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 ヘルを包み込むようにして、光ができ、遠くから馬に乗った男が駆けてくるのを感じた。
「……アレは?」
 ヘルの手前に現れた女性は、それを払いのけた。すると突然、さっきまで真上に上がっていた太陽が分厚い雲に包まれ、何も見えなくなってしまった。アームヘッドのモノアイだけが輝いている
『……こんな簡単に、母なる樹の力を使ってしまうとは』
 それはルミナスの声ではなく、ヘルの声だった。
『けれど、その代わり、あなたはもらっていくわ。』
「……やってみろ。」
 敵は言う。
「私はクーフーリン。お前は?」
『……今から死に往く者に、名前告げることは必要で?』
 二人が踏み込みを駆けると、稲妻を帯びたハンマーが飛んできた。
「なっ」
 クーフーリンはそれを避けると、飛んできた方向をみた。黄色いアームヘッド。
「ヘッ間に合ったみたいだぜ。」
「……一体増えたくらいで、あなた達が潰えることは確実ですよ。」
 と、クーフーリンは槍を構えた。
「一体だけじゃないよ」
 赤い色の弾丸が飛び、クーフーリンはよろめいた。
「……狙撃型……だと?」
「らちがあかん。狙撃型がいて、さらに敵の方向もよくみえんとなるなら……」
「……逃げる」
 クーフーリンは飛ぶようにして去っていった。
 それから間もなくして、空はまた快晴となった。

「絶対正義・セイギマーン」
 灰色の革のコートを羽織り、真っ赤なマフラーに顎を埋めた青年は意気揚々と口ずさんだ
「……お兄さん、何処に行くの?」
 ボールを持った少年が、青年に尋ねる。
「お兄さんじゃない。俺は……」
「……駿河って言うんだ」
 駿河は、にやりと笑った