フランスからの便り (今井麻里奈)


新3年生のみなさんこんにちは。
日本は暖かい毎日のようですね。
もうすぐ大学通りも桜の季節と思うと、日本が恋しくなります。
私は7期生で現在フランスに留学中の今井麻里奈です。

私は、少しゼミ選びのことにも触れつつ、藤山君の命により番外編として今回はフランスのことを中心に書きたいと思います。

そもそも会計ゼミを選んだのは卒業したときにスキルといえるもの、どこの会社に行っても社会のどんなポジションにいても
使える(使えなければいけない)ベーシックなツールとしての知識を身に付けたいと考えていたからです。
経営に携わるのならもちろん、財務諸表を読むのは必要なスキルであり、
主婦にとっても学生にとっても役に立つと思いました。

また、何かを分析したり予想したりする際に説得力のある説明ができるように、
数字が使えるようになりたかったのもこのゼミを選んだ理由の一つです。

さらに、導入ゼミでお世話になり大好きだった松井剛先生が加賀谷先生のことをお話いていたのがとても魅力的だったのと、
加賀谷ゼミの逸話(OBさんに聞くといくらでも出てきます)に惹かれて、私はゼミ見学もせず説明会にも行かず加賀谷ゼミに
飛び込んでしまったのでした。

ゼミ応募当初は留学のことはあまり深く考えておらず、面接でも留学の話には全く触れないまま入ってしまいましたが、
先生のご理解やゼミテンの協力があって今ここへ来ることができました。
加賀谷ゼミでは5期の先輩からなぜか毎年留学生がいて、私で連続3人目。
さらに8期生もドイツに留学中です。
このような機会を与えていただいたことにとても感謝しています。
ただ、如水会の留学は準備に加え選考後も書類が山のようにあり、留学準備に長時間割かなければならない可能性が
大きいので、留学をお考えの方はそれも考慮しておいたほうがいいと思います。

さてこちらの大学ですが、フランスといっても授業はフランス語も英語も選ぶことができることができるため
(Financeは英語のみ)世界各国から留学生が集まっています。基本的には3ヶ月の交換留学生が殆どというのは1年留学の私に
とっては寂しいことですが、この大学でも1セメスター外国で学ぶことは義務ですし、スケジュールからしても
(多くの国で9月に学期が始まり、学期のずれがないため本校の授業や単位にも支障がない)3ヶ月の留学は比較的容易で、
一般的なことのようです。

私はここフランスHECに来て目の当たりにした“世界標準”の高さに何より衝撃を受けました。
(私の仲のいい友達が純フレンチよりinternationalが多いので、見方に偏りがあるかもしれませんが、
それも含めてお読みください)例えば3・4ヶ国語できて当たり前。
というのも両親が国際結婚、さらに転勤で海外へ、大学はさらに別の国でというようなケースが“普通”だからです。
出身国を聞いたとしても答えが一言で返ってくることは稀で上記のような説明がつくことが多いので、
質問すること自体余り意味がない気もしてきました。

大学も、(システムも違うので説明するのは少し複雑なのですが)卒業したときにマスターまでとれる仕組みになっており、
インターンシップ(短くても6ヶ月くらいから)が義務なので、誰もが就職するときマスターを持っていてさらに半年から1年の
実務経験があるのが一般的です。
同年齢でもdouble degree に加え実務経験のある人が何人もいたりして、次元すら違う気がします。
もちろん就職も、国内にとどまらず最初から世界の多くの国々が視野に入っています。
初期設定みたいなものが、自然と世界のレベルに合わされているのです。

今年はこの金融危機の影響で、例年と違いほとんどの学生がインターン探しや職探しに苦労していますが・・・

私のこの留学生活は6月に終わり、大学・ゼミに戻ります。
それ以後、新3年生の方々とお会いできるのを楽しみにしています。














































-
-

最終更新:2009年03月11日 11:00