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その4

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hutati

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だれでも歓迎! 編集
弟にセクシャルアサルト敢行中の姉の脳内は大体こんな感じです。



下姉総員 傾注!
諸君 夜が来た
淫乱なヴァージン諸君 年上ロリータ諸君
万願成就の夜が来た
相姦の夜へ ようこそ!

堰を切れ! 淫行の濁流の堰を切れ! 諸君!!

第一目標は弟!
性器! 尻穴! 喉! 指! 掌!
髪の毛! うなじ! 太股! 腹!
尾てい骨! 歯! 舌!
ふくらはぎ! 土踏まず! 二の腕!
背中 耳 肋骨 くるぶし 全て犯せ

頬! 鼻! 額!

『少佐殿! 邪魔だてするツンデレは?』
爆破しろ! 当然だ 不愉快極まる 欠片も残すな
『教師陣はいかがしますか少佐殿!』
燃やせ 校舎は倒せ
体育館 クラブ棟 全部破壊しろ 不愉快だ
『母親は?』
落とせ 父親もだ 歌の様に
『妹はどうしましょうか』
爆破しろ

かまうものか 目についた物は 片端から壊し
目についた弟は 片端から喰らえ 存分に食い 存分に飲め
この愛しきyounger brotherは 今宵 我らの 晩飯と成り果てるのだ

さあ! 諸君!! 犯したり犯されたり 吸ったり吸われたりしよう
さあ 口付けをしよう 宴は遂に 今宵・此の時より開かれたのだ

『キス!! キス!!』

『見つめる』
弟「姉ちゃん・・」
姉「ん?何?」
弟「ジー・・・・・・・」
姉「・・・・・??」
弟「ジー・・・・・・・」
姉(そっ・・そんなに見つめると・・)
弟「ジー・・・・・・・」
姉(いやっ・・濡れて来ちゃった・・)
弟「ジー・・・・・・・」
姉(あぁぁぁぁ・・下から蜜が・・止まらないよぉぉ・・)
弟「・・姉ちゃん・・」
ジワジワ姉に近寄る弟。
姉(あぁぁ・・ついに弟に襲われるのね・・いいわ・・来て!!)

弟「姉ちゃん・・」
姉「弟・・」



弟「鼻毛・・出てるよ」
姉「えっ?」
期待はずれ・・それが日常。


『そんなの関係ねぇ』
テレビ「でもそんなの関係ねぇ~はい、オッパッピー!」
弟「ははっ!小島よしおおもしろいな~」
姉(弟は小島よしおが好きなのね・・!そうだ!!)
ダッシュで自分の部屋にもどる姉。
弟「姉ちゃんも小島よしおおもしろいと・・あれっ?いない・・」

    • とその時、2階から謎の音が・・。
デレレンデレレン♪デレレンデレレン♪
姉「フェ~!!!!!」
2階からジャンプした姉、しかし・・。
ガシャン!バコッ!ドコッ!
弟「ねっ!姉ちゃん!!その格好!!しかも頭から血が・・」
弟の目には、下着姿の頭から血を流した姉の姿が。

姉「頭から血が流れてる~でもそんなの関係ねぇ!」
弟(ねっ・・姉ちゃんがおかしく・・)
姉「弟が私で興奮しない~でもそんなの関係ねぇ!」
弟(あぁ・・もしかして小島よしおのマネを・・)
姉「私のあそこがビショビショだ~でもそんなの関係ねぇ!」
弟(はっ・・早く止血しないと!)
姉に近づく弟
姉「あぁぁぁぁ!弟がやっと襲ってくる!!でもそんなの関係あるわよ!」
弟「姉ちゃん!もうやめ・・」
姉「はいっ!オッパイピ~!!」
姉が右手で自分のブラを外す、しかしそれと同時に前に倒れ込んだ。
弟「えっ・・姉ちゃん・・姉ちゃん!大丈夫!!」

それから姉は1週間入院を余儀なくされた・・。
姉「ふぇぇぇぇん・・せっかく弟が襲ってくるはずだったのに」
弟「・・・・・・・」
勘違い・・それが日常。

珍しく真面目な口調で姉さんが話し掛けて来た。

「お姉ちゃんね、整形手術受けようと思うの」
「整形? なんでまた。
 姉さんは別に不細工でも何でもないじゃん」
「顔じゃなくて、おっぱい。小さくしてもらおうかと」

