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第1話 始まる僕の女装生活


僕の名前は朝川 蒼翡(あさがわ そうひ)。
16歳になってもまだ納得できない、この名前をつけた父親の仕事の事情で、また転校することになりこの硲市にやってきた。
「ぁ~、何回経験してもやっぱ、初日は緊張するなぁ………」
そして今日からまた、僕の新しい学校生活が始まろうとしている。
本当なら母親と来るはずだけど、母さんはもういない。男手一つで僕をここまで育ててくれた親父も今日は、新しい勤務先での初仕事をしに行っている。
「すいません、転入生の朝川なんですけどぉ……」
少し控え目に職員室の中に声をかけると、1人の若い優しそうな女の先生が声をかけてくれた。
「あぁ、朝川君。私は1年の学年主任の長谷よ」
「あ、初めまして。よろしくお願いします」
僕がそう言ってペコリと頭を下げると、長谷先生は感心した、というように優しくほほえんだ。校風がゆるい学校だとは聞いていたが、学年主任がこの先生なら指導事態もゆるそうだ。
前の学校はかなりそういう事に厳しい学校だったから、今度は気が楽で助かる。
「えぇーっと……朝川君はC組だったかしらね。担任は菱田っていう先生なんだけれど……あら、先にHRしに行っちゃったみたいね。しょうがないわね、着いて来てくれる?」
「はい」
第一印象は大切だから、とにかく態度よく。
そう心に言い聞かせて姿勢正しくついて行くと「会議室」と書かれた部屋に案内された。
「ここに座って少し待っていてくれる?今、菱田先生を呼びに行ってくるから」
「はい、ありがとうございます」
「いいぇ~いいのよ。じゃぁ、ちょっと待っててね」
ニコッと笑いながらそう言って部屋を出て行く。
あーいいなぁ長谷先生。むしろあの先生が担任ならよかったのに………
菱田っていう先生はどんな人なんだろう。クラスメイトは。この学校は共学になって少ししか経ってないらしいけど、クラスに女子ってどれくらいいるんだろう?あーでも彼女なんかも作りたいしなぁ……
でも一番気になるのは、やっぱり部活の事だ。
この学校だってサッカーが強いから選んだってくらいだし、今年はどれくらいのレベルなんだろう。また全国大会で元の学校と当たったりするのかなぁ。
あーやっぱり昨日見学に来とくべきだった。今日こそ放課後に行ってみないとな………


  * Hope Love *