既出ジャンル「下ネタ姉」まとめ&保管庫 姉と弟を見守る誰か

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姉と弟を見守る誰か 07/11/23 22:27:11 ID:QgJU04EB

    • 東京で初めて雪が降った日、信じられない光景を見た。

うちの姉が・・他の男と歩いていたのだ。
姉ちゃんは腕を男の腕に絡ませて、男と楽しそうに喋っていた。


今日、姉は学校を早退していた。
AやBがいうには、具合が悪かったらしい。
だから今日は珍しく・・静かな帰り道を歩いていた。


    • それが、今目の前の光景は何なんだろうか。
学校を早退したんじゃないのか?具合が悪かったんじゃないのか?

あぁ・・ずる休みか・・。
男とデートするために、そうか、そうか。


男の外見はまさしく、世でいう『イケメン』の部類に入る容姿だった。
しかも制服は、うちの学校の制服・・同じ学年だろうか。

それに姉ちゃんも弟の俺がいうのも何だが、美人の分類に入る方だ。
白のマフラーと手袋・・あれは確か、妹が誕生日にプレゼントしたものだ。
周りからすれば美男美女カップル・・間違いないだろう。


(姉ちゃんが・・他の男と・・)
    • 普通どこかの弟なら、姉が彼氏と歩いていると驚くか、あぁ彼氏できたんだなと
そっけない態度しかとらないだろう。

でも、俺は今まで姉ちゃんからいろいろなことをされてきた。
隙あらばの抱きつき・・バスタオル一枚での俺の部屋への奇襲攻撃・・。

普通の姉と弟の関係をはるかに超えた、いわばブラコン・・超ブラコンか?
いやでも、ブラコンじゃなく恋人・・まぁ、そんな関係なんだろうと思っていた。


素直に喜べばいい、姉ちゃんに彼氏ができたことを。
素直に喜べばいい、もう姉ちゃんから何もしてこないだろうと。
素直に喜べばいい、やっと普通の姉と弟の関係に戻れることを。


    • でも、この胸のモヤモヤは何だろうか。
    • なんで素直に喜べないのだろうか。


あっ、あぁ・・きっと今ままでの姉ちゃんの行動から、まさか彼氏をつくるなんて思ってもみなかった
からかな・・そうだ、きっとそうだ。
だってあの姉ちゃんが・・あの下ネタが好きな姉ちゃんが・・。


俺の事を好きと言ってくれる姉ちゃんが・・いなくなる。


    • 俺は気づいたら家に着いていた。
先に帰っていた妹に「あれ?今日はおねえちゃんと一緒じゃないの?」と不思議がられた。
俺はそんな妹の言葉も聞きもせずに、部屋に入った。


(よかった・・いいじゃねぇか・・姉ちゃんにやっと彼氏ができたんだぞ?)
俺は自分に問いかけた。

(学校早退までして・・男にべた惚れなんだぞ?もう俺にうるさく言ってこないんだぞ)
さっきの光景を、日常だと言い聞かすために。

(しかも美男美女・・もう姉ちゃんは・・俺に・・俺に・・)
そして、胸のモヤモヤをとるために。


(俺のこと・・好きではなくなったのかな・・)
    • 胸のモヤモヤはとれなかった。


そして、泣いた。


おもいっきり、泣いた。


『HAPINESS WINTER』
序章 弟の気持ち

「HAPINESS WINTER」
一章 姉の気持ち

(はぁ・・めんどくさいな)
私は今、男と腕を組み歩いている。
いつもなら弟としか組まないのに、なんでこんな男と・・。

その理由は、昨日の学校にさかのぼって・・。


「お願い!この通り!!」
「だからなんで私なのよ!A!!」
Aが私に土下座して頼んできた。
男・・いや、Aの従兄弟とデートしてくれって・・ちょっと待って!

「私は弟としかデートしないって何回もいってるでしょ!」
「いやぁ・・それはわかってるけどさ・・約束しちゃって」
「約束って・・なによ」

    • Aがいうには、従兄弟は元彼女のストーカーに困っていたらしい。
そして従兄弟に「お願い!一日だけでいいから彼女のフリして!!」としつこく
言われたらしい。

「・・んで、ゲームに私が負けたら彼女のフリしてあげるって言って
案の定、ゲームに負けたと・・」
「そう!で、私明日用事あると思い出して・・」

はぁ・・なにその勝手な理由、自業自得じゃない。

「・・じゃあ断れば?」
「いや!それは私が約束破ったことになるじゃない!」
「仕方ないでしょ!!Aが悪いんだから!!!」

これで引き下がるだろう・・と思った私がバカだったわ。
Aはいきなり立ち上がって、私の肩を掴みユサユサと揺らした。

「だからだから!!姉に頼んでるんでしょう!!Bも明日用事あるっていうし!」
さらに勢いよく私の肩を揺らすA・・あぁ、気持ち悪くなってきた・・。

「わ・・わかったから・・もう、揺らさ・・ない、で・・」
「えぇぇ!いいの!!ありがとう姉~!!」
肩を揺らすのをやめてAは私に抱きついてきた。

「・・で?明日の何時からなの??」
「そっ・・それが・・」
抱きつくのをやめ、Aは後ろへ引き下がった。
そして、申し訳なさそうな顔をして・・。


「昼からなんだ・・だからさ、早退して行ってくれないかな?」


    • あぁ、やっぱり断ればよかった。

    • で、今ここに至ると。
しかも来てみたらAの従兄弟うちの学校の制服着てるし。
従兄弟が言うには「Aさんが姉さんも制服着てくるからって貸してくれて・・」だそうだ。

