捻りを使ってポケットする

捻りを使ってポケットする


捻りを使って、狙った的球をポケットしたいわけですが、まずは「捻りを使ってポケットする」というよりも、捻ったときに自分の狙った場所(イマジナリーポイント)にきちんと手球を当てるにはそうすればよいのか?ということを考えます。

もう少し言い方を変えると、捻りながら的球を自分の狙った場所に当てる"感触を掴む"には、どうすればいった練習をすればよいのか?を考えればよいかな、ということを考えます。

とは言え、捻り始めてみる練習はそんなに難しくありません。
こんな配置で練習してみましょう。真っ直ぐ撞いてサイドポケットに狙います。



で、練習のやり方は、左右にずらした手球の撞点を決めたら、手球のその撞点を撞き、さらにキュー先は的球の同じ撞点にストロークされるように真っ直ぐ撞き出していきます。



イメージ的にはこんな感じです。

そうすると、もしあなたがハイテクシャフトを使っていれば、この時点である程度ポケット出来ます。
ですが、一般にはノーマルシャフトを使っていると思うので、右を撞けば、手球が若干左にずれますし、左を撞けば、手球が若干右にずれると思います。
いわゆる「見越し」ですね。

手球の中心ラインに近い撞点で撞けば、ずれ(見越し)は大きくありませんが、手球の中心ラインから遠い撞点を撞けば、大きくずれが発生します。

このイメージで、決めた撞き点を左右対称に1球づつ撞いて、練習をします。
この配置であれば、手球、的球、ポケットが1ポイントづつしか離れていないので、多少ずれが発生しても、きちんとキューを撞き出せていれば、的球はポケット出来るかと思います。

撞き点を決め、左右対称に20発づつも撞けば、「どのくらいのずれが発生するのか?」という感覚が、なんとなく分かってくるのでは無いでしょうか?

その感覚が掴め始めたら、単に手球の撞点から的球に向かって真っ直ぐ撞くのではなく、初めから少しだけ外にずらしてキューをストロークすることによって、手球自身は真っ直ぐ的球に向かっていくようにするわけです。



で、「どのくらいずらせば、手球が真っ直ぐ飛んでいくのか?」というこのずらし加減は、狙っている撞点、本人のストロークの感覚やキューによっても異なります。なので、自分の感覚として掴むしかありませんが、この感覚を掴むことこそが捻りを使って、ポケットする為に必要な技術ということになると思います。


まずは一つの撞き点で、ポケット出来る感覚を掴んだら、右上/左上、右下/左下と撞点を変えていき、それも大体出来るようになったら、押し引きで与える回転の量と、捻りで与える回転の量を「押し多め、捻り弱め」とか「弱めの引き、捻り多め」とか意識した撞点で練習していきましょう。
一般的には、捻りの量(左右のずらす量)が大きくなれば、見越しの量(キューを外に逃がす量)も増えていきます。
また、押し球、引き球のときと、押し引きなしで単に真横のみを撞いているときでも、見越しの量は違っているかなと思います。

この辺りの感覚は個人差が非常にありますので、「こうです!」とは言い切れません。なので、自分なりの感覚を練習して掴み取っていってください。


段々と、見越しの加減が分かるようになったら、手球と的球、的球とポケットの距離を遠くしていき、より高い精度で捻った球でも自分の思ったところに手球を当てられるように練習していくと、捻りを使った球でもポケット出来るようになるかと思います。


余談ですが、捻った球で、特に押し球の場合は、キューが水平に振れていないと正確なショットは難しいです。なので、基本といえば基本ですが、キューを水平にすることを心掛けましょう。
また、「実は捻り押しのショットで良く飛ばす」という人は、キューが水平でなくて立っていることを疑ってみたほうがよいかなと思います。
最終更新:2009年03月20日 15:58
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