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進路指導


340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 00:22:51 ID:9T1cUqh4
    カッコイイ系とカワイイ系の獣人しかいないな 
     強面や不細工獣人は淘汰される運命か

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 17:53:22 ID:3zUYitvN
≫356
なんだこの異常な可愛さは。引っ掻かれていいから抱きしめたい

≫340
書いてみた。
ぬこ学園の高等部になぜ人間の女生徒がいるかは聞かないでくれ。少数配備されているだけだ
恋愛なくたって雄獣人と一緒に人間女を登場させたい願望が我慢できなかった

高校3年での個人面談というのは、卒業間近の学生にとって、それはもう大切な行事だ。
特にこの時期は、卒業後の進路や、現在の学力、受験を控えた重圧など、生徒の負担も大きくなる時期である。
面談に当たる教師も、生徒のために親身になって相談に乗り、
自分の経験を踏まえたアドバイスや、優しい言葉と、時に厳しい言葉をかけて、生徒のために真剣になる。

今、教室の中央で、人間の女生徒と二人きり、面談を行っている彼も、そういう真剣な教師だ。
高等部でも並ぶ者などいないと言われるほど、目つきの悪い視線。口から飛び出る、鋭い二本の牙。
全身を包むゴワゴワの毛皮に、ワイシャツのボタンがはちきれんばかりに飛び出た腹と、
首筋から漂う加齢臭は、中年親父の証。

苗字の「猪田」が表すとおりの、原型の特徴を色濃く残した猪人だ。
彼は女生徒の成績表と、進路希望調査のアンケートを見比べ、不安げな視線を向けてくる彼女へ話しかける。

「それで、君これからの進路はどうするんだい?君の点数なら、何とか国立大の合格水準だけど、
受かるかどうか聞かれたら、五分五分ぐらいだ。
ランクを下げれば推薦でも行けるし、これから目指す職業を考えて、慎重に選ぶべきだよ。
まだ若いし、やり直しだって効くけど、後から修正するのは、随分と大変なことだからね」

「はい……」
不安げに返事をする女生徒へ、どういった答えを返すか、彼はゴワゴワの頭を片手で掻きながら、考える。

彼の目つきの悪さは高等部一だと言われているが、その性格の温和さと、
物腰の丁寧さでも、高等部一と言われ、“いのりん”の愛称で生徒たちから親しまれてさえいる。
温和すぎて、学園で最も気の弱い教師と言われる事もあるが、他人に強く出れないだけで、
見掛けに反して思慮深く、生徒への助言に関しては、非常に頼りになっている教師だ。

彼はその経験に基づいて、頭の中に散らばるアドバイスを、少しずつまとめていく。
自身のない子や、目標の定まらない生徒には、どう声をかければいいか、どうすれば元気付けられるか。
だが、一人として同じ生徒はいない。それを常に考えているため、
どんな助言もおざなりにならず、一定の緊張感を持って対処できるのが、彼の助言が頼りにされている理由だ。

「まあ、とにかく何かしら目標を決めた方が良いってことだよ。
特に君の場合は、まだ将来の目標が定まってないからね。
何でもいい。とりあえずの目標でも、決めてみるのがいいよ」

「そう……ですね。当面の目標だけでも、とりあえず決めてみます」
「それがいい。まずはそこからだよ。 勢いで将来の夢を決めても、
続くはずがないから、まず自分が何を好きか何を嫌いか、深く考えてみてね」

「はい。いのりん先生」
「うん。良い返事だね。君はもう心配要らないよ」


いのりんは、女生徒の頭に手を伸ばして、硬い毛皮に包まれた、大きな手で撫でると、
胸ポケットからペンを取り出し、机の上にある名簿の、この女生徒の欄にに印をつけ、補足を書き加える。

『面談の結果は良好。前向きな姿勢を見せてくれた。(※まだ具体的な計画は持てておらず、今後の手助けは必須)』

名簿を見れば、全ての生徒の欄に、細かい補足が書かれており、
いのりんの巨体に似合わない、小さく丁寧な文字で、びっしりと記されていた。

女生徒が、自分のところには何が書かれているだろうかと覗き込むと、
いのりんは太い腕でそれを隠しながら、穏やかな口調で言った。

「こらこら。こういうのは本人は見ないものだよ。さ、次の人を呼んできて。
それと、悩む事があったら、いつでも相談に乗るからね。
君は僕の大切な生徒なんだから、休日返上でお手伝いをする覚悟さ」

「ええ。お願いします。いのりん先生」
温和な声で話す、いのりんの顔を見ると、やはり目つきの悪い仏頂面だ。
女生徒はぺこりとお辞儀をすると、もう一言付け加える。

「私も、いのりん先生みたいな、優しい教師になりたいかもです」
そう言って扉へと歩き始める女生徒に、「早まっちゃダメだよ。今の僕を見て決めなよ」と返して、
机の上の名簿に視線を戻す。

女生徒と入れ替えに、今度は犬の男子が入ってきた。
彼は確か、スポーツ推薦を狙っていたなと、思い返しながら、いのりんは女性との資料を片付け、
代わりに男子生徒の成績表と進路希望調査表を鞄から取り出す。

これは、酷い成績を何とかフォローしてやらないと。
いのりんは疲れた目を太い指で擦りながら、男子生徒を机まで手招きした。
男子生徒は足早に席までやってきて、椅子に座ると、すぐに話し始めた。

「いのりん、俺最テストじゃもいい成績だせなくて、でも部活を頑張っても推薦取れるか不安で」
「そうか。僕も前にね、君と同じように悩んでいた子を受け持った事があるんだ。その時は……」




終わり。やや尻切れトンボだけど勘弁して。
こんないのりんだけど、家に帰ったら15歳年下の奥さん(人間・元生徒)が待ってる


関連:いのりん