まったく・・用意だけはいいんだから。
    • けどどっから持ってきたんだろう?Aのことだからどこかの男子から
かっぱらってきたんだな・・ま、いいか。


    • そしてAの従兄弟とのデート(嘘)が始まったのであった。


「・・あぁ、名前聞いてなかったね、何て言うの?」
「あっ!僕はVといいます。Aさんからはモジモジ野郎って言われてるんですけど・・」
    • 確かに、「僕」っていってるし、なんかなよなよしてるし・・。

「じゃあ、モジモジ君でいいね。じゃあモジモジ君・・」
「えぇっ!モジモジ君って・・」
私はモジモジ君のツッコミを無視して、今回のデート(嘘)の目的の事を聞いた・・。

「でさ、例のストーカー女は・・」
「あっ、あぁ・・もういますよ、姉さんの後ろに・・」
「えっ!」と私は後ろを振り向いた・・あぁ、なんとなくわかるわ。

帽子を深々とかぶって、マスクをしてこちらをジーッと覗いている・・。
しかもその視線は私を見て・・いや、睨んでいる。
あぁ・・私殺されちゃうんじゃないかな。

「あの・・そろそろ行きましょうか?」
「えっ・・あぁ、そうね」
V君及びモジモジ君に言われて、私たちは昨日のAの妙な助言で腕を組んで歩いた。


1分・・5分・・10分・・。
あぁ!なによこのどんよりとした空気は!!なにか喋らないと・・。


「あのさ・・「あの、姉さんは弟がいるんですよね・・」
「えっうん・・いるけど」何よ、喋れるんじゃない。
「それがどうかした?」

「あの、Aさんから聞いたんですけど、弟のことが好きみたいで・・」
「えっ!まぁ、そうね、弟はかっこいいから」
    • 何いってんのかしら私、モジモジ君引いてないかな・・。


「そうですか・・よかった、僕だけじゃないんですね」
「うん・・ってえぇぇぇえぇぇぇ!」
    • 私は引いてしまった。モジモジ君、君はまさか・・。

「・・いや!弟が好きじゃなくてですね!そっその・・」
「あっ・・あぁ、そうなんだ」
何だ、ホモじゃないのね。じゃあ一体・・。


「僕、妹のことが大好きなんです・・」
    • へっ?妹?


「妹って・・自分の?」
「はっ・・はい、だから彼女と別れた、っていうか付き合ってないんですけど」
そっ・・そうなんだ、私だけじゃないのね。

「でも、付き合ってないっていうのは・・」
「あっちの勝手な妄想なんです、僕と勝手に付き合ってるとか学校で噂流して、んで
気が付いたらストーカーまがいのことされちゃって・・」
「そっ・・そう」大変ね・・モジモジ君。

「それで、妹は・・」
「あっ、あぁ、風子っていうんですけどもうこれがかわいくて、かわいくて・・」
「そう・・そうなのよね・・」私も頷く。

「で、妹のことしか考えられなくなって・・でも、妹はもてて俺の友だちや
下級生、しかも数学の担任にも言い寄られているらしくて」
「そう、私も大変なのよ・・」
似ている・・今の私と弟の状況と似ているわ。


-そこから私とモジモジ君の話はふくらんでいって・・。
腕組んでるの忘れるぐらい話し込んでしまった・・。
あぁ、弟は私に惚れこまないかな・・。

    • デートが終わり、私はモジモジ君と別れた。
あっ・・ストーカー女がモジモジ君に着いていった、まぁいいか。
さぁ、私は早く家に帰って弟の顔を拝みましょうかね♪


    • 家に帰ると、妹が不思議そうな顔をして階段を覗いていた。
「どうかした?妹」
「えっ・・あぁうん、おにいちゃんが何か暗いの」

「えっ?そうなの?」
はは~ん・・私と一緒に帰れなくていじけてるのね、かわいい弟♪
「じゃあ、私が弟の様子見てくるわ」

私は勢いよく階段を上っていった。
さぁ弟、私が今「体」で元気づけてあげるからね♪

「HAPINESS WINTER」
二章 妹の気持ち

「ふぅ…重いな」
私は妹といいます。
私の家族には、双子のおとうとちゃんと美人のおねえちゃんがいます。

「でもこれ…何に使うんだろう?」
私は今、おねえちゃんに昨日頼まれた「ある物」を買って家に向かっています。
その「ある物」とは…。

「でもこんな量のロウソク何に使うんだろう…」


…最近おねえちゃんの部屋から「そう!これよ!」といいながらドタバタうるさかったな…。
それと何か関係あるのかな?その後なんか眠たそうなトロンとした目でおとうとちゃんの
部屋に入ってるっけ…もちろん追い出されているけど。

