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Mammoth Hunter


708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:48:53 ID:dW0qBMPm
    目的・・・・それは、「伝説のマンモスの肉争奪」

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 23:24:13 ID:vUKSRtTE
≫708のお題を、SSで頂きました。
アルコール入っちゃってるけど、ちょっと、書いてくる・・・

761 :755:2008/10/11(土) 01:03:47 ID:UEpi8kBU
なんとか形になりました。
いろいろあって、モンスターハンターの猫獣人「アイルー」の話になりました。
(本当はFF11のアレとアレもからめるはずだったのに・・・酒のせいや、みんな酒のせいや)


「おい、皿洗い、これも洗っとくニャ」
「皿洗い、皿がたまってるニャ。さっさと洗うニャ」
ここは街のとある食堂。冒険者も集まるため、さまざまな人たちが情報交換を行い、手ごわいモンスター討伐を目指しているニャ。
あ、こんにちはニャ。
ボクはアイルー(猫獣人)の男の子で、この食堂の皿洗い担当をしているニャ。
本当は料理担当になりたいんだけど、火が怖いからいつまで経っても皿洗いをしているニャ。
「おい、ボーっとしてないで、さっさとたまった皿を洗うニャ!」
また叱られたニャ・・・

ボクはときどき、他の人が忙しい時にテーブルまで空いたお皿の回収に行くニャ。
でも、最近ハンターの皆さんの元気が無いニャ。
「・・・あー、ダメだ。アイツには勝てねぇや。」
「・・・外皮に武器が一切効かないとかどうするんのさ。」
なにやら、とっても強いモンスターに困っているようだニャ。
「どうしたかニャ? 元気無いニャ?」
思わず話しかけてしまったニャ。(怒られるから、皆には内緒ニャ。)
「ああ、どうしても勝てないヤツがいてな、この辺のヤツは皆やられてるんだ。」
「元気出して欲しいニャ。・・・そうニャ、何か食べたいものは無いかニャ?」
「んー、そうだな・・・マンモスの肉でも喰いたいな。」
「ははは、願掛けかよ。」
「うるさいな、こういうのは気力が物を言うっていうじゃないか。」
なんだか、皆さんの力になりたくなったニャ。
・・・これは・・・長年の計画を実行するチャンスかニャ・・・
「わかったニャ。マンモスの肉をご馳走するニャ。」
「んー、じゃあ、マンモス料理1つ」
「そこら辺にいるマンモスじゃぁダメニャ! 最高のマンモスの肉をご馳走するニャ!」
唖然とするハンターを尻目に、自分の部屋にかけていった。
・・・実は、皿洗いで一生を終えるかもしれない現実に恐れを抱き、
こっそりとオトモアイルー(プレーヤーと一緒に戦ってくれるNPC)になるための訓練をしていたニャ。
武勇伝を立てて、皿洗いとはおさらばするのだニャ!!!!

ごそごそと、自分の装備を整える。
包丁と、鍋の兜と、まな板の胸当て、バック、ロープ、傷薬、ランタン・・・
あ、お弁当が無いニャ。
慌てて厨房に向かい、食べられるものを探しに行く。

そのころの厨房では、料理当番達が皿洗いの悪口を言っていた。
「また、皿洗いが仕事を投げ出したニャ。」
「しかも、お客様からオーダーを聞いておきながら厨房に伝えないという失態をしたニャ。」
「これは罰を与えないといけないニャ。」
「それはいいニャ。罰を与えるニャ。」
「・・・何がいいかニャ。」
「んー、アイツは頭が悪いから、火薬入りのご飯を『かやくごはん』と言って食べさせるのはどうニャ。」
「それはいいニャ。みんな大笑いするニャ。」
料理当番達は、タル爆弾(アイルーが投げる爆弾)を作るために倉庫においてあった、火薬を取り出してきた。
「見た目には分からないようにするニャ。」
弁当箱の底に火薬を敷き詰め、上にご飯を乗せた。
「匂いでもバレないように、いい匂いにさせるニャ。」
いい香りを出す食材や香草を選び、そのご飯の上に乗せた。
こうして、罰となる火薬ごはんができあがったのだ。

「・・・すまないニャ、お弁当が欲しいニャ。」
ちょうど、皿洗いがやってきた。
・・・それも、鍋をかぶってまな板を下げている、変な格好で。
「ニャ? なんニャ、その格好は?」
「最高のマンモスを狩りに行くニャ! あ、このお弁当もらって行くニャ!」
というと、置いてあった火薬ごはんを持っていってしまった。


ボクはバックにお弁当を入れると、街を出たニャ。
それにしても、何でボクが旅に出ることを知っていたんだろうニャ?
不思議だけど、みんな有難うニャ! きっとマンモスを持ち帰って、ハンターの皆さんを元気にするニャ!
・・・ところで、どっちに行けばいいんだろうニャ?
訓練所にもマンモスがいるけれど、あんな小物じゃぁ元気が出ないニャ。
もっと大物がどこかにいるはずニャ! 探し出すニャ!

