お互いにやりとりするための大きな決め事=OSIモデル(Open System Interconnection)において、その第7層目で規定しているために、Health Level Seven Standard(HL7)と呼ばれた。
日本における電子カルテで有名なMMLは、施設間の電子的データ交換が目的で作られており、施設内でのデータ交換が目的のHL7と少し性格が異なる。しかし、共通のルールづくりでは、同じ意味合いを持っており相互に検討を重ねているのが現状である。
また、世界の標準としてのISO9000sとも関わりを、ワークグループ間でも討議が重ねられている。他の標準化に関係するいろいろなルールでも、関係づけられており、医療の世界ではおそらくは、事実上のスタンダードなルールとなることに話に進められている。

Level7
OSIモデルの第7層のアプリケーション間のインターフェイスの概念定義は以下のとおりである。

OSIモデル(Open System Interconnection):
開放型システム間相互接続のことで、異種間接続を実現する国際標準のプロトコールである。全層で7層に分かれている。今世界中のインターネットで標準となっているプロトコールTCP/IPもこのOSIモデルを踏襲している。

7層:アプリケーション層/FTPやMail等のサービスをユーザに提供
6層:プレゼンテーション層/データを人に分かる形式、通信に適した形式に変換
5層:セッション層/データ経路の確立と開放に関係する層
4層:トランスポート層/データを確実に届ける為に規定されている層
3層:ネットワーク層/アドレス管理と経路の選択ための層
2層:データリンク層/物理的通信経路の確立するために規定されている層
1層:物理層/ビットデータを電気的、物理的に変換。機器の形状・特性を規定している層

このようにオープンに相互接続するために7つの層に分けて規定を設定している。HL7は、このうち第7層のアプリケーション(ソフト)間のつながりの方法を扱っているわけである。Health (健康に関わる)+Level Seven(第七層)という意味で、Health Level Seven(HL7)と名付けられた。

HL7概観
1) HL7 encoding rules
a) HL7メッセージ形式
フィールド区切子で区切られた可変長のデータフィールドの集まりの事である。目的、内容、メッセージ間の間連の3項目が定義されている。

DateFieid1 | DateFieid2 | DateFieid3
     
b) HL7符号化規則として
上記の3項目(目的、内容、関連)と中小メッセージを実際の文字列のメッセージに変換する方法、各種データ型へのフィールドへの符号化方法で、各フィールドの繰り返しの有無も規定されている。3つの項目があり、
全メッセージのコンポーネントとなるメッセージセグメント
メッセージとはシステム間で転送されるデータの単位定義された順序で整列した一連のセグメントからなる。
              
c) セグメント
メッセージの中にある一つ一つの固まりはセグメントと呼ばれている。これは、データフィールドを結合した論理的グループで3文字の拡張子から始まり、セグメント区切子で区切られている。また、必須、任意、反復化を指定できる。

d) データ
MSH header segmentで選択された文字集合の表示可能文字で表現する。

e) ヌル値と非存在
ないもないと言う意味のヌル値は以下の形で定義されます。
|" "|
値そのものが存在しない時には、区切子のみの表示となります。
||

2) 施設独自の変更
その施設独自の事柄を盛り込むことが出来るように、あらかじめ、任意フィールドが作られている。同時に、メッセージ追加の余地が仕様として存在する。

3)標準の進化
新規のトランザクションやデータ要素の追加が出来ることも大切な要因でこれも満足している。データフィールドの長さは、区切子で識別される。また、全体の管理のため、プロトコールIDが設定され、全てのメッセージに付属している。

4)ファイル転送(パッチ処理)への対応
HL7は基本的に、今の主流であるクライアントサーバのモデルを採用しており、フィル転送(バッチ処理)もそのまま対応が可能となっている。


④Reference:
HL7について
http://www.jmcnet.co.jp/hl7/

日本HL7協会ホームページ
http://www.hl7.jp/

⑤作成者:山本正司