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スレ3>>211-212 今日も…


「あ、これはこれは白先生」
「なんだ?」
「最近昼休みにここに来ること、多いっスね」

理科準備室にはいつもどおり白倉と跳月がいた。
鬱蒼と積まれる得体の知れない文献。
棚に並ぶホルマリン漬けの標本。
薬品のにおい、切れ掛かった蛍光灯。
ただならぬオーラに満ちた準備室に、白衣が三人。

「白先生も、理科準備室の空気に魅了されたんスか?」
「ちがう、蒸留水でコーヒー入れると美味しいから」
「ついでに、久しぶりに白衣三人で語らいません?」
「たまにはいいじゃないっスかぁ」
「断る、っていうか、二人とも何してるんっ!!」

手のひらサイズの巨大な磁石が机の上に。
そして、弁当を食べながらカエルを解剖する白倉。

「白先生も手伝ってください。デスクに磁石がくっ付いて取れないんです」
「跳月先生ドジっすよねぇ、へへへへへぇ」
「白倉先生もカエル切ってないで、ちょっと助けてくださいよ」
「だぁかぁら、バーナで焼いて磁気飛ばせばイイって言ってるじゃないスかぁ」
「いやです! 高かったんですよ? これ、ネオジムですよ!」
「じゃあどースるんでスかって話。 ねぇ白先生ぇ」

……くだらない。

「跳月先生ったら、なんで、そんなもん学校に持ってきてるんですか?」
「なんせ跳月先生、磁石フェチっスもんね」
「白倉先生も白倉先生! お弁当食べながら解剖って、おかしいです、やめたほうがいいです絶対!」
「ですよ白倉先生、そもそも、それは一体どこのウシガエルなんですか」
「スっごくリアルでしょ、これゴム製なんっスよぉ。 胆嚢の色がリアルだから衝動買いしたんス」
「メスは危ないからしまう!」
「はーい」

白倉はカエルの解剖セットをビニルの袋にしまい、立ち上がった。
立ち上がった拍子に、メスがデスクに落ち、スルスルと磁石に引き寄せられ、
そしてくっ付いた。


「ああああ、メスがくっ付いちゃったっス!」
「白倉先生、刃物あぶなっ」
「なんだこの吸着力! とれないっス、とれないっスよぉ!」
「おちつけパンダ! 磁石に傷つけないで下さいよ!」
「だって! とれない!」
「刃物あぶないってば」

昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った

「二人とも、昼休み終わりましたよ」
「磁石が!」
「メスが!」


~~~


「あ、山野先生だ」
行動派だよねぇ週末だってのに
「ねぇちゃんも見習えば?」
「ああ? 私はインドア派なの」
「チョコばっかり食べて、ふとr」
「うっさい!」
「延髄、痛っ!」
「なんか今日は、やけにご機嫌じゃないの、どしたの?」
「そうそう、今日の午後の授業、自習でラッキーだった」
「え? タスクも? 私も5限の物理自習だった」
「ふーん。でさ、ナガレが白倉センセの断末魔聞いたって言ってたから、なんだろうなって」
「ところで先生の尻尾って、結局何色だったの? 緑?」


今日も夕日がきれいだ。