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第二十三章」(2008/11/10 (月) 16:17:19) の最新版変更点

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「ぐあッ」  ルミナスがそういうと、ヘルの身体は遠くに飛ばされた。 「……クソ……」  ロキがぼやくと、目の前には一体のファントムがあった。 「……」  ロキとファントムはにらみ合うと、ファントムは武器を構えた。ロキも攻撃しようとするが、右腕が動かない。故障したのだ。 「こんなところで……」  その瞬間、ファントムの頭が飛び、地面に転がった。ファントムの身体は、ぐらりと揺れ、倒れた。 「何だ……?」  そこにいたのは、一体の赤いアームヘッドだった。 「大丈夫か?」  オーディンが言う 「遅いじゃないか。宝生」 「どういたしまして、感激するのは後にしよう」  ラグナロクは、すべてを見据えながら一人で顔を歪ませた。 「誰だねそこにいるのは。」  七体のアームヘッド、クーフーリン、アーサー、ルー、フィンマックール、ダグサ、モーガン・ル・フェイ、ゲッシュだった。 「お前を始末する」 「やってみろ。粉末にして海に流してやる」  七体のアームヘッドが動こうとした瞬間、ラグナロクから大量の光線が放たれた。それはアームヘッド達に直撃した。 「ぐああ」  ゲッシュとクーフーリンが飛び上がり、槍を突き刺した。 「……これで、終わりだ。」  ラグナロクはびくともせず、槍を持ってそのままゲッシュとクーフーリンを持ち上げた。ラグナロクの手は、二体のアームヘッドをすっぽりと包み込んでしまった。 「グッバイ、ディァフレンズ」  ラグナロクが少し力を入れた途端、悲鳴を上げる間もなく二体のアームヘッドは一つの鉄塊になった。  その鉄塊をラグナロクは遠く上空を飛ぶヘリコプターに投げつけた。ヘリコプターに鉄塊は直撃し、墜落した。  起きあがろうとしたアームヘッド達を踏みつぶしながら、高さはゆうに二十メートルを超えるほどのオオカミが現れた。 「フェンリル。来たか。……行け。くだらん抵抗をするあいつらを食い散らしてやれ……ユミル、出番だ。アレを始めなさい……」 「おじいさま」 「きたか、雪那。」 「単刀直入にいいましょう、行かせてください」  平幸はこめかみを押さえた 「ダメだ。雪那……お前まで死んでしまっては……」 「お父様は死んでいません」  雪那が、踵を返して、アームヘッドの発射場に行こうとする 「……行くのか、雪那」  雪那はゆっくり頷いた 「わたしは、‘わたし’です。……もう、あなたの言うことは聞きません。……勿論、旬香を殺すことも、……もう、やりません」  雪那はリアルメシアに乗り込んだ。 (……父さん……あなたは、あなただったら、どう思いますか?……わたしは……我が儘でしょうか?)  ハッチが開き、光が差し込んだ 「……わたしらしく……」  赤い色の、天使が飛び立った。

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