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**スレ3>>330-334 それでも静かな図書館 265 名前:ID:ttLPlFtj(因幡リオ) ┌───────── │・新規購入調査票   ├───────── │  若頭は12歳 │ └───────── 委員長は図書館に来ているようです 266 名前:ID:l5vWxTqM(星野りんご) ┌───────── │・新規購入調査票   ├───────── │ おいしいジビエ料理 │ └───────── 料理する気満々です ≫265-266 2限目が終わった休み時間。和賀の制服の内ポケットに規則的な振動が発生した。 和賀は、慌てる事無く教室を出ると、人気のいない場所に移動し、ポケットの中から携帯電話を取り出した。 画面を見るとメール着信のアイコンが付いており、メールを開くと和賀は、眉を顰めた。 「緊急委員会?」 メールの送信者は、司書の織田からであり、『三人一緒に絶対来る事!』と打ってあった。 珍しい、と思った和賀は、『分かりました。』と返信し、教室に戻るついでに羽場と比取に声をかけていった。 放課後。三人は図書館に入ると、既に委員会の定位置に座っていた織田が気付くと、激しく手招きをした。 何事かと顔を見合わせた三人は、急ぎ足で席に座ると、織田は何も言わずに何かををテーブルに置いた。 それは数日前に見た新規購入調査票であり、全部で二枚あるそれはキチンとタイトルが記入されていた。 「?この調査票は、何ですか?」 「羽場君、よく見てみなさい。」 言われた通りにもう一度、今度は注意深く見た羽場だったが、特に変わった所が無かったので余計分からなくなってしまった。 「こ、これは!?」 「も、もしかして!?」 和賀と比取は、突然後退りを始め驚愕の顔を浮かべていた。 まだ分からない羽場は、急に仲間外れなった事に不安になり、縋る様に和賀の肩を捕まえた。 「せ、先輩!あれに何の秘密が隠されているんですか?!」 「お、お前はあれが何なのか分からないのか?」 「分からないから聞いてるんです!」 「あ、あれは……生徒からの……リクエストだ。」 その言葉に織田から皮切りに、四人の声にならない叫びが図書館中に響いた。 至福っ・・・・・・ 図書委員会の夢…‥ 法悦‥‥垂涎の至福……… 嬉々として騒ぐ羽場 至福の叫び‥‥ 比取‥‥ ただ突っ立ってるだけ… 至福の傍観…… 無論和賀も…… 至福っ…… 桃源郷を彷徨うが如くの圧倒的至福っ‥‥ 開放っ‥‥ 織田も‥‥ 狂喜乱舞っ…… 咆哮…歓喜…感涙…嗚咽…‥感動…‥そして…‥ 感謝っ…‥ 圧倒的感謝っ‥‥ そうだ……この調査票によ和賀達は成し得たのだ‥‥ 図書委員会‥‥奇跡のリクエストを‥‥! 「それでは発表するわよ。」 至福の時から一時間後。和賀達は、もう何杯目か分からない缶ジュースをテーブルに置き、盛大な拍手が巻き起こった。 「まず一枚目は……あら?」 いよいよ発表されると思いきや、織田の疑問の声にそれは中断されてしまった。 「どうしたんですか?」 「[[『若頭は12歳』>>スレ3>>217 単行本 若頭は12才:参之巻]]って、この間入れた本よね?」 唐突に聞かれ、和賀は懸命に思い出そうとしていると、羽場がすぐさま答えた。 「それならオイラ覚えてますよ。表紙がマンガっぽくて印象に残ってましたので。20Aの棚にあります。」 「そうよねぇ。もう一枚は……」 織田がもう一枚の方を見ると、何故か泣きそうな顔になった。 「ねぇ、『おいしい[[ジビエ>>スレ2>>891-896 料理の鉄人]]料理』って本もこの間入れた覚えがあるんだけど……」 その言葉に、今度は比取が答えた。 「あ、はい。それなら10のCにあります。」 何という事であろうか。リクエストされていたものは、既に購入されていたのであった。 この図書館は途轍もなく広い。何かに例えるならビッグエッグと同等の広さである。 それ故に、生徒は置いてある場所を探しきれなかったから、無いと思ってリクエストされたのだった。 「い、今までの喜びはい、一体……」 四人は、魂が抜けてしまった様にその場に立ち竦んでしまった。 そして今日もまた利用者は、指に数える程しかいなかった。 332 名前: 通りすがり ◆/zsiCmwdl.(竜崎利里) ≫330-331 ┌──────────────────┐ │     ・新規購入調査票      │ ├──────────────────┤ │  モン○ターハ○ターP2G攻略本│ │                           │ └──────────────────┘ 朱美「珍しく利里君が図書館に行ってるなーと思ったら……これを出す為だったのね」 卓「つか利里、お前は図書館を何だと思ってるんだ?」 