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 イラミが、ニヤニヤしていた。
「……何?」
 理由は分かっている。ああ、こんな奴に、何故話してしまったんだろうか、浮かれていたとはいえ、言ってしまった。
「い、と、し、の、彼とデエトなんでしょお?」
 ああ、寒気がする
「……う、うるさい」
「何時から?」
「……6時。」
 イラミはチラリと時計を見た。
「分かった。もう、今日は帰って良いよ」
「……え?」
「ほら、じゃあ、がんばってね、アイネアス」

 色、と言う者が凄く感じた。白色の雪が常に降り続けるこの、北ゴレンでこの色とりどりのテレビは、そこだけ、温暖な気候の絵画を切り取ったようだった。
「久世さん、というのはいらっしゃいますか?」
 玄関が開いた。聴いたことのない声。
 玄関の方に行ってみると、真っ赤なドレス、金色の細い髪は頭の横で結ってあった、白く、艶のある肌、青い目をした女性が、立っていた。彼女は、似合わないエレキギターを抱えていた。
「あなたが、久世さん?」
 彼女の後から、ひょっこり、また二人の女性が現れた。一人は、黄色と白を基調にしたドレスで、オレンジ色の髪で短髪、もう一人は、ロイヤルブルーのドレスで、青みを帯びた艶のある黒髪をしていた。
「あたいの、ギターが壊れちゃって。あんた、直せる?」
 オレンジ色の髪をしたほうが言った。
「ウルズ、ちゃんと『わたし』と言いなさい、みっともない」
「良いじゃないか、ウィアド姉さん」
「あの、二人とも、早く、なおして貰った方が」
 と、三人は思案しあっていた
「ごめんなさい、まずは家の中に入ってもらっていいですか?寒いので」
 と、久世が言うと、三人は、『そういえば、そうだ』と言いたげな顔をして、家の中に入った
「それで、あなたの言葉の使いの件なのだけれど」
「いいじゃんか。お父様は、あたい達を、‘個性豊か’に作ったんだからさ」
「常識が無いのと、‘個性豊か’というのは違うと思うわ、オシラ、あなたはどう思うの?」
「え?」
 車のエンジンを触っていた、彼女は、首を傾げた
「あなたは良いわ。で、話の続きよ」
「あの、あんまり勝手にいじられると、困るんですけど」
 彼女は、久世が話しかけると、咄嗟に手を隠した。
「ドレス、汚れちゃいますよ?」
 久世がそういうと、赤ドレスが悲鳴を上げた
「もうっ話にならないわ」
「へっへーだ」
「だから、あなたのその……」
 終わりそうになかった。