さあまた厄介なことを言い出したぞ。

呆れの感情が顔に出ていたらしく姉さんがむっとふくれる。

「なによ!これだっておとうとくんのせいなんだからね!」
「なにがだよ!」
「折角お姉ちゃんがこんなに豊かなミルクタンクをもってるのに、全然襲ってくれないんだもん!」

確かに姉さんの胸は大きい。
身長は150程度しかないのにバスト周りは同年代女子の平均を遥かに凌駕し、本人曰く「控え目に見積もってG」

しかしいくらでかいからといって弟が姉を襲う訳にはいかないだろうが。
姉さんにはそれが理解できないのだ。

「巨乳だっていいことばっかじゃないわ。むしろその逆!
 肩は凝るし女には妬まれるし男にはじろじろ見られるし、この上乳フェチのおとうとくんを誘惑することもできないってんなら、こんなもん無用の長物以外の何者でもないわ。
 おとうとくん以外の男なんてどうでもいいのよ」

ちょっと待て。

「『乳フェチのおとうとくん』ってどういうことだよ」
「おとうとくんの蔵書を見ればそんなことは簡単に分かるわよ」
「おいこら何勝手に見てんだ」
「とにかく!おとうとくんがお姉ちゃんのおっぱいいじめてくれないなら、お姉ちゃんはおっぱい切ります!切って楽になります!」
さてどうしよう。
確かにおれはおっぱいが好きだ。
そして姉さんの胸に全く興味が無いかと言われると否定はしがたい。

…そもそも俺が巨乳好きになったのって、姉さんの胸が膨らみだしてからじゃなかったか?

「ねえおとうとくん、お願い。お姉ちゃんを助けると思って」

シャツの裾をたくしあげて姉さんが言う。
「…しょうがないな」
「やったあ♪じゃあこっちきて」

上半身裸になった姉さんと座って向かい合う。

「おとうとくんのしたいように、して」

俺は姉さんの右乳首を口に含み、左の乳房に優しく触れた。

「ううんっ!」
「姉さん、大丈夫?痛かった?」
「ううん、ちょっと予想してたより気持ち良過ぎて…
 もっと激しく、して」

そう言われた俺は左手により力を込め揉みしだく。
しかし姉さんの胸は本当に大きい。
手で掴もうとしても溢れ出て来るし、顔を近付けると視界がほんのり赤らんだ肌色に染まる。

大きいだけで無く張りもあって決して垂れることは無い。若い女性らしくむちむちとした肌が綺麗な球形を描いていて、これが誰にも使われないのは罪ではないかとまで思えてくる。

