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第1話 始まる僕の女装生活・7」(2009/09/16 (水) 01:57:12) の最新版変更点

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  「じゃぁ蒼翡、ばいばいっまた明日ねー」 「うん、部活頑張ってねー」 歌奈にヒラヒラと手を振り返して、ふぅ………とひと息つく。 ぁー入部する時ってどうしないといけないのかな。 普通ならまず担任に言うべきなんだろうけど、菱川には話しかけたくないしなぁ……… うーん、やっぱ直接サッカーグラウンドに行って、顧問の先生に頼んでみようかな。 そうだ、それならグラウンドの場所も歌奈に聞いておくべきだった。運動場から見える限り、グラウンドっぽい物は近くに見つけられなかったんだよなー……。 でも顧問に話しかけるなら部活が始まる前に行った方がいいし、グラウンドも探すんだったら早く行かないと―― そう思ってバタバタと急いで荷物をしまい、ガタッと席を立った。 「あれ朝川、まだいたのか」 するとちょうど教室を出ようとしたところで、菱川と遭遇してしまった。 「………いたら悪いですか」 「そんな顔しないでよ~。全然バレる気配もないぐらいそれ、似合ってるじゃないか!」 顔見ただけでムッとするに、そう言ってヘラヘラ笑っている姿を見るとなんだか、殴り倒したい衝動にかられる。 「あの、ま――ッたく嬉しくないんですが」 「まぁ僕だって、少しは悪いなーと思ってるんだよ」 いや、少しは、じゃないだろ……! 「だから、何か困った事とか不便な事があれば力になるよ」 「あー、それなら、サッカーグラウンドの場所を教えてもらえんせんか?」 ちょうどいいと思って聞くと、驚いた顔をされた。 「ぇ、サッカー部に入りたいの?」 「はい、そのためにこの学校に来たんですから」 なんで揃いも揃って皆こんな驚いた顔をするんだろう? でもいくら周りに止められても、僕のサッカーをやりたいという気持ちは変わらない。 「本当に、わかってる?この学校………男子サッカー部、しかないんだよ?」 「そんな事わかってますよ」 何を言っているんだろう?この人は。やっぱりかなり頭おかしいのかな。 「ふーん……?なら、いいんだけど………じゃぁこれ、学校の地図」 「あー、ありがとうございます。じゃぁぼ……私、急いでるんでこれで」 お礼をのべる事に少し抵抗を感じたが、菱川の手からバッと地図を奪い取ると、僕はさっさと教室を出て行った。 「あんまり分かってなさそうだけどなぁ………まぁ、いっか。僕の責任じゃないだろ」 スカートをなびかせて出て行った蒼翡の後ろ姿を見ながら、菱川は自分の仕事に戻った。  [[←>http://www19.atwiki.jp/hopelove/pages/25.html]] * Hope Love * [[→>http://www19.atwiki.jp/hopelove/pages/28.html]]  
  「じゃぁ蒼翡、ばいばいっまた明日ねー」 「うん、部活頑張ってねー」 歌奈にヒラヒラと手を振り返して、ふぅ………とひと息つく。 ぁー入部する時ってどうしないといけないのかな。 普通ならまず担任に言うべきなんだろうけど、菱川には話しかけたくないしなぁ……… ……よし、やっぱ直接サッカーグラウンドに行って、顧問の先生に頼んでみようかな。 そうだ、それならグラウンドの場所も歌奈に聞いておくべきだった。運動場から見える限り、グラウンドっぽい物は近くに見つけられなかったんだよなー……。 でも顧問に話しかけるなら部活が始まる前に行った方がいいし、グラウンドも探すんだったら早く行かないと―― そう思ってバタバタと急いで荷物をしまい、ガタッと席を立った。 「あれ朝川、まだいたのか」 するとちょうど教室を出ようとしたところで、菱川と遭遇してしまった。 「………いたら悪いですか」 「そんな顔しないでよ~。全然バレる気配もないぐらいそれ、似合ってるじゃないか!」 顔見ただけでムッとするのに、そう言ってヘラヘラ笑っている姿を見るとなんだか、殴り倒したい衝動にかられる。 「あの、ま――ッたく嬉しくないんですが」 「まぁ僕だって、少しは悪いなーと思ってるんだよ」 いや、少しは、じゃないだろ……! 「だから、何か困った事とか不便な事があれば力になるよ」 「あー、それなら、サッカーグラウンドの場所を教えてもらえんせんか?」 ちょうどいいと思って聞くと、驚いた顔をされた。 「ぇ、サッカー部に入りたいの?」 「はい、そのためにこの学校に来たんですから」 なんで揃いも揃って皆こんな驚いた顔をするんだろう? でもいくら周りに止められても、僕のサッカーをやりたいという気持ちは変わらない。 「本当に、わかってる?この学校………男子サッカー部、しかないんだよ?」 「そんな事わかってますよ」 何を言っているんだろう?この人は。やっぱりかなり頭おかしいのかな。 「ふーん……?なら、いいんだけど………じゃぁこれ、学校の地図」 「あー、ありがとうございます。じゃぁぼ……私、急いでるんでこれで」 お礼をのべる事に少し抵抗を感じたが、菱川の手からバッと地図を奪い取ると、僕はさっさと教室を出て行った。 「あんまり分かってなさそうだけどなぁ………まぁ、いっか。僕の責任じゃないだろ」 スカートをなびかせて出て行った蒼翡の後ろ姿を見ながら、菱川は自分の仕事に戻った。  [[←>http://www19.atwiki.jp/hopelove/pages/25.html]] * Hope Love * [[→>http://www19.atwiki.jp/hopelove/pages/28.html]]  

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