※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

目次

老化とは

老い
加齢に伴う諸機能の低下
老化
自然の共通した法則(生物にとって不可避)
高齢者
65歳以上(65~74:前期高齢者 75~:後期高齢者)
平均寿命
♂78.53 ♀85.49
老年期の発達課題は統合 対 絶望(徳
英知)
老年看護の原則
①個別性重視 ②自尊感情の尊重 ③有用性を高める ④老人のペースに合わせる ⑤予測的、予防的援助 ⑥可能性を引き出した日常生活援助 ⑦生活環境を整える ⑧家族への支援 ⑨専門職種との連携と社会資源の活用 ⑩看護の継続性

観察・アセスメント

得た情報から問題を明確化する過程。看護展開では自立や社会生活の拡大を目指し、家族を支えることを目指す。まずは見ること(観察)から始まり、身体の診査や面接を通してアセスメントをしていく。

高齢者の訴えの特徴は、①言語的訴えがない(身体が異常に慣れているために症状が少ないことも)②訴えが多い(Nsが「訴えが多い人というラベルを貼りがち)③訴えの内容だけでは原因が捉えられない ④症状はあるが弱い為、表現が少ない ⑤訴えが無くなる(「いつもと違って静かだ」→要注意。全身状態の重篤化もあり得る)
観察
生活全体を観察する(「何か変」「いつもと様子が違う」→「感じ」を大切に)
観察のための道具(これらを用いて観察することで早期発見につなげていく)
①見る人自身の知識・経験とあらゆる感覚器 ②知識と経験を意識的に働かせて観察の道具にする ③各種の測定具(スケールや機器)、評価器具も道具とする。
バイタルサイン
体温
体温調節機能の低下と測定方法の不備によって低めになりやすい。腋窩に隙間が空き易いので体温計を密着させる。また、体温計を挟んでいることを忘れてしまうことがあることに注意。
呼吸
呼気と吸気の時間の比率に注目する。
脈拍
期外収縮により頻脈・徐脈が起こりやすい→不整脈があるときには心拍数も測定。
血圧
加齢により最高血圧の上昇や最低血圧の低下(脈圧の拡大)が起こる。日内変動も大きく、起立性低血圧が起こりやすい。平均血圧を把握し、体位による変動も測定する。
アセスメントの種類
①精神機能(不眠・興奮→原因を考える)②運動機能(ROM・残存感覚・筋力)③生活環境(人間関係・必要物品・排泄・入浴)④生活習慣(個人史・職業史・生活史に繋がる)⑤社会・経済的問題(介護者がいるか、いる場合にはその意欲や体力は?など、家庭や社会環境を含めて)⑥生活障害や生活援助を受けることの影響(生活への意欲など)

高齢者のコミュニケーションと感覚障害

聴覚障害
感音性難聴・伝音性難聴→補聴器の活用促進
言語障害
失語症(言いたい言葉が出てこない、別の言葉にすりかわる)、麻痺性構音障害(発語自体が不明瞭に)
口腔・歯牙の変化
義歯不適合による発音不明瞭 唾液の分泌量低下(→舌の動作不良)
知能や記憶力の低下
流動性能力(計算力、暗記力)が低下。結晶性能力(洞察力や理解力、判断力)は保持。長期記憶よりも短期記憶が低下。

→これらの変化により社会的孤立の恐れがある。

具体的な話し方のポイント
①近づいて話し掛ける(老視)②目の高さを同じにして目を見る ③落ち着いた声で(低めでゆっくり)④姓を呼ぶ ⑤老人が使い慣れた言葉や表現を使う ⑤一度に沢山のことを言わない ⑥必要であれば身振りや文字などを用いる ⑦理解しているかどうかを表情を見ながら話す ⑧ケアの前には声をかける ⑨会話の途中で話題を変えない
一字一句を全て聞き取ろうとはせず、大枠で汲み取る努力を。
指示語が多く、聞き間違いや聞き返しが多い。→見当違いのことを言うことも多くなる。
同じ事を繰り返すがさえぎらない。

清潔・皮膚の特徴

心身機能や意欲の低下により清潔が保たれにくい。
清潔面の特徴
①免疫力低下による感染症を起こしやすい ②皮膚の弾力・伸展の低下に伴う掻痒症 ③不顕性誤嚥による肺炎
皮膚の特徴
①皮膚が薄く、傷つき易い→強く擦らない ②皮脂の産生低下に伴う皮膚の乾燥(掻痒症の原因)→石けんは適度に、入浴後にはクリームや水分摂取を ③皮下脂肪の減少から、骨突出部では体圧の影響を受け易い→褥瘡の予防・表皮剥離の予防 ④体温調節機能の低下・汗腺減少→室温やかけものの調整 ⑤血管がもろくなる(紫斑が出来易い)→体を洗う時に注意したり、ベッド柵にぶつからないように注意 ⑥爪が割れ易く、肥厚してくる→爪きりは入浴後に ⑦頭髪減少
清潔の意義
皮膚や粘膜の機能を高め、皮膚疾患や褥瘡を予防する。体温調節機能や感覚機能を正常に維持。爽快感。
口腔ケアの意義
口腔機能の回復、摂食・嚥下障害の軽減、気道感染(肺炎)の予防、全身疾患の発症予防・リスクの軽減
疥癬
[症状]かゆみ [部位]皮膚の角質層(大腿内側など) [原因]ヒゼンダニ [治療]軟膏・ローション