こんなに大きい、素晴らしいおっぱいを吸って、ミルクがでないのが不思議だ。
いや、もっと吸えば出るだろうか?
そうだ、きっとまだ刺激が足りないんだそうに違いない。

乳首を軽く噛んでみた。

「んんっ!?お、おとうとく、きゃっ!?」
姉さんは一際激しく反応する。
そんな切ない声だされたらもっとしたくなるだろ。

がじがじ。
がじがじがじがじ

「やっ、いやあっ!だ、だめえっ!そんなの、だめだめだめえっ!」

何が駄目だ。自分で吸わせておいて。
それに姉さんの喘ぎ声は、もっともっとして欲しがっているようにしか聞こえないぞ。

がじがじがじがじ。
がじがじがじがじがじがじ。

「んっ、いっ、いっちゃう!お姉ちゃん、いっちゃうよお!
 あ、あ、ああああん!」

甲高い喘ぎ声と共に姉さんの身体が一瞬硬直し、そして弛緩した。
口と手を姉さんから離す。

頬を真っ赤に染めて目を潤ませた姉さんと目が合った。

「すごく良かったよ…
 何でこんなに上手いのよおとうとくん。感じ過ぎちゃったじゃない」
「何で…か。何でなんだろうな」

強いて言うなら相性か。

「でも、年上として、イカされてばっかじゃ駄目よねえ、やっぱ」
そう言うと姉さんは素早く身を起こし俺を押し倒した。

「んなっ!?」

さっきまで姉さんの巨乳を散々弄んでいたせいで、俺は極度の興奮状態にあった。

その俺の股間に、姉さんの汗ばんだ双乳が当てられた。

「あれだけおっぱい吸っておいて、いまさら姉弟がどうのなんて、言わないわよね?」

そして姉さんは俺のズボンを下ろし、剛直をそのおっぱいで挟み



《…省略されました。全部表示するには「さあロックンロールの時間だ」と書き込んでください》

四時間目が終わり放課後が始まる。

教室で早くも弁当を広げ始める者、連立って食堂へ向かう者に混じって弟は目立たぬ様にひっそりと、かつ素早く廊下へ出ようとする。

「どこへ行くのかしら?私の可愛い弟君」

その背中にかけられた声に、弟は立ちすくむ。

「まさかお姉ちゃんを置いて何処かへ逃げようなんて、思って無いわよねえ?」

声の主はそう言って弟を背後から抱きすくめる。

「ねえ?」
「も……もちろんだよ、姉さん」

ぎゅっ!

「うっ!」
「嘘おっしゃい!私が来るまで待ってなさいって、昨日ちゃんと言ったでしょ!
 それと、『姉さん』じゃなくて『御姉様』!」

そう言って姉は弟の乳首を捻り続ける。

「ご……ごめんなさい、御姉様」「まったく。昨日あんなに仕付けたのに、まだたりないのかしら?」

ぎゅぎゅっ!

「ひっ!そ、そんなことないです御姉様!だから、乳首抓らないで……」

ぎゅぎゅぎゅっ!

「乳首じゃなくて、これは『おっぱい』でしょ!?何度言ったら分かるのかしら!?」

ぎゅぎゅっぎゅっ!

「いっ!
 お、おっぱい抓らないで下さい、御姉様ぁ!」
「昨日ので完全に身に着いたかと思ってたけど、まだまだ足りないみたいね。
 久し振りに、あれで御仕置してあげようかしら」

弟の顔が引きつる。

「御姉様、あれは嫌です、許して下さい!」
「あら、嫌いなの?あれ。ザーメン一杯撒き散らしてたのに」
「そ、そんなの……」
その怯え様を見て、姉はにっこり微笑む。

「しょうがない子ねえ。ま、それなら、御仕置は勘弁してあげる」
「本当!?」
「ええ。その代わり」
唇を弟の耳にゆっくりと近付け、ちょっともったいをつけ囁く。

「こうやって弟君を抱いてたら、何だか興奮してきちゃった。
 ねえ、屋上へ行きましょ」




その日、午後の授業に姉弟の姿は無かったという。



死にたい人におすすめの危険な高校つつみあかり学園

  • 運動部上がりの八人なら大丈夫だろうと思っていたら弟の取り巻き200人に襲われた
  • 職員室から徒歩1分の教室で姉が股から精液を流して倒れていた
  • 足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると全裸の姉弟が転がっていた
  • 教室が姉に襲撃され、男も「女も」全員鬱になった
  • 校門から下駄箱までの間に女教師に襲われた。
  • 男子生徒の1/3が鬱死経験者。しかも諦めなければいつかはモテる都市伝説から「前向きな奴ほど危ない」
  • 「そんな危険なわけがない」といって出て行った教頭が5分後血まみれで戻ってきた
  • 「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った校長が血塗れで戻ってきた
  • 逃走中の弟にあう確率が150%。一度あてもう一度あう確率が50%の意味
  • つつみあかり学園における死亡者は1日平均120人、うち約100人が自殺



その日も姉弟は教室で昼食を共にしていた。
弟としてはあまり人前で姉と触れ合いたくはないのだが、人気の無い場所で姉と二人きりになることを思えば仕方の無いことであった。
そんな弟の苦悩も知らぬ風に、姉は弁当をすすめてくる。

「ほら、あ~んしなさい」

ソースを多めに絡めたハンバーグを箸でつまみ、こちらに差し出す。
どう考えてもこれは恋人同士、それもかなり燃え上がっている類の者達がすることであって、姉弟間で行われるべきではないということを何度言って聞かせただろうかなどと考えながら弟は促されるままにおかずを食す。
ここ最近は、周りの何とも言えない生暖かい視線も気にならなくなって来ていた。

おかずを飲み込み終えると、姉が少し悪戯っぽく微笑んだ。

「お姉ちゃんにも、食べさせて」
「……はい、どうぞ」
ハンバーグを取り、姉の口許へ持って行く。
嬉しそうに姉が口を開いたのと、ハンバーグからソースが零れ落ちたのはほぼ同時だった。

