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プロローグ


「ちくしょー、また赤字だぁ、やってられねぇぜ」

Gibsはその不快な大声にいらつきを隠せず鋭いまなざしをむけた。男はきずいたのかそうでないのか、酒をいっきに飲み干すと、ぶつぶつ文句をいいながら仲間とでていった。こんな言葉はめずらしいわけではなく、酒場ではありふれている。かくいうGibsも食うに困るほど冒険に失敗してるわけではないが、それでも稼ぎが少ないのには少々不満だ。

即席のパーティでは全員無事に帰還しようとすると、誰かが大きな負担を払って仲間をたすけるわけだが、それでは稼ぎが減ってしまう。冒険者とはおおかれすくなかれ何らかの報酬目当てにハイリスクハイリターンを求めてるわけだが、こうも組むメンバーに左右されていては、己のスキルや運の前に、まったく採算があわない。危険を冒すうまみがないのだ。

(やれやれだな)

そう思いながら今日トレーナーから教わった罠はずしの裏技を頭の中で描きながらそれほど旨くない酒をちびりとのむのだった。そこによく見慣れた顔の、戦士、レンジャー、僧侶、魔法使いがGibsの机を囲むようにゆっくりと腰をかけてきた。

「うかない顔だなGibs」

「あ、ああ、、赤字ではないが、もう少し稼げるようにならんとな」

「仕事か?割のいい仕事なら、、」

「いや、そうじゃないさ。組むメンバーだよ」

「あーそういうこと」

「ギルド、、、か、、あげてみるか」

「そーだな、成長株の冒険者は、みなギルドをつくってうまく稼いでるって話し出しな」

「やってみるか」

こうしてGibsは冒険者ギルドBlue Moonを旗揚げすることとなる。理由はどうあれ最も確実なハイリスクハイリターンを求める冒険者たちが集まることになるわけだが、、、