第5部 巨砲吼ゆ編 第1話「グスタフ」

2006年12月22日 放送

概要
マキ達はハリコフに到着し、巨大列車砲「グスタフ」を目にすることとなる。
それに随伴することとなった一行は、旧友でもある宣伝部隊士官ルーカス・ポドルスキー大尉と出会う。
また、宣伝部隊を快く思わない「グスタフ」付士官エッフェンベルク中尉から手荒い歓迎を受ける。


ハリコフ

現在のウクライナにある都市。
史実では、スターリングラード攻防戦の次に主戦場となる。

グスタフ

80cmカノン砲を備えた、巨大列車砲の1号機。
1941年に製造された要塞攻略用の兵器であり、諸元については作中参照。
「グスタフ」の名前は当時のクルップ会長から取ったとされるが、ドイツのフォネティックコード(アルファベット1文字に固有の呼び名をつけること)における「G」でもある。
なおカノン砲とは長砲身高初速の火砲のことで、臼砲や榴弾砲に比べ遠距離まで弾を飛ばすことができるが発射時の衝撃に耐えるために砲弾の弾殻は厚く、内部に充填される炸薬量は少ない。

ドーラ

80cm列車砲2号機。
性能については、グスタフと同じ。
「ドーラ」の名前は開発者の妻から取ったとされるが、ドイツのフォネティックコード(アルファベット1文字に固有の呼び名をつけること)における「D」でもある。

マンシュタインの第11軍

独ソ戦開戦時北方軍集団の第56装甲軍団を指揮していたマンシュタインは、前任者のショーベルト上級大将が事故死したため1941年9月より南方軍集団第11軍の司令官に就任、クリミア半島攻略の指揮をとっている。

野戦憲兵

前線に派遣され、戦地での治安維持、将兵の犯罪行為の取り締まり、交通整理などにあたった憲兵のこと。
任務上、警察官出身者が多い。
野戦憲兵はゴルゲットという独特の金属製の標章を首から提げていたために、兵士達からは「警察犬」と呼ばれていた。

カール

60/54cm臼砲を備えた自走砲。
劇中では「口径60センチ」としているが、54センチ型も存在している。
臼砲は文字通り臼のように大口径で砲身の短い砲で、初速は遅く射程距離は短いが砲弾の炸薬量は多いので炸裂すれば大破壊力を発揮する。
また大角度で撃ち出される砲弾は垂直に近い角度で落下するため、べトンなどで装甲されたトーチカなどの攻略に威力を発揮する。


ガンマ

42センチ臼砲を備えた砲。
1906年から製造されている要塞攻略用の兵器。

プロージット

ドイツ語で「乾杯!」のこと。

クルップ社

当時は戦車や砲などを製造していた、ドイツの重工業企業。
現在(2006年)のティッセンクルップ社は、鉄鋼・造船・重機産業などを抱える世界有数のメガコーポレーションである。

セヴァストポリの戦い

1942年6月、ドイツがソ連(当時)のクリミア半島にある都市「セヴァストポリ」を攻略した戦い。
当時セヴァストポリは要塞化され、難攻不落の都市とされていた。ドイツはそれに対し「グスタフ」やカール臼砲を含む1,300門の砲で攻撃。5日で陥落することとなる。
ちなみにセヴァストポリは多数のトーチカや砲塔で守られており、そこへの突入部隊は相当な犠牲を強いられた。
トーチカに立てこもったソ連兵士は狂信的なまでに勇敢に戦い、投降を拒んで部隊ごと自爆する者もいた。
史実では、このセヴァストポリを含むクリミア半島の戦いに参加した将兵には「クリミア盾章」と呼ばれる特別記章が交付されている。

エッセン

クルップ社があるドイツの都市。現在もティッセンクルップ社の本社がある。

砲と砲架だけでも700万ライヒスマルク
「ライヒスマルク」は1924年から1948年まで使用されたドイツ貨幣。
700万ライヒスマルクは巡洋艦1隻の建造費に相当する。

開発中の6号重戦車

ティーガー(タイガー)戦車のこと。
史実ではティーガーが実戦で最初に戦ったのは1942年9月、レニングラード戦区でのことだった。
しかし最初の戦闘では軟弱な湿地帯で泥にはまって行動不能になる車両が続出し、その実績は芳しいものではなかった

耳をふさいで口を開けろ

爆発や砲の近くで行う、鼓膜の防御。
耳を塞いだだけでは、鼻から鼓膜へ衝撃波が伝わる。
そのため、口を開けることで鼻からの衝撃波を口へ逃がすこととなる。

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最終更新:2007年01月06日 11:44