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制酸薬: 制酸薬H2ブロッカーやPPIなど強力な胃酸抑制薬が登場した現在でも, 急性胃炎や Non Ulcer dyspepsia (NUD) などに速効性を期待して急性期に短期間用いられる. 重曹, Mg製剤, Al製剤がある. Al製剤は制酸力は弱いが, 粘膜保護作用, ペプシン不活化作用を有する. アルミゲルと水酸化マグネシウムを配合したマーロックスなどは即効性があり, 胃炎, 逆流性食道炎, 消化管出血に液剤および懸濁用顆粒として広く用いられるが, 腎障害患者では高Mg血症に注意する. また, テトラサイクリン, ニューキノロン系などの吸収を阻害するため併用しない. また, Al製剤では便秘を, 逆にMg製剤では下痢をきたしやすい.吸収性の製剤ではアルカローシスとなるほか, Al製剤はリン酸と結合して不溶性の塩を形成し低リン血症を生じるため, 長期連用時には骨軟化症に注意する. アルミニウム脳症は腎不全がない症例でも注意すべきであり, 漫然としたAl製剤の長期投与は控える.

[今日の治療薬2005]

アルミニウム骨症 aluminium osteodystrophy: 腎不全に特有な骨の障害 (腎性骨症) の一つで,アルミニウムが骨に沈着して骨軟化症的な変化を生じるものをいう. 腎不全では体内に取り込まれたアルミニウムは腎機能の廃絶に伴い腎臓より排泄できないために体内に蓄積する. 特に血液透析患者では透析液中に含まれるアルミニウム, リン結合薬として使用されたアルミニウム製剤,あるいは日常生活の飲食物から負荷されるアルミニウムが体内に貯留し, アルミニウム中毒を招くことが知られている. 脳に沈着すると, アルミニウム脳症aluminium encephalopathyとなり, 骨に沈着するとアルミニウム骨症となる. 骨に沈着したアルミニウムはデスフォリオキサミン治療により除去することができる.

[南山堂医学大辞典第18]

片頭痛