Proteus2000

通称P2K。e-mu社のPCM音源。
非常にアクの強い音が多いので、この音源だけで曲を作るとすんげぇゴリゴリした曲が出来る。

一発一発の音色が主張が異常に強く、各パッチの音量のバランスもバッラバラなので、XVやMotifやTritonみたいなイメージで万能なマルチティンバー音源として購入してしまうと本気で泣く。

Z-plane Filterというe-mu社特許技術のフィルターが搭載されていて、仮想的な3次元空間をほにゃららする感じで独特のうねりを持った音を作り出す事が出来るんだけど、画面が小さくてエディットする気に全くならない。

お利口様なRoland XVシリーズとの相性は抜群で、下地をRolandやサンプラー、ここぞというところでP2K!なんて感じで使うと、いよいよソフトシンセが全盛になってくる直前くらいの時代の曲が作れる。
2000年代頭頃のポップスやゲーム音源なんかは、至る所でP2Kの音満載である。

この音源自体は弾数が結構出ているが、エクスパンションボードに関してはROLAND社のSR-80-JV等と比較すると圧倒的に少ない為、現在中古で売られている価格は決して安くないのが困り者。
ちなみに同社のサンプラーE5000 Ultra等に搭載されているメモリを挿せば、そのままサンプルプレイバッカーとしても使えちゃうという機能もあったりする。

ディスプレイは切なくなるくらい小さい。
カーソルやパラメーターを動かす手段がロータリーダイヤルしか無い為、そこが逝ってしまわれると完全に制御不能に陥る。

内蔵されているリバーブをデジタルアウトで使うとすんごく良かったりする。

最近、フリーウェアとして配布されているので興味のある方は是非DLされたし。
ドライの状態で一聴するとすんげぇ汚い音ばっかりなんだけど、オケに入れてコンプやらディレイやらきっちり処理してやると非常に存在感のある良い音になります。

おすすめはベースカテゴリのATC1〜4とか。これホントにPCMなの?って思うくらいに太くて粘り気のあるベースが出ます。

国産のPCMマルチティンバー音源に慣れている人は、その異常に偏りのあるパッチに度肝抜かれること必死。

この音源のユーザー




  • >ちなみに同社のサンプラーE5000 Ultra等に搭載されているメモリを挿せば、そのままサンプルプレイバッカーとしても使えちゃうという機能もあったりする。 -- 名無しさん (2011-11-14 20:45:51)
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最終更新:2011年11月14日 20:45