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「あー」私は菊田の話を思い出すたびにこんな風なため息をついた。オーディンの設計図も了承のうえ取られちゃったから、村井にどう弁解しようかな。私はふと、『明日、この前の公園で会おう』という菊田との約束を思い出した。後には菊田の使わした守野屋スーの影が電信柱や家々の影をひょいひょいと誰にも見られることなくついてきているのが分かった。
 そんなことを考えていても、村井は何も聞いてこなかったし、簡単に次の日は来てしまった。しかし起きた時間が問題だった。夜の八時に私は起床してしまった。
「やばい!」私は叫ぶと着替えて、公園に向かった。村井はもう寝ているようで、早寝早起きを心がけたいいこだよ。まったく。
 公園に着くと、何かの物陰が二つあった。おおきな影だ。一瞬スルトかと思ったが、違う。「エインヘリヤルだ!」私は公園を取り囲む壁に隠れた。守野屋も真横に来た。「素人にしては良い判断だ。」そんなこと聞いてない
 エインヘリヤルではない方のアームヘッドから何か光が発せられる。棒状になった光の槍はエインヘリヤルを貫いた。エインヘリヤルは灰のように砂状になって消え、地面にはアームホーンのみが突き刺さった。
「……なに?あれ」私が声を漏らすと、守野屋が言った「村井研究所の開発したアームヘッドを自壊にまで至らせることのできる粒子砲だ。あんなもの何処に当たってもウイルスが回ってきて……アームヘッドは死ぬだろうな」
 エインヘリヤルを貫いた方のアームヘッドの中から、誰かが降りてきた。見たことのある黒い髪に、顔。
「……ユッキー?」私が呟くと、守野屋は私のほうを睨んだ。「ユッキー?村井雪那か。……なるほどアレが噂のリアルメシアか」私は尋ねる「リアルメシア?」
 守野屋は言う「村井研究所の開発したアームヘッド。まだ試作段階らしいけど……」
 その瞬間、枝の折れる音がした。私が踏んでしまったらしい。「あっ」
「だれ?」村井の声。「だれ?そこにいるのは!」
「逃げるぞ。」守野屋は私の手を取ると、立ち上がらせて、走り出した
 菊田の秘密基地らしい変な建物に案内されると、見たことのある景色があった。
「宝生!どうしたんだ?今日……守野屋。何かあったのか?」
「……リアルメシアです。宝生は狙われる事になった可能性が。……リアルメシアは村井研究所の絶対機密事項です……私達も早くここからでた方が……」守野屋が言いかけた瞬間、上から巨大な何かがおちてきた。リアルメシアだ。エインヘリヤルもいっぱいいる。
「……李、後は頼む。トラックに乗れ。宝生にアレを紹介して、三人で逃げるんだ。」菊田がそういうと、李と呼ばれたあの女性の顔は曇った。「速く!」菊田は怒鳴った。李は目の中に涙を溜めながらも頷いた。「宝生!」私は何かにぎゅぎゅう入れられると、その中が明るくなった。「宝生、聞こえるな?アームヘッドの動かし方は分かるだろう……さあ、行くぞ!使い方はアームヘッドが教えてくれるはずだ」目の前の黄色いトラックが動き出した。
私はそのあとをついていく。不思議と身体が動いた。目の前をふさごうとする。エインヘリヤル共も対して問題ではなかった。
 私の後で、おおきな火柱が立った。