「あ……」

ソースは幸い制服にはかかっていなかったが、姉のフトモモに大きく広がっていた。

「ご、ごめん姉さん。」

そう言ってハンカチを取り出した弟を、姉は押しとどめる。

「……待って、おとうとくん」
「なに……?」

弟の顔が微かに蒼褪め、

「おとうとくんのお口で、綺麗にしなさい」
そして泣きそうな表情を形作った。

「はやくなさい」
「姉さん、ここじゃ皆見てるよ……」

抵抗の言葉にも力が入っていない。
"こう"なった姉が自分の意見を聞き入れることなど有り得ないのを実感として知っているのだ。

「そんなことはどうでもいいの。
 おとうとくんが零しちゃったんだから、ちゃんと綺麗にお掃除しなさい。
 はやくしないと、"痛く"するわよ」

そのフレーズが弟の背中を押した。

「分かったよ……」

微かに震えながら、教室の床に膝をつく。
姉の、むっちりとして若々しいフトモモに唇をつけ、舌を這わせる。
同級生達が明らかに"引いて"いるのが分かった。
しかしそれは最早問題ではなく。
弟は姉に魅了されていった。


姉さんがお昼ご飯を作ってくれた。
今までに無いことだったので正直なところ不安もあったのだが、なかなか上手くいっているようで。

「おねえチャーハンの出来あがりぃ」
「ベタだね姉さん」

眼前の皿にはオーソドックスなチャーハンが盛り付けられている。
「召し上がれ!」

山をちょっと崩し、口へ運び、味わう。

俺は頷いた。

「旨い!」

姉さんの顔がぱっと明るくなる。

「うん。これ凄く美味しいよ姉さん。一体いつの間にこんなスキル身に着けたの?」
「なにせお姉ちゃんの愛液がこもってるからね!」

ちょっと待て。

「今なんか、愛の後に妙な単語が聞こえたが、愛だよな?」
「愛液よ」

思わずスプーンを置いて頭を抱える俺。

「なんという……」
「冗談よぉ。そんな驚かないでよ。
 やっぱり愛液は直接舐めさせてこそよね!」

誰かこの人を止めてください。


不便な場所にあるせいで家賃の安い、しかし防音だけは妙にしっかりしているアパートの一室に、若い女が寝ている。
部屋に不釣り合いなダブルベッドから、外を見るその表情には隠し切れない憂いがある。
軽く溜め息を吐いたと同時に、部屋の戸が開いた。

「姉さん、具合はどう?」

そう聞いたのは女に似た雰囲気の男。

「……うん。今は大丈夫。ありがとう弟君」
「そりゃそうだ」

急に砕けた調子になる弟。
腰に手を当てて、姉よりもずっと憂鬱な表情をしている。

「なんで姉さんが俺の子供を妊娠するんだよ。ありえないだろ常考的に考えて」
「なんでって、なにがよ。あれだけ毎日毎日やってれば、そりゃあ……」
「いやだからなにもやってねーだろがー」

姉は弟を無視。窓から外を眺める。
道路を挟んだ向かい側には大きな屋敷がある。
なかなか年季の入った家のようで、壁面には蔦が絡み付いている。
流石にこの寒さで、葉は殆ど散ってしまって片手で数えられるほどが残っているだけだが。

「あれがどうかしたの姉さん」
「こうやって見てる間にも、どんどん減って行くわよね、あの葉
 あの葉がなくなったとき、きっと赤ちゃんが生まれるのよ……」

「『最後の一葉』かよ!」

声を荒げる弟。一体何に憤っているんでしょうね。

「作者が最近出た某ラノベの番外編に影響されてるのバレバレユカイじゃねーか!
 確かにあれ面白かったけど!」
「なんのことよ?」

そんなことを言ってる間にも蔦の葉は強風に曝されている。

「また落ちた……今夜くらいには全部散るかなあ?
 楽しみだなあ……赤ちゃんの名前何にしようかな……」

最初の悲愴感はどこへやら姉はニヤニヤ笑いが止まらない。

すると突然ドアが開いた。

「妄想はそれくらいにしてもらえるかしら?」

入って来たのはナース服の女性。

「……誰?」
「隣町の病院から来てもらった茄さんだ。
 この女医さんが俺の潔白を証明してくれる」

女医なのかナースなのかまぎらわしいですね。

「なによそれ! 医者なんて要らないわよ帰ってもらってよ!」

茄が唇を歪めて話に加わる。

「おことばですが……本当に妊娠しているのなら、診察を拒む理由はないんじゃないかしら?」
「弟君の紹介した病院なんて行かない!」
「姉さんその台詞はっ……」
「診察始めるわよー」暫くの間、姉を診察した後茄は断言した。

