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「第1話 始まる僕の女装生活・4」(2009/07/30 (木) 10:17:56) の最新版変更点
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「ぇっと………初めまして。朝川 蒼翡……ですっ」
そこには、女子の制服を着て内股で、自己紹介をする僕の姿が。
――僕は結局、あの後しぶしぶ女子の制服を手にとった。
だって、転校初日に退学になったなんて言ったら父さんに何をされることやら……
はぁ―――……。
っていうかさっきから新しいクラスメイトの反応が全くないんですけど。まさか、いきなり男だってバレたりしない、よね………?
今の僕はなぜか用意してあったゆるいウェーブのカツラをかぶって2つ結びにし、三重パッドのブラジャーを着けて……(認めたくないけど元々女顔で背が低いこともあって)ほとんど女にしか見えないと思う。
着替えて出てきた僕の姿を見て、菱川先生も「お、かわいいじゃん」って言ってくれたし(全く嬉しくないけど)
とにかく、バレたら退学なんだから、完璧に女子を演じ通さないと―――!
「じゃぁ朝川、お前の席はあそこ……窓側の一番後ろだ」
席は男女バラバラのようだが、数えたところ30人ほどいる中で、女子は5人。たった5人って……
まぁ、何にしろ上手くやっていくしかない。とりあえず説明された席に向かい、右隣りに座っている眼鏡をかけた男子に「よろしく」と笑いかける。
それでなぜか教室内がザワッとしたが、その男子生徒は気にせずペコ、と少しだけ頭を下げて答えてくれた。むぅ、無愛想なヤツだ。
「ぇっと……じゃぁ、HRの時間1分すぎちゃってるし……ごめんね、解散でっ」
っていうかさっきまであんな鬼気迫った顔で女装を要求してきてた菱川先生が、このクラスではこんなに立場弱いのか……
まぁ、休み時間になってワッとできた男子のグループ……あの中心にいる強面の男子が怖かったりするのだろう。むしろ脅されてたり?
そんな事を思って見ていると、その男子と目が合ってしまった。
ぅわ、ヤバい……!ああいうのに目をつけられたらダメなのに………っ
でも露骨に視線を外してもダメだし……、と逡巡していると僕とそいつの間に誰かズイッと割り込んでくれた。助かった………!
「朝川さん、初めまして!私は戸花 歌奈(とばな かな)って言うの。歌奈でいいから……よろしくねっ」
自己紹介をして、ニコッと笑った顔が……僕のどストライクだった。何この子、超かわいい……ッ!!
でも女子が女子見て赤くなるって変だし、、と必死に抑えながら
「よろしく、歌奈。私も蒼翡でいいよ」
そう言って笑い返す。ぁーこんな子とすぐ仲良くなれるなんて、女子って得だなぁ………!
「蒼翡ってキレイな名前だよね……羨ましいなぁ」
「ぇっ本当?ありがとっ!でも私は歌奈みたいなかわいい名前が良かったなぁ……」
というか、普通の名前が。
「ぁ、そうそう。蒼翡、転校したてでわからない事とか多いだろうし、何かあったら何でも私に聞いてね!ぁ……って言っても、私もそんなに頼りにならないんだけどねっ」
ぅわ、そんな謙遜して。本当可愛いなぁ……
「そんなことないよぉ、ありがとっ。すっごく助かるよ~」
「そう言ってもらえると嬉しいなぁ……えへへ、これからよろしくねっ」
ちなみに――女子として仲良くなっても、付き合うとか無理じゃんッ
と、蒼翡はこの夜気付く事になる。
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「ぇっと………初めまして。朝川 蒼翡……ですっ」
そこには、女子の制服を着て内股で、自己紹介をする僕の姿が。
――僕は結局、あの後しぶしぶ女子の制服を手にとった。
だって、転校初日に退学になったなんて言ったら父さんに何をされることやら……
はぁ―――……。
っていうかさっきから新しいクラスメイトの反応が全くないんですけど。まさか、いきなり男だってバレたりしない、よね………?
今の僕はなぜか用意してあったゆるいウェーブのカツラをかぶって2つ結びにし、三重パッドのブラジャーを着けて……(認めたくないけど元々女顔で背が低いこともあって)ほとんど女にしか見えないと思う。
着替えて出てきた僕の姿を見て、菱川先生も「お、かわいいじゃん」って言ってくれたし(全く嬉しくないけど)
とにかく、バレたら退学なんだから、完璧に女子を演じ通さないと―――!
「じゃぁ朝川、お前の席はあそこ……窓側の一番後ろだ」
席は男女バラバラのようだが、数えたところ30人ほどいる中で、女子は5人。たった5人って……
まぁ、何にしろ上手くやっていくしかない。とりあえず説明された席に向かい、右隣りに座っている眼鏡をかけた男子に「よろしく」と笑いかける。
それでなぜか教室内がザワッとしたが、その男子生徒は気にせずペコ、と少しだけ頭を下げて答えてくれた。むぅ、無愛想なヤツだ。
「ぇっと……じゃぁ、HRの時間1分すぎちゃってるし……ごめんね、解散でっ」
っていうかさっきまであんな鬼気迫った顔で女装を要求してきてた菱川先生が、このクラスではこんなに立場弱いのか……
まぁ、休み時間になってワッとできた男子のグループ……あの中心にいる強面の男子が怖かったりするのだろう。むしろ脅されてたり?
そんな事を思って見ていると、その男子と目が合ってしまった。
ぅわ、ヤバい……!ああいうのに目をつけられたらダメなのに………っ
でも露骨に視線を外してもダメだし……、と逡巡していると僕とそいつの間に誰かズイッと割り込んでくれた。助かった………!
「朝川さん、初めまして!私は戸花 歌奈(とばな かな)って言うの。歌奈でいいから……よろしくねっ」
自己紹介をして、ニコッと笑った顔が……僕のどストライクだった。何この子、超かわいい……ッ!!
でも女子が女子見て赤くなるって変だし、、と必死に抑えながら
「よろしく、歌奈。私も蒼翡でいいよ」
そう言って笑い返す。ぁーこんな子とすぐ仲良くなれるなんて、女子って得だなぁ………!
「蒼翡ってキレイな名前だよね……羨ましいなぁ」
「ぇっ本当?ありがとっ!でも私は歌奈みたいなかわいい名前が良かったなぁ……」
というか、普通の名前が。
「ぁ、そうそう。蒼翡、転校したてでわからない事とか多いだろうし、何かあったら何でも私に聞いてね!ぁ……って言っても、私もそんなに頼りにならないんだけどねっ」
ぅわ、そんな謙遜して。本当可愛いなぁ……
「そんなことないよぉ、ありがとっ。すっごく助かるよ~」
「そう言ってもらえると嬉しいなぁ……えへへ、これからよろしくねっ」
ちなみに――女子として仲良くなっても、付き合うとか無理じゃんッ
と、蒼翡はこの夜気付く事になる。
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