こうして、気の向くままあっちに行き、こっちに行き、日が傾くくらい歩き回ったところでハンターの一団に出会った。
「あ、こんにちはニャ。」
「おや、アイルーがいる。」と、若い男の人が言った。
「まぁ、この子、一人?」と、若い女の人が言った。
「すげぇな。よくモンスターに襲われなかったもんだ。」と、おじさんが言った。
「全然平気だったニャ。」
「ボク、危険だから帰りなさい。」
「俺たちが、連れてってやろうか?」
「いいニャ。最高のマンモスを狩るまで帰らないニャ。」
「まあ、あなた、あのモンスターを狙ってるの?」
「やめときな坊主。あいつは誰にも勝てねぇ。俺たちもそいつに負けて帰るとこなんだから。」
「!! そんなにすごいマンモスがいるかニャ!? それはいいこと聞いたニャ、有難うニャ!」
それを聞くと、ハンター達が止めるのも聞かずに走り出してしまった。

行けども行けども、マンモスはいないニャ。
逃げちゃったのかニャ?
それはそうと、もう暗くなってきたから明かりをつけるニャ。
両手が塞がると危険だから、バックから下げるようにするニャ。
ボクは賢いニャ。いいオトモアイルーになれるニャ。
・・・でも、そろそろ疲れてきたニャ。
ちょうどいい広場があるから、あそこでお弁当にするニャ。

座れるところを探してから、よいしょとバックを地面に置く。
ふうと腰掛けて、お弁当をバックから取り出そうと手を伸ばすが、その手は空をつかむだけ。
しかも、あたりが突然暗くなってしまった。
・・・? 何ニャ?
こわごわと後ろを振り向くと、木の幹があった。
それは、ブルンと動いたようだった。
おそるおそる見上げると、そこには、食堂と教会と事務所を合わせてから3回りくらい大きくしたような、山と言ってもいいくらいの巨大なマンモスが立っていた。

で! 出たニャーーーー!!!!
さっきまでの勇気はどこへやら。四本足になって逃げ出した。
バックは食べられ、走っているうちに鍋もまな板も包丁も、全部落としてしまった。
『バボォォォォォォ!!!!!! バボォォォォォォ!!!!!』
あたり一面にすさまじい怒号が響く。マンモスが叫び声をあげたのだ。
それを聞いただけで体全身を恐怖が襲い、全身の毛が逆立った。
・・・こ、怖くて・・・う、動けないニャ・・・
「どすん」
足はすくみ、耳は垂れ、その場にうずくまってしまった。
・・・逃げられないニャ・・・
「どすん、どすん」
・・・た、食べられちゃうニャ・・・・
「どすん、どすん、どすん」
マンモスはどんどん近づいてくる。
・・・・・・もう、ダメニャ・・・・
死を覚悟したその瞬間

   ボ ゴ ー ン ! ! ! !

爆発音がしたかと思うとマンモスが膝を折り、横向きにドーンと倒れてしまった。
口から煙を吐き出し、動き出す気配は無かった。
・・・???? 助かった・・・ニャ?


翌日、街中では皿洗いの偉業が話題になっていた。
「・・・すげぇアイルーがいるらしいぜ。外皮の攻撃が効かないからって、爆弾をしくんだ餌とランタンを喰わせて、腹の中で炸裂させたらしいぜ。」
「しかも、その肉が食堂で喰えるらしいな。」
「おい、行って見ようぜ。」
「なんとか、そのアイルーをオトモにできないかなぁ?」
「無理だろう。引く手あまただからな。」

食堂はマンモス料理を求める人と、マンモスの皮や爪や牙を求める人と、皿洗いをスカウトしようという人たちでごったがえしていた。
当の皿洗いはどうしたかというと、いつもどおり厨房で皿を洗っていたのだった。
「・・・お前さんの狩った肉を求める客で満員ニャ。仕事をサボったのは責めるが、それを埋めるくらいの功績をあげてくれたニャ。」
すべての事情を知った責任者がやってきた。
「しかし、お前さんをオトモにしたいという人がこれだけ来ていて、夢だったオトモアイルーになれるっていうのに、なんで皿洗いをしているニャ?」
「ボクには戦いは向いてないって分かったニャ。オトモアイルーになるのは諦めるニャ。」
少し悲しそうに皿洗いは答えた。
「でも、一つお願いしたいニャ。」
「お前さんのおかげで、3年は仕事をしなくてもいいくらいのお金が手に入ったニャ。なんでも言うニャ。」
「料理担当にさせて欲しいニャ。」
「でも、お前さんは火がダメだったんじゃなかったニャ?」
そんな心配をする責任者の前で、皿洗いは最大火力のコンロの前で鍋を振るった。
「ずっと、火が怖かったニャ。でも、一生分の恐怖を昨日使い果たしてしまったニャ。それに、あれだけの爆発を起こす火薬を持ち歩いていたってことを考えたら、こんな火くらい何でも無いって分かったニャ。」


・・・こうして、街の食堂に新しい料理人が誕生しました。
幻のマンモスの肉を食べたい方は、一流のハンターが鍋を振るう当店へどうぞ!!!