「想像妊娠だわ」
「違うもん! 赤ちゃんいるもん!」

猛然と食ってかかる姉を押しとどめ弟は叫ぶ。

姉は妊娠しているにしては異様に体力があり、押え付けるのにも一苦労である。

「姉さん! 駄目じゃないかこのご時世に想像妊娠なんかしたら!
 どこぞのザ・ワールドのごとく腹裂かれたうえ『中に誰も居ませんよ』とか言われてしまうぞ!」
「ひどい! 私あんなビッチじゃないもん!」
「まあ確かにビッチではないけどさー」
「でしょでしょ?」
「あのう……もう帰っていいですか……?」

あまりにも過疎るから無理矢理話作ってたらちっともまとまらんじゃないか。


――――――



アパート玄関口、弟は茄を見送っていた。

「すいません、こんな訳の分からないことで呼び付けたりして……」
「気にしないで。弟君のためならいつでもお呼ばれしてあげるわよん♪
 でも、お姉さんの事はやっぱり厄介だわ」

茄の表情が少し真剣味を増す。

「肉体的な異常があるわけじゃない、単なる思い込みなんですものね。」
「どうにもならないことなんでしょうか……」
「そうね」

ちょっと考えて、茄は続ける。

「お姉さん自身に悟らせる、っていうのがいいんじゃないかしら」
「といいますと」
「お姉さん、明日の朝蔦の葉がなくなったとき、子どもが生まれるって言ってたのよね。
 なら、なんとかして蔦の葉が散らないようにすれば、現実を見つめてくれるんじゃないかしら」

あまりにも意外極まる提案に、弟は落雷を受けたかのような衝撃を全身で感じた。

「いくらパロネタだからってその展開は強引過ぎやしませんかね?」
「気にしない気にしない。
 あ、そうだわ。もっと良い方法が有るじゃない」

次々と現われる奇想に眩暈すら感じて居る弟に茄はたたみかける。

「私と弟君が付き合えば良いのよ」
「なんですと?」
「姉弟で結婚出来ないって事実を分からせるには、弟君が別の女の人と付き合うのが一番よ!
 そうよそうに違いないわ!弟君、今から私の家に来なさい!」
「あ、いえ、あの、なんでそうなるんですか」

茄が弟の腕を取った瞬間、姉の部屋のドアが吹っ飛び、光線が茄を直撃した。

「アッー!」
「茄さん!」

弟が廊下の方を振り向くと、そこには片手で巨大な杖の様なものを持った姉がいた。
いつの間にか白っぽい妙な服に着替えていたがそんなことより両目の異様さの方が遥かに弟の目を引いた。
侮蔑と苛立ちの混じった様な、冷えきった目であった。
恐ろしい印象そのままな声が姉の口から漏れる。

「少し……頭冷やそうか」
「姉さん、■∂∪※※歳で魔法少女のつもり!?」
「オリジナルだって19歳じゃない。大差ないわよ
 ……クロスファイヤー・シュート」
「パンツめくれぇー!」
爆音とともに更なる攻撃が茄に殺到し、廊下に煙が充満した。

もはやどうしようもなく、弟は外へ飛び出した。

魔王による一方的な虐殺の現場から命からがら逃げだしてきた弟は妹の部屋を訪れていた。
妹の部屋は同じアパート、弟達の部屋の一つ上の階にある。
妹は絵が上手かった事を思い出し、蔦の葉を描いてもらおうと思ったのだ。
描かれた葉なら決して落ちることはない。
まるで誰かに導かれているかの様に名案を思い付く自分の脳に、弟は戦慄すら感じた。

「とにかくあの魔法少女をはやく正気に戻さないと。
 いつまた新たな犠牲者が出ないとも限らない」

インターホンを押すとまもなく妹が出て来た。

「あ、弟君。どうしたの?」
「一つお前に頼みがあるんだ」

弟は事情を話した。

「お姉ちゃんが、魔法少女で……魔王? そのお姉ちゃんの想像妊娠を直すために……私が絵を描くの?」
「そうだ」
「訳分かんない」
「俺もだ」
「まああの屋敷は確か空き家だったから、こっそり絵を描くぐらいは出来ると思うけど」
「そうか。良かった……
 助かるよ。主に地球が」
「なんだかスケール大きいねぇー
 まあ別に良いけど」