利里「だってさー、漫画本があるならこれも良いかなってー」 卓&朱美『良くない良くない』 利里「ダブル突っ込みされたー!?(ガビーン)」 333 名前: 風紀委員長:因幡リオより。 ≫331 わたしのリクエストした「若頭」はどこにある。 あれだけ探しても見つからない。これだけ利用者に不親切な図書館、図書委員の資質が問われるぞ。 こういう所は、きっちりしてくれないと。 いや、借りようと思って探してるのではない。ただ『そこにある』というだけで、ニンマリしてしまうファン心理。 日常に潜む僅かな隙間に、『わたしだけが知っている』という独占欲。 ま、にわかの読者には分かりまい。 …しかし、この図書館。寂しすぎるね。この孤独感は第2巻の『母(姐さん)の背中』を思いだすね…。 ゆみみ、寂しかったんだろうな。 334 名前:ID:uBWD3FzU(鎌田之博) ┌─────── │新規購入調査票 ├─────── │公務員試験テキスト └────── 塚本「うー、いてて、[[金的>>スレ3>>323 耐えられない痛み/教師に人気スポット]]とかねぇよな……アレ?どこいってたんだライダー」 鎌田「ん、警察官とか正義の味方だなぁー、と思ってね」 塚本「はぁ?」 関連:[[和賀&羽場>スレ3>>421 図書委員's]] [[比取>スレ3>>413 返却担当・比取くん]] [[織田>スレ3>>421 いっしょですね]] [[卓&利里>スレ>>861 もう授業時間だよ?]] [[朱美>スレ2>>221 見てませんよ?]] [[塚本>スレ2>>423 馬鹿(うましか)]] [[鎌田>スレ2>>423 MaskedRider -KAMAKIRI-]] ---- &bold(){&sizex(4){&italic(){[[その1>スレ3>>263 静かな図書館]]}"その2"&italic(){[[その3>スレ3>>350 どうしようもなく静かな図書館]]}}} &bold(){&italic(){&sizex(4){[[ケモノ学校シリーズ:SS 3スレ目の作品一覧に戻る>ケモノ学校シリーズ:SS 3スレ目の作品]]}}} &bold(){&italic(){&sizex(4){[[ケモノ学校シリーズ TOPへ戻る>ケモノ学校シリーズ]]}}}
**スレ3>>330-334 それでも静かな図書館 265 名前:ID:ttLPlFtj(因幡リオ) ┌───────── │・新規購入調査票   ├───────── │  若頭は12歳 │ └───────── 委員長は図書館に来ているようです 266 名前:ID:l5vWxTqM(星野りんご) ┌───────── │・新規購入調査票   ├───────── │ おいしいジビエ料理 │ └───────── 料理する気満々です ≫265-266 2限目が終わった休み時間。和賀の制服の内ポケットに規則的な振動が発生した。 和賀は、慌てる事無く教室を出ると、人気のいない場所に移動し、ポケットの中から携帯電話を取り出した。 画面を見るとメール着信のアイコンが付いており、メールを開くと和賀は、眉を顰めた。 「緊急委員会?」 メールの送信者は、司書の織田からであり、『三人一緒に絶対来る事!』と打ってあった。 珍しい、と思った和賀は、『分かりました。』と返信し、教室に戻るついでに羽場と比取に声をかけていった。 放課後。三人は図書館に入ると、既に委員会の定位置に座っていた織田が気付くと、激しく手招きをした。 何事かと顔を見合わせた三人は、急ぎ足で席に座ると、織田は何も言わずに何かををテーブルに置いた。 それは数日前に見た新規購入調査票であり、全部で二枚あるそれはキチンとタイトルが記入されていた。 「?この調査票は、何ですか?」 「羽場君、よく見てみなさい。」 言われた通りにもう一度、今度は注意深く見た羽場だったが、特に変わった所が無かったので余計分からなくなってしまった。 「こ、これは!?」 「も、もしかして!?」 和賀と比取は、突然後退りを始め驚愕の顔を浮かべていた。 まだ分からない羽場は、急に仲間外れなった事に不安になり、縋る様に和賀の肩を捕まえた。 「せ、先輩!あれに何の秘密が隠されているんですか?!」 「お、お前はあれが何なのか分からないのか?」 「分からないから聞いてるんです!」 「あ、あれは……生徒からの……リクエストだ。」 その言葉に織田から皮切りに、四人の声にならない叫びが図書館中に響いた。 