①Title:DTDについて
②用語記述: SGML、HTML、XHTML、RELAXNG、XMLSchema
③解説:
/ 目的:「文書型定義」の略。SGMLやXMLで文書を記述する際、その文書中でどのようなタグや属性が使われているかを定義したもの。SGMLでは文書は必ずDTDに従って作成される必要があるが、XMLではDTDは必ずしも必要ではない。
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メリット:他のスキーマ言語と同様に、DTD
においても、文書構造を厳密に定義することによって、SGMLやXMLの技術を利用する際の、処理の正確性や安全性を高めることができる。SGMLやXMLの文書処理を支援するライブラリの多くは、SGMLやXMLの文書がDTDによる文書構造に従っているかどうかを検証する機能を備えている。
もともとはSGMLのスキーマ言語として開発され、SGMLから派生した
XML
においても、スキーマ言語として採用されている。例えば、SGMLの応用技術であるHTML
や、XMLの応用技術であるXHTMLでは、DTD
によって文書構造が定義されている。
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今後:現在では、XML技術を利用する場合には、スキーマ言語としてDTDを採用するケースは少なくなる傾向にある。XML
が勧告された後、DTD
に対してはいくつかの欠点(XML
の文法とは異なる文法を採用している、XML名前空間に対応していないデータ型が定義できないなど)が問題として指摘されてきたためである。そのため、XML技術は広く普及したものの、DTDの欠点がXML技術を柔軟に活用する際の障害の一つとなっていた。
この問題を解決するために、新たなスキーマ言語としてRELAXNGやXMLSchemaなどが開発され、それらを採用する事例が増えている。
/ 補足:尚、XMLの文法に則った文書のことをwell-formedXMLdocument【整形式のXML文書】と呼び、さらに個別のDTD毎にパーサを用いて確認された文書のことをvalidXMLdocument 【妥当なXML文書】と呼ぶ。
④Reference:
1.IT用語辞典e-WORDs
2.フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ
⑤作成者:山田浩司-20060925