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『雪那、調和が、何か知っているか?』
 そういう父の問いに、雪那はまっとうな答えを出した。
「アームホーンとパイロットの波長がより合致する事で、アームヘッドが発動する事が出来る特殊能力の事です。」
 村井幸太朗は、苦笑を浮かべた。
『そのとおりだよ。』
 幸太朗の答えに、雪那は不安を抱いた。
「……なんだか、そうじゃない。と言いたげですが。」
『ふふふ』
 幸太朗は神妙な笑みを浮かべた。雪那には、それが不快だった。
『いつか、お前にも出会えると良いな。お前の、最高のパートナーとなりうる、アームヘッドが。』
「……お父様と、セイントメシアの、ような、やつですか?」
『そうなるね。……人間とアームヘッドの関係、っていうのは、体験しなくちゃ、始まらないさ。それは、常に心に、めいじておくんだな』
「分かりました。お父様。」
 何故、今更こんなことを……と、雪那は思った。今現在、自分はファントムに囲まれ、今にも死にそうな状態となっているのに。
「……くそ、身体が……動かない……クソ……」
 わたしも、死ぬのか?……ええい、まだ……まだ……
『お前と、リアルメシアは、どんな関係なんだ?』
 ……だれだ?
『まず、信頼することだ。信頼しないと、何にもならない。絆は、信じ合って、紡ぐ事ができるんだぜ。』
 急に、雪那の中に、血が流れる、そんな感覚がした。動く。五体満足だ。片腕がないだけだ。
 ファントム達を蹴散らしながら、‘真の救世主’が、覚醒した
「……調和か、何を今更」
 ラグナロクは冷たく言った。
「黙れ、のっぽ。」
「くくく、良いね、良いよ。さあ、もっと足掻いてくれその方が、摺り下ろしやすい。」

「あぐっ」
 吹き飛ばされたオーディンをスルトは見下ろしていた
「ダメだ、全然ダメだな。旬香。楽しくないぞ」
 オーディンはユミルを睨んだ
「なんだ、その顔。楽しくないな」
「いまだッ! グングニール!」
 ユミルの背後から一直線に突き進む一本の槍を、スルトはまともに受け止めた。
「ぐぬっ」
 その瞬間、手元に戻ってきた槍をオーディンは構え、一気に突撃した。