浄土真宗一の会 教学テキスト 真宗学3号 問10


問
 難治の三病、難化の三機を書き、その出典も示しなさい。
答
 五逆
 法謗
 闡提(因果を撥無する心)
 一切衆生は、治癒不可能な三つの悪性を持っていると涅槃経に説かれ
 ている。

平成16年5月9日(日)
教学講義 講師:中根繁会長
「撥無」とは、無視する。撥ね付けるということ。
「難化」とは、化導し難いということ。「化導」とは、助けるというこ
と。
「難治」とは、治り難いということ。

「難い」と言うと、可能性が少ないというだけで、助かる可能性がゼロで
はないように思えるが、ここで言う「難い」というのは、可能性がゼロだ
ということ。

人間は、絶対に助からない存在だということ。

親鸞聖人は、五逆の逆と法謗の謗と闡提を屍のような死んだ心という言葉
で表現されて「逆謗の屍」と仰った。(get5out1)

絶対に助からないまま、絶対に助かるという助かり方をする。

逆謗の屍なので、絶対に助からない。これがハッキリと分かるのが機の深
信。

[get5out考察]

『高僧和讃』
名號不思議の海水は
 逆謗の屍もとゝまらす
 衆惡の萬川歸しぬれは
 功徳のうしほに一味なり


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問
われらの実機を阿弥陀如来、釈迦のお言葉で示せ。
答
阿弥陀如来――五逆と謗法(本願)
釈迦――五逆、謗法、闡提(涅槃経)
解説
・実機――真実の機(地獄行きの相)
・五逆――仏教学1号問(18)参照。
・謗法――仏教学1号問(16)参照。
・闡提――仏教学1号問(16)参照。

問
闡提とは、どんな機か。自分で感ずるものを書け。
答
・因果を撥無する心。
・テレー、キョロン、キョトン、ボー、地獄と聞いても驚かず、極楽と聞
 いても喜ばぬ心。
解説
・撥無――はらいのけて信じないこと。

問
本願にもれた(除かれた)機が七つあるが、列記せよ。その根拠を経典、
聖教上で示せ。
答
・五逆┐
・謗法┼(3)涅槃経(これを難化の三機という)
・闡提┘
・邪見┬(2)正信偈
・■慢┘┐
・弊  ┼(3)大無量寿経
・懈怠 ┘
 (■=驕+性-馬-生)
解説
・出題の意義――この身このままお助けという人を破邪する為。
・難化の三機――化導しがたい三つの心。
・邪見――弥陀の本願をよこしまに見ている心。
・■(=驕+性-馬-生)慢――うぬぼれ心。
・弊――修繕のきかない心。
・懈怠――この次、この次と死ぬまで仏法を聞くのをのばす心。

問
我々の真実の相(実機)を、阿弥陀如来と釈尊の
お言葉で示せ。
答
○阿弥陀如来―五逆と謗法(本願)
○釈尊――――五逆・謗法・闡提(涅槃経)
解説
・実機――自己
・化導――教え導くこと
・難化の三機
・難治の三病

問
闡提はどんな機か、感ずるものを書け。
答
○因果を撥無する心。
○キョトン、ボー、として
 地獄と聞いても驚かず、極楽と聞いても喜ばぬ心。
解説
・闡提――信不具足。断善根の衆生。無信。
 真実を受け付けない心。
・撥無――はねつける
・真実に向ったら死んでいる。
・仏性がある。

問
 難治の三病 難化の三機について書きなさい。出典も。
答
 ┌五逆
 ┤法謗
 └闡提(因果を撥無する心)
 一切衆生は治療不可能な三つの悪性をもっていると涅槃経に説
 かれている。

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最終更新:2010年10月23日 18:05