快諾してもらえたことだし、ついでに弟は前から抱いていた疑問を聞いてみることにした。

「ところで妹よ。どうしてお前はわざわざ新しく部屋を借りたんだ?
 一人で決めやがって。びっくりしたんだぞ」

妹の顔がぱっと紅くなる。

「んなっ……だって……そんなこと……
 私がいない方が、したいこと出来るでしょ?」

なんと誤解はここにもあった。

「したいことってお前」
「今回は想像で済んだけど、ちゃんと避妊はしなきゃダメなんだからね……」
「こらこらこらマァイシスタア。そぉれは誤解というものだ。
 お前ぇの考えぇるようなことはぁいいっさい無ぁい(CV:若本則夫」
「その喋り方やめてよ。余計不安になるじゃない」
「すまんね」

と、その時。背後から茄の叫びが聞こえてきた。

「逃げて弟君!」

振り向くとそこには、大きな鉈を手に持った姉が。

「妹ちゃんは、弟君を部屋に連れ込んで何をしようとしてるのかな?…かな?」

明らかにL5な姉に本能的恐怖を感じた弟は、事態が予想以上に差し迫っていたことを悟った。

「弟君は……なんでお姉ちゃんを放って妹ちゃんといるのかな?…かな?」

もはや明らかに昔日の姉ではない。
ただ立っている様にも見えるが、殺気全身に満ち、一分の隙も無いのだ。


弟と姉の間に茄が割り込んできた。

「弟君。ここは私が食い止めるわ」
「茄さん!?」
「弟君と妹ちゃんは、とにかくお姉さんを正気に戻す方法を考えて!」
「方法ならあります!」
「本当!?」

茄が振り向き、顔に微笑を浮かべた。

「なら、ここは私に任せて、弟君はその方法をお願い。」
「でも、それだと茄さんが……」
「大丈夫よ。これでも医者ですもの。体力には自信があるわ。
 心配しないで。すぐに追いつくから
 だから、この戦いが終わったら、私と……ううん、なんでもないわ!」

そして茄は姉の方に向き直ると、よく通る声で叫んだ。

「さあおいで鉈女。
 この茄さんの本気って奴を、見せてあげるわ!」

茄の雄叫びを背後に、「それにしても茄さん死亡フラグ特盛りだったなあ」などと考えながら弟は妹の手を取り、道路に飛び降りた。

「うおおおお――――ッ!!」
「ああっ……駄目だ茄さん!『強敵に絶叫しつつ特攻』は特大フラグ!」

しかしもはや止めようも無く弟の身体は自由落下し始めていた。

余りに急な展開に妹が憤慨する。

「もう、なんでこんなことになってるの!? 最初からふたち氏みたいな明るいハーレムラブコメを書いてれば良かったんじゃないの!?」

それに弟は苦笑いとともに返答する。

「それは無理な話だよマイシスタア。
 よりにもよってクリスマスイヴにこんな駄糞を執筆していることからも分かるように、作者の今の状況は極めて惨めで、あんな希望に満ちあふれたストーリーは妄想することすらままならない。概念核が崩壊してしまう」
「自虐やめなさいよ。久米田好きがばれちゃうよ」
「知ったことかよ」

妹は苦虫と油虫を合計千匹ほど噛み潰したかの様な顔で吐き捨てる。

「結末もろくに考えず暴走した結果がこれよ! 全く、作者は下姉スレの恥さらしね!」
「徹頭徹尾同意。だからこの話が住人の目に届かない様、フィルターを掛けておいた」
「フィルターってなによ?」
「掲示板のエンコード方式を少しいじった。
 何も知らない住人には、この文が単なる巨大な保守に見えているはずだ」
「グジョーブ!」
「ちゃんとマスキングできてればいいが……」

