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あべし ◆GmgU93SCyEの長編 その1」(2006/12/27 (水) 11:11:35) の最新版変更点

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*あべし ◆GmgU93SCyE エロい作品が多い中で、ピュアなストーリを書く弟。 1回の投稿量も多く、読み応えのある作品を書く。 536 526 06/12/15 14:56:39 ID:lrnW6881 ~素直になりたくて~ 妹「ちょっと遅くなっちゃった、早く帰って晩御飯の準備を・・・」  「あれ?あそこにいるのって・・・」 夕暮れせまる公園からブランコが揺れる音だけがする キィ・・・・キィ・・・・ T「はぁ・・・どうしてあんなこと言っちゃったんだろ・・・」  「あんなことが言いたかった訳じゃないのに・・・」 30分前 T「もうあんたのことなんか知らない!勝手にすれば!」走り去るT 弟「ちょっと待てって!」 T「大体あのニブチンも悪いのよ!久々のデートであんな話しだすなんて!私の気も知らないで!」  「世の中あいつよりいい男だって沢山いるはずよ!そうよ!あいつのことなんか・・・」  「あいつなんか・・・嫌いに・・・」  「・・・なれるわけ・・・ないじゃない・・・」瞳に涙を溜めるT ?「だ~れだ?」 T「えっ!?ちょ、誰!?」 ?「だからだ~れだ?」 T「・・・その声・・・妹ちゃん?」 妹「正解~♪」  「どうしたんですか?こんなところで。今日はお兄ちゃんとデートだったんでしょ?」 T「ちょ、なんで知ってるんですか?!」 妹「分かりますよ~。だって昨日あんなに嬉しそうに服とか準備してるお兄ちゃん見ればね~」 T「(あいつ隠す気ないというか無防備というか・・・)」 妹「それで、何があったんですか?良ければ相談に乗りますけど」 T「な、なんでもない・・・」 妹「わけないですよね。女の子が一人公園で涙流すなんてことは何かないとありえませんから」 T[っ・・・・・・」ゴシゴシ 妹「お兄ちゃんと何かあったんですか?」隣のブランコに腰掛ける妹 T「・・・・・さっき」 妹「そっか~、お兄ちゃんそんなことを」 T「あいつもあいつなんですよ!私の気も知らないで周りの女の人のこと話したりとか」 妹「それがTさんにとって不安なんだ」 T「だって・・・お姉さんとかA先輩とかB先輩とか・・・」  「とにかくあいつの周りには綺麗な人が多すぎるんですよ!(おまけにスタイル抜群だし・・・)」 妹「確かにね~^^;」  「身内贔屓するわけじゃないけどお兄ちゃんって格好良いしね。Tさんが不安になるのも判る気がする」  「でもそれって私にとっては羨ましく思えるな」 T「っ・・・どうしてですか?」羨ましいという言葉を聞いて少しムッっとするT 妹「だってお兄ちゃん実の妹の私にもそんな話したことないよ?」 T「え・・・?」 妹「それが羨ましいんだ。そんな話聞いてると私よりもTさんがお兄ちゃんの心から近い位置にいる、そう思えるの」  「これって嫉妬なのかな?(クスッ)」 T「そんな・・・ことは・・・」 妹「あはっ、大丈夫。Tさんからお兄ちゃん取っちゃうようなことはしないから。それにね・・・」 T「それに?」 妹「Tさんってお兄ちゃんのクラスメートや先輩たちから邪魔とか変な行動とかされてないんじゃない?」 T「確かにそうですけど・・・」 妹「それってお兄ちゃんが守ってるんだと思う」 T「えっ!?」 妹「お兄ちゃんはお兄ちゃんで女の子に人気があるのは自覚してたから」  「それでいて付き合うことになったTさんに何かあるといけないと思った」  「だからTさんの生活とかに影響がでないようにお兄ちゃんが守ってるんだと思うの」 T「そんな・・・だってあいつは」 妹「確かに鈍感。でもそういう気配りとかってお兄ちゃんあんまり人前で見せないんだ」  「そういう繊細なところも持ち合わせてるんだよ」 T「・・・・・・」 妹「大丈夫。それにお兄ちゃんきっとTさんのこと・・・あっ」 T「?どうしたんですか?」 妹「う、ううん。私そろそろ帰って晩御飯の準備しなくちゃ」急ぎ目にブランコから立ち上がる妹 T「えっ、ちょっと・・・」 妹「あ・と・は、Tさん次第だからね?」Tに向かってウィンクをする妹  「それじゃね~」走って公園を後にする妹 T「????」 唖然とするT。すると誰かが走ってくる足音が聞こえてきた Tが足音のする方向に目を向けると見知った顔があった T「っ・・・!お、弟!?」 弟「はぁ・・・はぁ・・・やっと・・・見つけた・・・」Tの傍まで来て肩で息をする弟 T「ちょっと・・・あんたまさかあれからずっと私のことを探してたの!?」 