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10.オーディン」(2009/01/31 (土) 20:50:17) の最新版変更点

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(私を、解放しろ、宝生)  そんな声が聞こえ始めたのは、一週間ほど前から、毎晩聞こえてくる (……だれ?) (……世界を、変革する者。違う意味で。次こそ、世界の終わりが。一枚の羽根のよって巻き起こされる。) (……) (いいから、早く、私を解放しろ。お前が、よく分かっているだろう? 私の存在は。)  そういわれて、宝生は驚いた。 (まさか、お前は) (……世界で、待つぞ)  宝生はベッドの上から飛び上がると、自室のタンスをあさくって、黒い革鞄を取り出した。鍵を半ば壊すようにして、それを開けると、現れたのは光を失ったアームコアだった 「……ラグナロク……」  宝生はさっきまで使っていた枕をどかし、それを置き、枕として仰向けになった。  急に眠くなり、眠りの世界へと飛び込むのに時間はかからなかった。 「……」  目の前にあらわれた世界に、宝生は息をのんだ。  金色の玉座が、そこにはあった。 「……」 「来たんだな。宝生」  そこには、黒いスーツに身を包んだ男が居た。 「……ラグナロク……」 「……いかにも、私が、そうだ」 「随分、イメージが変わったな。私を廃人にしよう、とかいう気はないだろうな?」 「まさか、あのころとは、状況が変わった。我々は、蘇る。ただのアームコアではなく、あのころの輝ける存在として。」 「……どういう事だ?」  宝生が尋ねる 「わからんか。まだ、お前も若かったからな。」 「?」 「……」  ラグナロクが息をすっとすうと、叫んだ 「蘇るのだ! 誇り高く! 美しく! そして、力強く! 大いなる樹・ユグドラシルに祝福された子供達が! 今! それぞれの武魂へ!」 「……もしかして、あいつも? オーディンも?」 「そうとも。宝生。眼を覚まし、今お前が今枕にしている物を、見るがいい。」  そういわれて、眼が覚めた。  枕を見ると、輝いていた。一転の曇りもなく、まるで太陽のように

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