浄土真宗一の会 教学テキスト 真宗学3号 問23


問
 悪人正機を教えられた親鸞聖人の御言葉とその出典を書きなさい。
答
 「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」(歎異抄 第三章) 

平成16年7月3日(土) 内神田集会室 1階 和室
教学講義 講師:中根繁会長
このお言葉は、歎異抄の中に書かれている聖人のお言葉。聖人のお言葉の
中でも、最も有名な御言葉。

このお言葉は、最も有名であるが、誤解され易いお言葉であり、誤解され
ている。

仏教の知識の無い人が、このお言葉を読むと「悪人になれば、より早く助
かる」と誤解してしまう。

しかし、これは大変な誤解である。

このお言葉を理解するには、問24の仏教で言う悪人・善人の意味を知ら
なければならない。

「仏教で言う悪人」とは、世間での悪人とは意味が違う。
「世間で言うところの悪人」は、人の物を盗んだり、嘘をついて人を騙し
たり、人を殺したりする人の事を言う。

逆に、「世間で言う善人」は、法律を犯さない、道徳・倫理を破らない人
を「善人」と言う。

この善人・悪人の理解だと、「人殺しをした方が、早く助かる」という意
味になってしまう。

これでは、悪人を製造する教えになってしまう。

「仏教で言うところの悪人」とは、悪しか造る事ができない自分の本当の
姿を知らされて、生死の一大事、後生の一大事に苦しんでいる人を言う。

そして、「仏教の言う善人」は、悪を造っているにも関わらず、善人だと
自分の事を思っている人を言う。この人は、善を行なおうとしないから、
善のできない自分だという事が分からない。

この仏教の言う意味では、善人よりも悪人の方が、真面目に自分を見つめ
て苦しんでいる。

その苦しみの大きい方を先に救おうとされるのが仏の慈悲。

仏様の慈悲は、「苦ある者に偏に重くかかる」と言われる。これは、

[get5out考察]


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問
悪人正機とは、どんなことですか。
答
・苦悩の人が正客ということ。
解説
・世間では、悪人正機を阿弥陀仏は悪い人が好きなのだから、悪いことさ
 えすれば、早く救われると誤解して、悪にほこっているものばかり。
・正客――おめあて。

問
阿弥陀如来の本願は悪人正機と言われるが、
悪人正機とはどんなことか。
答
○苦悩の人が正客ということ。

問
 親鸞聖人の悪人正機の御言葉とその出典を書きなさい。
答
 「善人なほもって往生を遂ぐ、いはんや悪人をや。」(歎異抄 三章)

問
 仏教でいう悪人 善人とは
答
 悪人――悪しか造ることの出来ない真実の自己を知らされて
     生死の一大事に苦しんでいる人。
 善人――善いことが出来ると自惚れて生死の一大事がわから
     ぬ人。

問
仏教でいう悪人・善人の意味を説明しなさい。
答
悪人……悪しか造ることのできない真実の自己を知らされて、
    生死の一大事に苦しんでいる人。
善人……善いことができると自惚れて生死の一大事がわからぬ人。

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最終更新:2010年10月23日 19:37