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「お前は、おれを必要とするよ」
 ツバサのその言葉が、頭から離れなかった。
 そんなことは、ない。無いはずだ。
 しかし、本当にない、と言えるか……?
「……」
 どこかへ消え去ったノイジーも、何事もなかったかのように来なくなったウィアド達。それが、荒らしの前触れのような気がして、ならなかった。
「……」
 僕は……僕は……
「僕は、誰なんだ……?」
「誰もがそういう疑問には、ぶつかるよねー」
 聞き覚えのある声に、咄嗟に振り返った。
「……ウルズ……!」
 そこにはウルズが居た。しかし服装はドレスではなく、ジーンズにラフなティーシャツだ。
「ういーっす」
「どうして、ここに?」
「ん? 暇だったしね。後……」
 そういってウルズは、うつむいた
「いいや。」
「?」
 久世が頭を傾げると、その瞬間、巨大な何かが降りる音がした。
「……」
 ウルズは目を大きく見開いた。
「まさか……」
 家から出ていこうとするウルズを小走りで追いかけると、そこには数十体のアームヘッドが居た。
「……」
「ウルズ、あれは?」
 久世の問と同時にそのアームヘッド達は一斉に銃口を向け、銃弾を放ってきた。
 その爆音をきくと、久世は反射的に身をかがめた。
 しかし、痛みはない。
「……」
 恐る恐る目を開けると、そこには銃弾が、止まっていた。ウルズが両手を前につきだしている。そこで、銃弾はきれいに止まっている。
「チッ。こいつに手を出そうモンなら、細切れにして、潰して、ころしてやる」
 アームヘッド達は一瞬うろたえたようだったが、すぐにまた銃口を向けた。
『レーザーに変換。』
 音声がそうつげ、銃弾がレーザーに変換される瞬間……
 アームヘッド達は次々と、次々とズレていった。
「……言っただろ? 細切れにする、って。」
 アームヘッド達は形すら残らず、地面に転がっていた。
「……」
「言っただろう? 力をお前は欲しがる、と」
 その声に驚き、後を振り向いた。
 ツバサが、いた。
 ツバサはゆっくりと久世に近づくと、肩に手を置いた。
「この女は、お前に害をもたらすだろう。」
「……そんな、バカな。ウルズが? まさか」
「お前を殺すために、近づいてきたのだとしたら……?」
「僕を守ってくれたんだ。」
「そうだろうか。まあ、この女は、もうすぐ、死ぬだろうな。」
 ツバサがそういった瞬間、先ほどとは比べ物にはならない量のアームヘッドが、空を、飛んできた