「はぁ、おねえちゃんはいいよなぁ…」
おねえちゃんは昔からもてた。
体は出るとでててお腹とか引き締まってるし…背は高くて髪の毛もキレイだし…。
…でも、おねえちゃんはおとうとちゃんしか目に入ってない。

「私も…好きなのにな…おとうとちゃんのこと」

でも、お姉ちゃんみたいにセクシーじゃないし、どちらかといえば…いや、全然子供っぽい。
でもでも…最近おねえちゃんみたいにおとうとちゃんに迫っているよ。
…今のおねえちゃんみたいに軽くスルーされているけど。

「…もっと大胆にいった方がいいのかな?」

そう、私はまだ高校生。
もっと成長するはずだよ、おねえちゃんみたく。
よし、頑張ろう。

「おとうとちゃん…えへへ」
もうおとうとちゃんが帰ってきてると思って、私は走って帰った。

「ただいまぁ…まだ帰ってきてないな」

私が先だったか…いつもなら二人とも先に帰ってきているのに。
そしておねえちゃんはスカートひらひらさせながら、おとうとちゃんにぱんてぃ見せてたっけ。
…おとうとちゃんは軽くスルーして部屋に戻るけどね。

「まぁ、いつも早く帰ってくるわけ…」
私がその言葉を言いかけたとき、突然玄関の扉が開いた。
私はすぐに後ろを振り向いて…なんだ、おとうとちゃんか。

あれ…?おねえちゃんと一緒じゃない。
どうしたんだろ、ケンカでもしたのかな…いや、ケンカしても必ず二人で帰ってくるし。
じゃあおねえちゃんの用事?でもでも…。

私が考えているうちに、おとうとちゃんは靴を脱いで階段を上がりだした。
…とても弟ちゃん悲しい顔してた。
「あれ?今日はおねえちゃんと一緒じゃないの?」…無視だ。


そして、部屋に入りガチャリと音がした…鍵をかけたんだ。
おとうとちゃんが鍵をかけるなんて、夜おねえちゃんに襲われないように
かけるのと、後は…。

…落ち込んで、部屋にこもる時だ。


何があったのかな、おとうとちゃん。
でも、今私がいっても何もできないな…きっと。

…と私が心配そうに階段を覗いていると、お姉ちゃんが帰ってきた。
「どうかした?妹」
おねえちゃんは私に聞いてきた。

「えっ…あぁうん、おにいちゃんが何か暗いの」
「えっ?そうなの?」
驚いた様に返事したおねえちゃん…そして顔がニヤニヤ顔になり「ウフフ♪」とか
…とても喜んでいる。

「じゃあ、私が弟の様子見てくるわ」
そういって、ニヤニヤ顔のまま階段を上がっていった。
…まぁ、おねえちゃんにまかせとけばいいかな。


-そして私がキッチンで料理の用意をしようとしたとき。

事件は、起こった。

「いいかげんにしろよ!姉ちゃん!!」
「なっ…弟、いきなりなにを…」

…おとうとちゃんとおねえちゃんの大きな声が聞こえる。
そしてその声を聞いたとき確信した。
おとうとちゃん、怒ってる。

おにいちゃんはめったに怒らない、温厚な性格だ。
しかも優しいし、私の料理の手伝いもしてくれる…私はそこに惚れたのかなぁ。
…って、今はそんな話じゃないよ~。

「何で弟の俺にそんなことするんだよ!!」
「そんなことって…昨日までずっとしてるじゃない!!」
あぁ…ケンカしてる、めったにケンカしない二人が。

「昨日までって…そうやって…そうやって」
…あれ、いきなり黙り込んじゃった…。
ケンカは終わったのかな?私は心配で階段の方に向かった。

「そうやって!弟の気持ちで弄んで楽しいのかよ!!」
「えぇ!何言ってるのよ!!私は弟が好きだからしてるんじゃない!!」
私は階段を一段ずつ上っていった、そして上がっていくごとに大きく聞こえる
ケンカする二人の声…。


「何が!俺が好きだよ!彼氏がいるくせに!!」


えっ…?今おとうとちゃん何て言ったの。
おねえちゃんに、彼氏がいるって…。

「!!見てたの…弟」

えぇ…なんでそこで驚くの?なんでそこであれは違うって言わないの…?
おねえちゃん。


「今まで彼氏がいて、それで俺に近づいて…」
「おっ、弟…」

「俺は…俺は…」
「おっ、弟、あれはね」

「姉ちゃんなんか大嫌いだ!!!」

…私が上がりきった頃には、おとうとちゃんは扉を勢いよく閉めて、鍵をかけた。
そして、おねえちゃんは…。

「…えっぐ、ひっく、ひっ…く」
…その場に座って泣いていた。
そして私の方を見て、フラフラと泣きながら階段を下りていった。


私はその場で立ち尽くしていた。
そして何を思ったか、階段を下り携帯である人の番号を探した。


「あった…Aさんの番号」


続く……