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2.エルダー・シスターズ・イン・ノース・ゴレン」(2008/12/04 (木) 18:24:07) の最新版変更点

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 イラミが、ニヤニヤしていた。 「……何?」  理由は分かっている。ああ、こんな奴に、何故話してしまったんだろうか、浮かれていたとはいえ、言ってしまった。 「い、と、し、の、彼とデエトなんでしょお?」  ああ、寒気がする 「……う、うるさい」 「何時から?」 「……6時。」  イラミはチラリと時計を見た。 「分かった。もう、今日は帰って良いよ」 「……え?」 「ほら、じゃあ、がんばってね、アイネアス」  色、と言う者が凄く感じた。白色の雪が常に降り続けるこの、北ゴレンでこの色とりどりのテレビは、そこだけ、温暖な気候の絵画を切り取ったようだった。 「久世さん、というのはいらっしゃいますか?」  玄関が開いた。聴いたことのない声。  玄関の方に行ってみると、真っ赤なドレス、金色の細い髪は頭の横で結ってあった、白く、艶のある肌、青い目をした女性が、立っていた。彼女は、似合わないエレキギターを抱えていた。 「あなたが、久世さん?」  彼女の後から、ひょっこり、また二人の女性が現れた。一人は、黄色と白を基調にしたドレスで、オレンジ色の髪で短髪、もう一人は、ロイヤルブルーのドレスで、青みを帯びた艶のある黒髪をしていた。 「あたいの、ギターが壊れちゃって。あんた、直せる?」  オレンジ色の髪をしたほうが言った。 「ウルズ、ちゃんと『わたし』と言いなさい、みっともない」 「良いじゃないか、ウィアド姉さん」 「あの、二人とも、早く、なおして貰った方が」  と、三人は思案しあっていた 「ごめんなさい、まずは家の中に入ってもらっていいですか?寒いので」  と、久世が言うと、三人は、『そういえば、そうだ』と言いたげな顔をして、家の中に入った 「それで、あなたの言葉の使いの件なのだけれど」 「いいじゃんか。お父様は、あたい達を、‘個性豊か’に作ったんだからさ」 「常識が無いのと、‘個性豊か’というのは違うと思うわ、オシラ、あなたはどう思うの?」 「え?」  車のエンジンを触っていた、彼女は、首を傾げた 「あなたは良いわ。で、話の続きよ」 「あの、あんまり勝手にいじられると、困るんですけど」  彼女は、久世が話しかけると、咄嗟に手を隠した。 「ドレス、汚れちゃいますよ?」  久世がそういうと、赤ドレスが悲鳴を上げた 「もうっ話にならないわ」 「へっへーだ」 「だから、あなたのその……」  終わりそうになかった。

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