食事

よく食べることはよく生きること

食事の意義
生命維持に不可欠・疾病の予防や回復に重要・楽しみや幸福感に繋がる・団欒の場となる・高齢者の文化の特徴
大切なことは可能な限り口から食べることと自力で食べること。
摂食・嚥下障害の原因
器質的
腫瘍・異物・歯槽膿漏・炎症等
機能的
脳血管障害・神経疾患等
心理的
うつ病・うつ状態・認知症等
味蕾の減少
塩味への閾値が上昇し、それに伴い味が濃くなりがち

生活環境

環境を整える目的
①能力を発揮しやすくし、自立生活を営めるようにする ②介護者が介護しやすい状況を整える
→QOLの向上
ADL
入浴や衣服、食事・排泄や移動など、基本的動作の自立度が指標。
IADL(手段的自立)
地域で自立した生活をおくる上での能力。指標としてFIMやFAMなど。
バリアフリー
社会生活を営む上でバリアとなるものを取り除く
ユニバーサルデザイン
全ての人が使いやすく!
視力↓:照明・採光 体温調節↓:室温 知覚障害・皮膚感覚↓:熱傷予防
安全・利便・快適・療養・補完・可変性

睡眠・性

不眠の原因
[身体面]かゆみ・空腹・手足の冷え
[精神面]ストレスや不安
[生活習慣]日中の活動性・生活リズムの変化
[物理的環境]室温・照明
不眠の種類
入眠困難・早期覚醒・中途覚醒・熟眠障害
性的欲求は保たれる。性行為に限らずスキンシップでストレス発散は大事。全体的には男性の方が女性よりも性行為を重要視。抑圧せずに認めることが大事。

排泄

尿失禁を起こしやすい背景
①老化に伴う身体諸機能の低下 ②複数の疾患を持っている ③薬物服用や手術などの治療に伴う影響
尿
300ccくらいで尿意を感じる。通常250~300ccくらい尿は出る。
排尿自立の条件
①健康状態 ②排尿機能の維持 ③排尿促進する要因 ④排尿や排尿行動に関する訴えやサイン ⑤排尿や排尿行動を行う為の運動機能 ⑥家族や医療チームの理解・協力

歩行

転倒予防
環境整備・筋力トレーニング・日常の健康管理など

レク

遊びリテーションにおけるNrsの関わり
①転倒の防止 ②ゲームへの参加を助ける ③場全体への目配り ④ゲームの進行 ⑤ゲームの盛り上げ ⑥看護師間の協力

循環(脱水・浮腫・褥瘡)

脱水

脱水の背景
①体内の水分貯蔵の減少 ②腎機能低下 ③渇中枢の感受性低下 ④意図的に水分摂取を控える/水分摂取行動の障害 ⑤利尿薬の服用による尿量増加 ⑥体液の過剰な排泄
脱水の分類
高張性脱水(水欠乏性)・等張性脱水(混合性)・低張性脱水(Na欠乏性)
脱水のアセスメント
①異常の早期発見(「いつもと違う」→活気がない、食欲がない、うとうとしている、言葉がもつれる) ②臨床的な症状(舌・皮膚の乾燥、皮膚の弾力性↓、体重減少、頻脈、起立性低血圧等 重症例では意識障害やせん妄も)③検査データ(Ht↑・TP↑・ALB↑など)
脱水予防
①必要な水分量→経口1500~2000ml ②水分のin-outを把握 ③水分摂取量の必要性を理解する ④形態の工夫(とろみや分量・回数、本人の好み等)
脱水発生時の看護
①水分出納のチェックと輸液 ②皮膚・粘膜の保護:褥瘡・掻痒感の予防

浮腫

浮腫とは
組織間質液が異常に増加した状態。
好発部位
足背・脛骨前面 → 臀部・大腿部後面・腰背部:足を挙げることが緩和に。
浮腫のアセスメント
①全身性か局所性か ②数日以内に出現したか ③両側性か一側性か ④臥床すると軽減するか
浮腫のケア
皮膚の保護
掻破しない・強くこすらない・締め付けない・休息と下肢の挙上
栄養状態と水分出納の改善
蛋白質を多く摂る・水分出納チェック・水分や塩分の摂取制限(腎機能障害の場合)・皮膚の状態や体重の増減チェック(利尿薬内服中)

褥瘡

局所的要因
①加齢による皮膚変化 ②摩擦・ズレ ③湿潤 ④皮膚炎・皮膚感染症
全身的要因
①低栄養 ②やせ ③活動性低下 ④ステロイド剤による易感染性・創傷治癒の遷延
直接的には皮膚の表面と組織内部による圧力・引っ張られ・ズレが複合して発生する。
好発部位
骨突出部・筋や皮下脂肪の少ない部位
ブレーデンスケール
褥瘡の発生リスクを評価するスケール。6項目。
褥瘡予防
体圧分散・栄養状態改善・皮膚の保護
30度の原則→体位変換 90度ルール→体圧分散寝具の選択
褥瘡の分類
Sheaの分類

身体拘束

抑制は人間性を無視した行為であり、人間破壊とも言える。尊厳が守られないことにより生きる気持ちを失わせていく。縛らない看護は高齢者の尊厳を守るケアとも言える。(けど結局現場でそれが出来るかっていうと、やっぱり難しい気がする)

2000年
介護保険の導入に伴い、高齢者の権利擁護のための法整備が始まる。
厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」発足。
身体拘束せずケアを行うための3つの原則
①拘束の原因を探り除去 ②5つの基本的ケア(起きる・食べる・排泄・清潔・アクティビティ)を徹底する ③身体拘束廃止をきっかけに「よりよいケア」の実現になる。
抑制しないための工夫
①治療や安全という視点ではなくQOLの視点で考える ②目配り、気配りで危険を察知 ③安心できる環境を作る ④転倒を防止する為の環境整備 ⑤家族に転倒の危機があることを知らせておき、抑制しないことの意義を理解してもらう