弟「あたり・・・まえだろ・・・心配・・・したじゃないか・・・」息を整えて話し出す  「全く、探したんだからな」 T「っ・・・い、一体なんの用よ?(バカバカ、私のバカ!なんでこんな言い方しちゃうのよ!)」 そっぽを向きながら言う 弟「悪かった!」Tに向かって頭を下げる弟 T「えっ・・・?」 弟「俺もTならこんなこと話しても、とか軽く考えてた。本当にゴメン」 T「ちょ、ちょっと!なんでいきなり謝るのよ!私だって自分勝手に怒ったりして」 弟「いや、考えなしにあんなこと言った俺が全面的に悪い」  「こんなことで許して貰えるとは思ってない。けど今はこうやって謝るのが精一杯なんだ」 T「なんで・・・なんでそこまで謝るのよ・・・私だって・・・」 (私だって謝りたかったのに・・・) 弟「Tのことが好きだからだ」 T「・・・・っつ!」その言葉を耳にして息を呑むT 弟「勝手なのは判ってる。でも初めて好きになった、両想いになれた女の子とあんな風に喧嘩はしたくなかった」  「だからそんな話をしだした俺が悪い、本当にゴメン!お詫びになんでもする!」 T「(コイツ・・・本当にバカなんだから・・・)」目にうっすらと涙を浮かべながら微笑むT  「そうね~、確かに彼女の立場からしたらあんな話はされたくないわよね~」 弟「(グサッ)うぐ・・・」 T「しかも実の姉や先輩を自分の彼女のように話すんですものね~」 弟「(グサグサッ)ぐふっ・・・」 T「それに・・・なんでもする・・・だったかしら?」 弟「う、うん。俺にできる範囲のことならなんでも!(って勢いで言っちゃったけど何要求されるんだろ~?)」 T「ふ~ん、どうしよっかな~」子悪魔っぽく微笑むT 弟「(ビクビク)」 T「決~めた。アンタ、今から私がいいって言うまで目を瞑りなさい」 弟「え?それだけ?」 T「いいから!思いっ切り瞑りなさい!」 弟「は、はいっ!(ギュッ)」  「(うわ~、ビンタでもされるのかな~。でもそれくらいは覚悟しておかないと・・・)」 チュッ 弟「へっ?!」 T「・・・もう・・・いいわよ・・・」 目を開けるとそこには顔を真っ赤にしたTがいた T「いい?私だって謝りたかったんだからこれでおあいこ。わかった?」 弟「で、でも・・・」 T「わ・か・っ・た?」 弟「う、うん!」 T「それに・・・さっき「好き」って言ってくれて・・・」  「すっごく・・・・・嬉しかったんだから・・・・」さらに紅くなるT 弟「T・・・・」 T「ただし、今度から話のネタには注意すること!これ絶対死守だからね!」 弟「了解w」 T「さ~って、今日は色々あって満足できなかったから・・・来週はどこに連れて行ってもらおうかしら?w」 弟「来週の予定は売約済みですか^^;」 T「何よ~文句あるの?」 弟「ありませんとも、お姫様w」 T「それじゃ今日はそろそろ帰ろっかな~、そろそろご飯の時間だし」 弟「あ、それじゃ今日はうちで食っていけよ。妹が準備してるだろうし」 T「えっ・・・そ、それって・・・(休日の夕暮れに家へのお誘い?!も、もしかしてコイツ・・・)」ドキドキ 弟「ん?何赤くなってんだ?」 T「なっ・・・なんでもないわよ!このバカーー!!」 弟「どわわっ!?いきなり怒りだすなー!」 T「さっさと行くわよ!妹ちゃんやお姉さんを待たせるわけにはいかないでしょ!」 弟「はいはい^^;(って無言のOKサインかw)」 T「はいは一回でいいの!ほら、行くわよ」ギュッ 弟「あ・・・」 Tから手を握ってくる T「な、何よ・・・」 弟「何でもwそれじゃ行こっか」 T「うん!」 T「(やっぱりコイツを好きになって良かった・・・)」 弟の家に向かう道、Tは弟の腕に体を預けて歩いていた 完 おまけ 妹「Tさんとお兄ちゃん・・・上手くいったかな?」  「一応晩御飯は4人分用意しておきますかw」 ?「ぃ~も~う~と~~~~」 妹「あれ?お姉ちゃん?」 姉「弟見なかった?」 妹「(嫌な予感・・・)それよりどうしたの?かなり慌ててるみたいだけど」 姉「たった今良からぬ電波をキャッチしたの。もしかしたら弟の身に何かが・・・」 妹「(はぁ~~、やっぱり)そんなことないって、それにもうすぐご飯の時間だしお兄ちゃんも戻ってくるだろうから」  「大人しく家で待ってようよ。お兄ちゃんも晩御飯までには帰ってくるって言ってたし」 姉「駄菓子菓子!」 妹「わ・か・っ・た?(ギヌロ)」 姉「は、はいっ!」 妹「それじゃ家に帰りましょう~」姉の襟首を掴む妹 姉「あ、こら妹。そんなとこ引っ張るな~」 妹「だってこうでもしないとまたお姉ちゃんどっか行っちゃうから」ズルズル 姉「む~~~~」ズルズル 妹「(この人達の妹やってると色々と大変なんだよね^^;)」  「(ま、それが良かったりするんだけどw)」 ----

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