「カレとカノジョと召還魔法1~6」

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1巻 最初の8割はだるくて仕方がなかった。 最後の方でどんでん返しを繰り返す辺りでちょっとおお、と思って、 最後の最期の数ページが結構衝撃的だった。 緊張感と恐怖心が欠如したことで既に人間じゃなかった。 必死さを感じさせない懸命さで、ずっと人間のフリをしている。 ヒロインに、惹かれているのかどうかすら分からない。 それは結構怖いことだな、と思った。 文章は読みやすい。 俺が嫌いな読者に勘違いさせるような表現もないし、 無駄に詩的だったり恣意的だったりする文章もない。 でもそれは逆に言えばどこか平坦な文章ってことで、 設定を設定以上に魅せることはできていない。 設定だけで最期まで持って行ったような印象の小説だった。

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