人間耳萌えとその問題点?
「なあルル。ひとつ頼みがあるんだが」
「な…なによあらたまって…」
帆崎の真剣な表情に内心どきりとしながら、ルルは平静を装って答えた。
「耳を…触らせてくれないか」
「……へ?」
「……へ?」
意外な申し出に頓狂な声を上げてしまった。
「なにそれ?」
「いや、あのな。人間の耳の触り心地がいいらしいって少し話題が出てさ」
「へー…」
「いや、あのな。人間の耳の触り心地がいいらしいって少し話題が出てさ」
「へー…」
人間が自分にはない肉球や尻尾を触ってみたいのと同じようなものらしい。
ルルは少し考えてから、答えた。
ルルは少し考えてから、答えた。
「…いいけど。でもセンセも肉球触らせてね。片手でいいでしょ」
「あー、わかった」
「あー、わかった」
「じゃあちょっと失礼」
ぷに
ぷに
「へー…」
ぷにぷに
「柔っこいな。冷たいような温かいような…」
ぴろぴろ
「なあルル。この下のは何の意味があるんだ?」
「…ピアス付けるためじゃないの?」
「ふーん…」
「…ピアス付けるためじゃないの?」
「ふーん…」
ぷにぷに
ぷにぷにぷに
ぷにぷにぷに
「…ね、ねえセンセそろそろ…」
ぷにぷにぷに…
ぴろぴろぴろ…
ぴろぴろぴろ…
かぷ
「…あっ…」
「…え…?」
バコーン!!
翌日。
頭にいくつもコブを作りさめざめと泣く帆崎の姿があった。
頭にいくつもコブを作りさめざめと泣く帆崎の姿があった。
「その頭取り替えなきゃ駄目か」
コーヒーを片手に白は冷たく言い放つのだった。
おわり