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第2話 ダメ経験値上昇


「はょーっス、マネージャー」
「ぇ……?あ……あぁ、おはよう………」
目をパチクリ。
僕が男だと、もう皆にバレているかと覚悟して来たのに、佐藤に軽く挨拶された。
「さすがちゃんと7時に来たね……実は遅刻して大澤にしぼられて、マネージャーやめた娘もいたんだよ。だから時間は厳守したほうが身のためだな」
「へ、へ~……やっぱ厳しいんだね、大澤先生」
今日は土曜日。練習は7時30分から始まるけど、7時に集合して準備をしなければならないらしい。
「まぁね……つっても大澤が来るのは30分だから、先輩たちは皆15分くらいに来るんだけどね」
あぁ、だからまだ1年しかいないのか。いつ掛井先輩に出くわすかとビクビクしていたけど、まだしばらくその心配はないようだ。
安堵して一息ついたところで、続々とグラウンドに入ってきた1年生に声をかけられる。
「ぁ、マネージャーはよース。オレ同じクラスの荒垣、よろしくゥ!ほら、アキもっ」
「じゃぁ、俺も……同じクラスの田中だ。あー……、迷惑かけると思うが、よろしく」
「なんだよ、印象悪い自己紹介だなぁ」
大柄な田中の脇腹を、佐藤が笑いながら軽く小突く。
「そんなことないよ、2人ともよろしくっ」
それから1年同士で自己紹介もしながら道具の準備をしていると、続々と先輩たちも登校してきた。
「どしたの?さっきから入り口のあたり気にしてるけど……」
そう聞いてきたのは何だかんだで何をしていいのかわからない蒼翡に色々教えてくれている佐藤で、
「ぃ、いや、別に何でもな……ぁっ……………」
何でもないと言おうとしたのに、入り口にその姿を見つけるとやっぱり反応してしまう。
「………あぁ」
佐藤は僕が誰に反応したのか確認すると、微妙な顔で肩をポンポン、と軽く叩かれた。
「まぁ、何か相談したかったら聞くから」
それだけ言って、後は何も聞かないでいてくれた。


  * Hope Love *