『弁護士大安売』の新聞広告


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『弁護士大安売』の新聞広告

大杉栄主幹にかかる『労働運動』第6号(大正11年8月1日発行)12頁に山崎の著書である『弁護士大安売』の広告が掲載されているので下記に転載する。
全面広告ページのうちの四分の一面広告であり、同サイズ内に、下記のとおり平民法律所の広告と一緒に掲載されている。同ページには、『弁護士大安売』の広告の他に、凡人社による吉田只次著『貧乏人根絶論』の広告、三越呉服店の広告、星製薬株式会社のホシ胃腸薬の広告がそれぞれ掲載されている。
広告文句は下記のとおり諧謔に富んでおり、山崎の作であるかもしれない。また、平民法律所の下記広告について、山崎は『山崎伯爵創作集』収録の「我輩の懲戒問題」の中で、「入獄で赤化した自分の経験を以て、僕を頻りに赤化しようと企んだ者があつた。同時に殆んど全部の赤色新聞雑誌に左の広告が載つた。(中略)この悪戯者は、これを以て尚飽き足れりとせず、百尺竿頭一歩を進んで、此広告を切り抜いたり、いろんな事を書いたりして裁判所へ送り、以て検事局を挑発したらしい。」(3.27・チツトにタント、テロリとケロリ・其後の近況と法律萬能主義)と、あたかも第三者が勝手に平民法律所の広告を出稿したように述べているが、『弁護士大安売』の広告と一緒に四分の一面広告となっている体裁から推測すると、この平民法律所の広告も、やはり山崎本人が出稿した広告ではないかと思われる。

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◇米国伯爵 山崎今朝彌疳作
[辯護士大安賣]
定価驚勿金壱円八十銭 送料二十銭

□一見頗る不真面目ながら、頗る真面目に職業を営業化し、営業を道楽化し、道楽を却て営業化するは本書の著者なり。
□興味津々、一夜に読了、直ちに法律のウン奥を極め、裁判のベラ棒を知り、反抗の哲理を会得し、傍ら被告術学を卒業する者は本書の読者なり。
□皮肉の筆を以て痛快に公平なる法律の不公平を指摘し、謹厳なる裁判の茶番を憤慨し、頻りに之れを利用善導するは本書なり。
□本書は読むべからず、革命は説くべからず、逆謀は企つべからず、反抗復讐は絶対に禁物なり。
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発行所 東京芝区新桜田町十九振替東京三一三七〇番 独立平民大学
取次所 東京本郷駒込片町十五振替東京五一三六〇番 労働運動社

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今般所長の懲戒休暇を利用し一般法律事務特に社会労働思想問題に関係ある事件を専門に取扱ふ

芝区新桜田町十九番地
平民法律所
電話銀座二〇七七番

弁護士法律博士 山崎今朝彌
弁護士ドクトル 徳田球一
弁護士弁理士  藤原繁夫
弁護士法学士  細迫兼光
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<底本は『労働運動、大杉栄・主幹無政府主義新聞、第一次より第四次完全復刻』(黒色戦線社)258頁、底本の親本は、『労働運動』(労働運動社)第6号12頁。大正11年(1922年)8月1日発行>
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