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「第二十六章」(2008/11/24 (月) 12:31:47) の最新版変更点
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斬激は、フェンリルに大きな傷跡を残した。
「フウウウ」
フェンリルはうなったが、菊田は引こうとはしない。
フェンリルが大きな口を開けながら突進すると、菊田のアームヘッドは、右足で下顎を押さえつけ、左手で上顎を固定すると、右手の刀で一閃した。
フェンリルが叫んで大きく口を開けると、菊田のアームヘッドはフェンリルの口の中に自ら入っていった。
そして、しばらくしてフェンリルの頭に角が生えた。
その角は横に倒れ、フェンリルはぐったりと動かなくなった。
中から一体の黒いアームヘッドが出てきた。
「やあ」
それはさも当然のように言った。
「感嘆するのは後だ。まだまだファントムは来るぜ」
菊田が言うと、そこに居たのは羽根を生やしたファントムだった。
「きどちゃん、次は、お前だ。」
「なぜ?」
「俺は、空中は範囲外なんだ。」
「だったら、俺も……」
「ミョルニルがなんのためにあると?」
「もう、諦めたら、どうかな?」
ラグナロクはしずかに言った。
片腕のないリアルメシアはふらふらと宙を舞っていた。雪那の意識も、ハッキリしているとは言い難い。
それにもかかわらず、リアルメシアの胴体部分に光が集まる。光がはき出され、ラグナロクはそれを堂々と受け止める。
「なぜ、何故自壊粒子砲が効かないんだ?」
「簡単だ。とても簡単なことだよ。わたしが、‘完全なる物体’だからさ。」
「……完全なる、物体?」
「そうさ。……わたしはすべてのパーツがアームコアでできているのさ。だから、貴様のちゃちな攻撃など……」
御蓮軍から放たれたミサイルをひょいとつまんだ。
「……通用しない」
手の中でミサイルが爆発した。リアルメシアがアームホーンをラグナロクに向け、全速力で体当たりをしようとする。しかし、それも、阻まれた。
ラグナロクは、蠅をたたき落とすように、リアルメシアを墜落させた。
「ざま、無いな。リアルメシア。無様だよ。」
「君の後処理は、わたしの忠実な蠅がやってくれるだろう。」
ラグナロクの身体から、大量の小型ファントムが現れた。
そのファントムはリアルメシアをゆっくりと包み込んでいった。
斬激は、フェンリルに大きな傷跡を残した。
「フウウウ」
フェンリルはうなったが、菊田は引こうとはしない。
フェンリルが大きな口を開けながら突進すると、菊田のアームヘッドは、右足で下顎を押さえつけ、左手で上顎を固定すると、右手の刀で一閃した。
フェンリルが叫んで大きく口を開けると、菊田のアームヘッドはフェンリルの口の中に自ら入っていった。
そして、しばらくしてフェンリルの頭に角が生えた。
その角は横に倒れ、フェンリルはぐったりと動かなくなった。
中から一体の黒いアームヘッドが出てきた。
「やあ」
それはさも当然のように言った。
「感嘆するのは後だ。まだまだファントムは来るぜ」
菊田が言うと、そこに居たのは羽根を生やしたファントムだった。
「きどちゃん、次は、お前だ。」
「なぜ?」
「俺は、空中は範囲外なんだ。」
「だったら、俺も……」
「ミョルニルがなんのためにあると?」
「もう、諦めたら、どうかな?」
ラグナロクはしずかに言った。
片腕のないリアルメシアはふらふらと宙を舞っていた。雪那の意識も、ハッキリしているとは言い難い。
それにもかかわらず、リアルメシアの胴体部分に光が集まる。光がはき出され、ラグナロクはそれを堂々と受け止める。
「なぜ、何故自壊粒子砲が効かないんだ?」
「簡単だ。とても簡単なことだよ。わたしが、‘完全なる物体’だからさ。」
「……完全なる、物体?」
「そうさ。……わたしはすべてのパーツがアームコアでできているのさ。だから、貴様のちゃちな攻撃など……」
御蓮軍から放たれたミサイルをひょいとつまんだ。
「……通用しない」
手の中でミサイルが爆発した。リアルメシアがアームホーンをラグナロクに向け、全速力で体当たりをしようとする。しかし、それも、阻まれた。
ラグナロクは、蠅をたたき落とすように、リアルメシアを墜落させた。
「ざま、無いな。リアルメシア。無様だよ。」
「君の後処理は、わたしの忠実な蠅がやってくれるだろう。」
ラグナロクの身体から、大量の小型ファントムが現れた。
そのファントムはリアルメシアをゆっくりと包み込んでいった。