間諜謀殺未遂現行犯の告訴


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間諜謀殺未遂現行犯の告訴
          告訴人 中村還一
          被告人 [甲野太郎]
 右は孰れも東京労働運動同盟会員なるが被告は常に強行過激の議論家なるに拘はらず久しく同志間に間諜の嫌疑を受け最近動かすべからざる確証を告訴人に挙げられたる以来大に告訴人を啣み、必らず告訴人を殺害すべき旨を揚言して一月元日兇器を携へ会場に来り殺意を以て告訴人に斬り付け顔面首頸等に深さ骨に達し療養数十日を要する重傷数箇所を負はしめ告訴人を発言不能の廃人となしたり、然るに警察は頻りに被告を弁護し極力示談及び従前通りの交際を勧め、更に告訴を取り下げ被告を拘禁せざるにより外に方法なく茲に公平なる貴局に対し告訴提起に及び候也
 大正九年一月十一日    右 中村還一
東京地方裁判所検事局 御中
<[ ]内仮名>
<山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
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