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「完成だぜ!」  李は自慢げに言った。シートの調節も終わり、ルミナスはヘルの中にすっぽり収まった。 「後は……」  李は完成手前の黄色いアームヘッドをみた。もうすぐ来るらしい新たなるメンバー用の機体らしい。 「まだ来ないとなると、シート調節ができーん」 「そうかりかりすんなよ、李。」  スーはバラバラにした銃を磨きながら言った。 「スーは良いよね。一人で出来るモンね。銃の解剖は。」 「解剖って何だよ。」 「李、レーダーに何か変なのが移ってる」  と、ヘルが言うと、李は、それを整備室のモニターに写した。  赤い色の点が、二つ。同じ速度だ。 「何だ?これ……ルミナス、旬香と一緒に、アームヘッドに乗れ。みてくるんだ。」  旬香はオーディンに乗り込むと、外に出た。 「敵だったらどうする?」  旬香が言うと、李は言う。 「……先手必勝。」  ルミナスはにやりと笑い、一つの影に飛びかかった。  残り一体の方に向かって、オーディンは直進する。  黒い針が飛ぶ。 「じゃ、まだァッ!」  それをシールドで防御し、たたき落とした。 「アーサー、変わろう。緑いのは私が始末する。お前は、赤いのを。」  オーディンが追撃しようとすると、何かがそれを阻んだ。 「我が名はアーサー。」  金色と紺色のカラーリング。2本の剣を手に持っている 「……私はオーディン」  二人が少し間をおくと、アーサーは消えた。それと同時にオーディンに2本のヒビがはしった。 「クッ」  オーディンが少し間をおくと、アーサーはまた消え、何度、何本もの傷が走る。 「ふざ……けんなっ」  抵抗しようとするが、抵抗できない 『旬香、槍をつかえ。』 『槍ぃ?』  オーディンからの声に旬香はそう答えた。 『そうだ。槍を、敵に向かって投げつけろ』  オーディンがバランスを失って倒れると、アーサーが目の前に現れた。 「……あっけないな。オーディン。楽しくなかったぞ。」  オーディンはサッと立ち上がり、槍をアーサーに向かって投げつける 「……投擲?無意味だ。」  アーサーが消えると、槍も消えた。そして、アーサーの驚く声だけが空間に響いた。 「な、ま、まさか。そんな。あるはずがない。」  旬香は不思議に思った。 「ぐああッ」  アーサーが倒れ、目の前には槍のみが立っている。 『これがグングニルの力だ。旬香。』  突如、ヘルからの緊急電波が流れた。  オーディンが駆けつけると、さっきのヤツが槍を持ってヘルに槍を振り下ろそうとしている 「……ルミナ……」  助けようとするが、遅かった。槍はヘルの身体に刺さった。 「だ、大丈夫だ。オーディン。わ、わたしは……こ、れし……」  と言いかけて、ヘルの動きが止まる。 「どうだね、死の棘が身体を突き破る感覚は。金属細胞一つ一つに棘が入り込み……死ぬ。」  ヘルの身体は徐々に灰のような砂状に変わっていく。 「……へ」  叫びかけた途端、強烈な光が突き抜けた。

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