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第二十五章」(2008/11/15 (土) 16:16:05) の最新版変更点

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「親機は、どれだ?」  とスーが言った。  一体だけ、偉そうに座っているやつがいる。 「……あれか?」  と、一行が向かおうとした所を、何かが阻んだ。  一匹の犬のようなアームヘッドである。 「ヘル、頼んだ。」  と、スーが言うと、ヘルは犬のような物と、にらみ合った。  一行がその偉そうな奴に近づいた瞬間、周りをファントムが囲んだ。 「……」  凄い数だ。 「わたしが、残る。その隙に行くんだ。」  スーが、きっぱりと言った。 「さあ、行け。」  レーザーのライフルを背中になおし、トンファーを取り出した。 「いけ!」  ただならぬものを感じて、宝生はそこから離脱した。  ずっと進んだところに、一体の巨大なアームヘッドがあり、その後に一体の黒いアームヘッドがあった。 「……菊田?」  そんな気がした。何故だ?  巨大なアームヘッドはオーディンを睨んだ。 「ここは通らせる物か、赤き賢者よ」  その瞬間、何かが光り、赤い光が飛んできたところで、オーディンはそれを避ける。 「……行くしかない。母体を……」 「母体?母体はここにはおらん。残念だったな」  宝生がまた探しに行こうとすると、 「しかし、折角来た客は、もてなさねばならん。そうだろう?」  巨大な手が動いた。  またぎりぎりのところで避けると、目の前に赤いアームヘッドがあった。 「……リアルメシア……」  宝生はそれを睨んだ。 「……旬香、後の黒いアームヘッドは、あなたがとめなさい。」 「……なんだって?」 「わたしがこのデカ物をくい止めるから、早く、あなたはユミルの元に。」  宝生は、言われたまま、奥にいる黒いアームヘッドを見つめた。 「やあ、宝生」  その黒いアームヘッドは言った。 「……」 「久しぶりだな、菊田だよ」 「……」  さっき感じた感覚は、間違いではなかった。これは、間違いなく菊田だったのだ。 「お前は、だれだ!」  宝生は、そう、叫んだ。 「俺は、きくだ・ごんざえもんだよ、忘れたのか?全く、薄情な奴だよ……」 「お前は、誰だ、と言っているんだ」  また、自分の名前を答えるアームヘッドは、本当に菊田のように見えた。 「お前は、薄汚れたただのアームヘッドだ。」  オーディンは、グングニルを構えた。 「……そうか、いいだろう。裏切るのなら、しょうがない。そういえば、俺はお前のせいで死んだんだもんな……復讐だ……」 「くそ!犬やろう!」  木戸は叫ぶが、攻撃はびくともしない。 「ちくしょぉおおお!」  叫んでも叫んでも、虚しさだけが響いていくようだった。  その瞬間、一つの黒い粒が、フェンリルに当たっていった。 「やっぱり、普通のレーヴァテインじゃ、装甲がとけるだけか。」  その声の主は、青年のようだった。 「だいじょうぶかね、我が旗の下に集まった、同志Cよ。わたしは菊田。一旦、ここはわたしに任せろ」  菊田は、手に灼熱の赤い剣を持ち、さらにもう一本、赤い剣を取りだした。これもまた、赤い灼熱の剣だ。  その2本の剣で攻撃するが、ダメージは与えられそうもない。 「ち、これでダメなら……」  菊田は2本の剣をフェンリルに投げつけた。これは流石に効いたらしく、フェンリルがギロリと菊田を見つめた。 「こいよ、犬ちゃん」  菊田のアームヘッドの腰にある鞘が割れ、白い気体を噴出させた。それは、巨大な刀だった。  フェンリルが飛び込み、菊田が刀を振るうと、フェンリルの頭に斬激が走った

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