ライダーのまんま
塚本「あれっ?」
来栖「あん?どうした?」
塚本「もしかして夏休み終わってね?」
来栖「……夏休みならなんで今学校で会ってんだよ」
塚本「マジか、登校日かと思ってた!」
来栖「…………」
鎌田「夏は短いよねぇ。僕は夏が一番好きだよ」
塚本「秋には死ぬもんな」
来栖「虫は儚いなぁ」
鎌田「いやいやいや、死なない、死なないよ」
塚本「嘘こくなよ。秋の枯れ葉バージョンのカマキリは見たことあるけど、冬季対応のカマキリなんか見たことねーぞ」
来栖「そうだそうだ。ライダーお前スノボー出来んのかよ」
鎌田「いやそりゃ冬季カマキリはいないしスノボーはやったことないけど」
塚本「短い付き合いだったな、ライダー」
来栖「葬式にはポインセチア献花してやるよ」
鎌田「初等部からの付き合いじゃん!?目の前で7回か8回は冬越ししてるでしょうが!そんでクリスマス的な献花やめてよ!」
塚本「おいおいライダー、アツくなるなよ。ただでさえヒーローオタとかウゼェんだから」
来栖「触角がみょんみょんウゼェんだから」
鎌田「触角は関係ない、全く関係ない」
ザッキー「確かに長いな」
来栖「な、ザッキーでもそう思うよな」
ザッキー「前髪は目に架からない程度と決められているからな。よし、切ろう。跳月先生、ニッパー」
跳月「ほいきた」
鎌田「待って、ストップ理不尽なバイオレンス。目が完全に隠れるほどの長さの人もいるでしょうが」
ザッキー「先んじて眼隠れキャラとして定着しているものはこの限りではないって書いてあんだよ」
鎌田「嘘でしょ!?」
ザッキー「嘘に決まってるだろ。そんなストレートな返しじゃつまらんじゃないか」
塚本「ほんと、ライダーはライダーだなぁ」
来栖「いつまでたってもライダーのまんま」
鎌田「何この敗北感」