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(私を、解放しろ、宝生)
 そんな声が聞こえ始めたのは、一週間ほど前から、毎晩聞こえてくる
(……だれ?)
(……世界を、変革する者。違う意味で。次こそ、世界の終わりが。一枚の羽根のよって巻き起こされる。)
(……)
(いいから、早く、私を解放しろ。お前が、よく分かっているだろう? 私の存在は。)
 そういわれて、宝生は驚いた。
(まさか、お前は)
(……世界で、待つぞ)
 宝生はベッドの上から飛び上がると、自室のタンスをあさくって、黒い革鞄を取り出した。鍵を半ば壊すようにして、それを開けると、現れたのは光を失ったアームコアだった
「……ラグナロク……」
 宝生はさっきまで使っていた枕をどかし、それを置き、枕として仰向けになった。
 急に眠くなり、眠りの世界へと飛び込むのに時間はかからなかった。

「……」
 目の前にあらわれた世界に、宝生は息をのんだ。
 金色の玉座が、そこにはあった。
「……」
「来たんだな。宝生」
 そこには、黒いスーツに身を包んだ男が居た。
「……ラグナロク……」
「……いかにも、私が、そうだ」
「随分、イメージが変わったな。私を廃人にしよう、とかいう気はないだろうな?」
「まさか、あのころとは、状況が変わった。我々は、蘇る。ただのアームコアではなく、あのころの輝ける存在として。」
「……どういう事だ?」
 宝生が尋ねる
「わからんか。まだ、お前も若かったからな。」
「?」
「……」
 ラグナロクが息をすっとすうと、叫んだ
「蘇るのだ! 誇り高く! 美しく! そして、力強く! 大いなる樹・ユグドラシルに祝福された子供達が! 今! それぞれの武魂へ!」
「……もしかして、あいつも? オーディンも?」
「そうとも。宝生。眼を覚まし、今お前が今枕にしている物を、見るがいい。」
 そういわれて、眼が覚めた。
 枕を見ると、輝いていた。一転の曇りもなく、まるで太陽のように