詰め将棋とゴルフとビリヤード

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9ボールをやっていると、あるときから、「ビリヤードは詰め将棋と似ているなあ」と思い始めました。

将棋は子供の頃おやじに教わっただけなので、3手詰め、5手詰めで全然解けなかったりしますが、それでも「こっちにいったら、あっちから逃げられて、こっちに打つと、次に取られて、、、」という、問題を解く感じは面白かったです。

ビリヤードがそれに似ているなというのは、連続して取りきるためには、「こうやって撞いたら、手球があそこに行って、そこから次を狙うと、あのラインであの球に当たっちゃって、、、」と考えないと、結果に結びついていかないからです。その次、その次、その次、と先に考えておく感じは、詰め将棋みたいだなと思うのです。

ただ、ビリヤードと詰め将棋の違いは、自分の持つ技術によって、持ち駒に「歩」「香車」しか持っていないのか、いつでも「飛車」「角」が使える状態なのか、というところが変わるところですが(笑)。
そう思うと、上級者が楽に取りきれる(将棋で言えば詰め切れる)のも当たり前かも知れませんが、、。


話は変わりますが、「ビリヤードはゴルフにも似ているな」とも思っています。というか、そう思わされることがありました。

会社の後輩で、「自分は入社してからビリヤードを始めて今半年になるところなんです。一緒にビリヤードやりたいです。」と言われて、会社帰りに一緒にプレーしたことがありました。
当時、僕はBクラスの上の方か、Aクラスになりたてくらいだったので、「まあ、余裕を持って撞けるかな」とか、ちょっと高をくくってました。

で、2~3時間くらいだったと思うのですが、一緒にプレーしている中で、時々こういう質問をされました

「***さん、今のN番の後、手球はあそこで良かったんですか?」

正直、とてもびっくりしました。
というのは、彼が質問するタイミングが、実際に僕が出しミスしているタイミングとほぼ一致していたのです。しかも、僕はそれをリカバリしながら取り切っているのに、それでも質問をしてきていることにも、驚きました。
これは、初めて半年のCクラスなのに、「球の配置を見て、自分なりの取り切りの形をイメージしながら相手のプレーを見れている」ということを意味しているからです。
普通のCクラスなら「あー、やっぱり上手いな~」で終わってしまいますし、もうちょっと見れている人でも「ああやって取るのか」という感じだと思いますが、彼は実際に取りきったゲームを見ても「あそこは違うんじゃないかな?」と感じていたわけです。

ちなみに、そのときの彼自身のプレーは、Cクラスの中でもちょっと上手いほう、というくらいで、そんなにすごいプレーをしていたわけではありません。
でも、相手のプレーをしっかり見るということにおいては、すでに十分な実力を持っていたということになります。
「僕自身がそれを認識できるまでにどのくらい時間がかかったか?」ということを思うと、本当に驚異的だと思いました。

実は、その彼は、普通の人と違っているところがありました。
彼は、ビリヤード暦は半年だったのですが、大学時代にゴルフ部のキャプテンをしていたそうで、ゴルフはものすごく上手かったのです。

ゴルフでも、単にドライバーで遠くに飛ばせばよいというわけではなくて、バンカーやラフ、木などを避けて、「この辺りを狙えば安全」とか、「勝負に行くために林超えを狙う」とか、自分の実力もあわせて考えながら、なるべく安全に、でも勝負するところは勝負しに行く、などのコースの攻略方法(コースマネジメント)を考えてプレーしていると思うのです。
その経験からか、ビリヤードの配置の中でも、彼は自然と同じことを(自分がプレーしていなくても)考えていたわけです。

そのとき僕は、「ああー、こいつはすぐ上手くなるな~。」と思いましたし、実際すぐに上手くなっていきました。


ちなみに、僕がゴルフとビリヤードは似ていると感じているからといって、僕がゴルフを上手くなれるかは別問題ですよ。考え方が似ているところがある、ということで、ご理解ください。
最終更新:2009年03月20日 08:29
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