発刊之辞


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発刊之辞
          山崎今朝彌
 色々の人々が様々の方法で其発行を企て、色々の故障様々の理由で何時も中止となるのが幸徳秋水文集である。
 秋水随筆集は数年前?に随筆社?(当時)の新居格君に依て企てられ同じく中止となつてゐたもので、本年二月解放社が本邦唯一の群書発行を企んだ時コレハどうかと持込んだものである。
 爾来幾月、中川敏夫君が輯集を岡陽之助君が編纂を主担し、其筋の其辺へお百度を踏んだが、定石では同じく到底駄目として中止の外なくなつた。
 此秋此際解放社では年来の願望四六解放発刊の機が漸く熟した。四六解放は其れ一つで既に一著一円の価値ある一大論文一大創作一大随筆一大資料一大研究等を燦然と独り輝く太陽とする、所謂近世独裁集中式と、其他の全部は只菊版解放をカマボコしたに過ぎない所謂当世附録主義とで編輯する雑誌である。乃ち秋水随筆を登用して創刊号の太陽とし、自身責任を負ふて厳閲英断、以て茲に之れを世に問ふ事とした。(一五、七、一六)
<以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。>
<旧仮名遣いはそのままとし、旧漢字は適宜新漢字に直した。>
<底本は、『解放』(解放社)第5巻9号、四六解放創刊号(幸徳秋水文集号)(大正15年(1926年)8月1日発行)>
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