大体言いたいことは言い終わったので、二人は蔦の屋敷を目指す。
上の方からティウンティウンティウンという奇妙な効果音が聞こえてきたが、聞こえなかったことにした。

道路を渡り錆び付いた門を押し開け邸宅の庭へ侵入。
折からの強風のせいで蔦の葉は殆ど全て散ってしまっている。

「マイシスタァ! 道具はあるな!?」
「うん!」
「ならば描け思うままに!お前の筆でこのgdgdな文章に終止符を打て! AHEAD! AHEAD! GO AHEAD! だ!」

そして弟は、既に門の所にまで迫って来ていた姉と対峙した。
最初に茄を砲撃した時の衣装そのままの姉はしかし、武器を杖から鉈へ持ち替えている。
「弟君どいて!そいつ殺せない!」
「姉さん。俺考えたんだよ」

互いの会話は全く噛み合わない。
もとより弟は、今の姉を説得出来るなどと思ってはいない。
本来の姉は、教師やらナースやら同級生やらと弟を奪い合い性的な実力行使くらいはするが、殺すだのなんだの言う様な人間ではない。
これは「姉」ではないのだ。

「なんで姉さんがこんな風になっちゃったのかって」

自分の話を聴くはずもない存在に向かって話しかけ続ける。

「『なんで』って、作者が書いたからに決まってるわな。
 じゃあなんで作者はこんな姉さんを書いたんだ?」

「単にDAT落ちを防ぐためなら、保守って書けばいいだけじゃないか。それをなぜこんな持ってまわった様な、下姉とも余り関係のない文を書いてるんだ?」

名探偵よろしく、弟は弁舌さわやかにこの世界の謎解きを続ける。
あと少しで妹は葉を描き上げるはずだ。
そうすればこの話は終了する。恐らく自分達がこの世界に現れることは二度とあるまい。
伏線を回収し未練なく物語を終わらせるのが今の弟の役目だ。

「そこで俺はちょっと視点を変えて見た。
 客観的に考えて、スレ住人がこの話を読んだ時、どういう感想を抱くだろうか?
 所詮俺らは登場人物、作者の操り人形に過ぎん。そんな俺らに『客観的』思考なんぞ出来るはずもないがまあ想像するくらいは良いだろう?
 スレ住人の感想だよ。どう控え目に見積もっても好意的なものではないだろうな。
 なにせ作者があれだ。この話だって最初は明るいハーレムラブコメだったのに、いつの間にか姉さんが魔王と化してたらしいからな。
 そして否定的感情を抱いた住人が次に考えることとは何だろうか?
 駄作映画を観終わった後によく観客が諦め気味に呟く、あの言葉だよ。
 つまり『これなら俺の方が面白い話作れる』だよ」

もし『潜在的書き手』が『これなら俺の方が面白い話作れる』と思ったとしたらどうだろう。
思うだけで終わるかもしれない。もしかしたら思うことすらないかもしれない。そもそも読まれてないかもしれない。何だかんだ言ってこの話、読み飛ばされてる可能性大だしな。
でも、もし『潜在的書き手』がそう思ったあと、本当に書き始めてくれたら。
書いて、投稿してくれたら。
過疎は、終わるんじゃないか?」

これが、これこそが、今弟達がいる世界の全て。
それを伝えるためだけに生み出された電子の徒花、二進法の箱庭。
「……これで俺が言うべきことは全て言った。あとは姉さんを元に戻して、帰るだけだ」
もう、妹も葉を描き終わった頃だろう。
舞台は終わりだ。

「姉さん、壁の葉を見てごらん」
「……?」

黙って弟の弁舌を聴いていた姉は壁の方に目を向けた。

「どうだい。俺たちがあんなに暴れても、姉さんの言ってた葉は散らずにあるよ」

最後の言葉を、告げる。
これで姉は正気に戻り、話は終わりを向かえるはずだ。

……しかし、顔を弟の方へ再び向けた姉は怪訝そうな様子でこう言った。

「散らずにあるって…… 私、妹ちゃんがあの絵描いてるの、ずっと見てたんだけど」
「ここで現実路線にされても」

弟は頭を抱えた。



ー終ー

姉「ちんこ。ちんこ見せろ。」
妹「え、////」
姉「ちんこ見せろよちんこ」グイグイ
妹「や、やめてっ!/////」
姉「へっへっへっ、嫌よ嫌よも好きよの内じゃ。ちんこ見せろ」ズリズリ
妹「あ、ああ…パンツ下ろしちゃイヤだよ…/////」
姉「ごたーいめーん!…あれ?ちんこ無い……」

妹「当たり前だ」

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