至福っ・・・・・・ 図書委員会の夢…‥ 法悦‥‥垂涎の至福……… 嬉々として騒ぐ羽場 至福の叫び‥‥ 比取‥‥ ただ突っ立ってるだけ… 至福の傍観…… 無論和賀も…… 至福っ…… 桃源郷を彷徨うが如くの圧倒的至福っ‥‥ 開放っ‥‥ 織田も‥‥ 狂喜乱舞っ…… 咆哮…歓喜…感涙…嗚咽…‥感動…‥そして…‥ 感謝っ…‥ 圧倒的感謝っ‥‥ そうだ……この調査票によ和賀達は成し得たのだ‥‥ 図書委員会‥‥奇跡のリクエストを‥‥! 「それでは発表するわよ。」 至福の時から一時間後。和賀達は、もう何杯目か分からない缶ジュースをテーブルに置き、盛大な拍手が巻き起こった。 「まず一枚目は……あら?」 いよいよ発表されると思いきや、織田の疑問の声にそれは中断されてしまった。 「どうしたんですか?」 「[[『若頭は12歳』>>スレ3>>217 単行本 若頭は12才:参之巻]]って、この間入れた本よね?」 唐突に聞かれ、和賀は懸命に思い出そうとしていると、羽場がすぐさま答えた。 「それならオイラ覚えてますよ。表紙がマンガっぽくて印象に残ってましたので。20Aの棚にあります。」 「そうよねぇ。もう一枚は……」 織田がもう一枚の方を見ると、何故か泣きそうな顔になった。 「ねぇ、『おいしい[[ジビエ>>スレ2>>891-896 料理の鉄人]]料理』って本もこの間入れた覚えがあるんだけど……」 その言葉に、今度は比取が答えた。 「あ、はい。それなら10のCにあります。」 何という事であろうか。リクエストされていたものは、既に購入されていたのであった。 この図書館は途轍もなく広い。何かに例えるならビッグエッグと同等の広さである。 それ故に、生徒は置いてある場所を探しきれなかったから、無いと思ってリクエストされたのだった。 「い、今までの喜びはい、一体……」 四人は、魂が抜けてしまった様にその場に立ち竦んでしまった。 そして今日もまた利用者は、指に数える程しかいなかった。 332 名前: 通りすがり ◆/zsiCmwdl.(竜崎利里) ≫330-331 ┌──────────────────┐ │     ・新規購入調査票      │ ├──────────────────┤ │  モン○ターハ○ターP2G攻略本│ │                           │ └──────────────────┘ 朱美「珍しく利里君が図書館に行ってるなーと思ったら……これを出す為だったのね」 卓「つか利里、お前は図書館を何だと思ってるんだ?」 利里「だってさー、漫画本があるならこれも良いかなってー」 卓&朱美『良くない良くない』 利里「ダブル突っ込みされたー!?(ガビーン)」 333 名前: 風紀委員長:因幡リオより。 ≫331 わたしのリクエストした「若頭」はどこにある。 あれだけ探しても見つからない。これだけ利用者に不親切な図書館、図書委員の資質が問われるぞ。 こういう所は、きっちりしてくれないと。 いや、借りようと思って探してるのではない。ただ『そこにある』というだけで、ニンマリしてしまうファン心理。 日常に潜む僅かな隙間に、『わたしだけが知っている』という独占欲。 ま、にわかの読者には分かりまい。 …しかし、この図書館。寂しすぎるね。この孤独感は第2巻の『母(姐さん)の背中』を思いだすね…。 ゆみみ、寂しかったんだろうな。 334 名前:ID:uBWD3FzU(鎌田之博) ┌─────── │新規購入調査票 ├─────── │公務員試験テキスト └────── 塚本「うー、いてて、[[金的>>スレ3>>323 耐えられない痛み/教師に人気スポット]]とかねぇよな……アレ?どこいってたんだライダー」 鎌田「ん、警察官とか正義の味方だなぁー、と思ってね」 塚本「はぁ?」 関連:[[和賀&羽場&比取>スレ3>>421 図書委員's]] [[織田>スレ3>>421 いっしょですね]] [[卓&利里>スレ>>861 もう授業時間だよ?]] [[朱美>スレ2>>221 見てませんよ?]] [[因幡リオ>スレ3>>790 うさぎーズ]] [[塚本>スレ2>>423 馬鹿(うましか)]] [[鎌田>スレ2>>423 MaskedRider -KAMAKIRI-]] ---- &bold(){&sizex(4){&italic(){[[その1>スレ3>>263 静かな図書館]]}"その2"&italic(){[[その3>スレ3>>350 どうしようもなく静かな図書館]]}}} &bold(){&italic(){&sizex(4){[[ケモノ学校シリーズ:SS 3スレ目の作品一覧に戻る>ケモノ学校シリーズ:SS 3スレ目の作品]]}}} &bold(){&italic(){&sizex(4){[[ケモノ学校シリーズ TOPへ戻る>ケモノ学校シリーズ]]}}}

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